東直子 2014年2月 講談社文庫版
4月か5月ごろだったかなあ、書店で見つけて、最近読んだ本。
著者の東直子さんは、歌人。
歌集とかは読んだことないけど。
『千年ごはん』というエッセイ集が、とてもよかった記憶があるので、これは小説らしいな、というくらいにしか思わないで、予備知識もなんもないけど、ちょっと期待して手にとった。
ところが、これが、なんかあまり愉快なたぐいの物語ではなかったので、びっくり。
長女と次女と弟の三姉妹がいっしょに住んで生活してんだけど。
長女は占い師。インスピレーションのままに、なんか不思議なご託宣をネットに書いてるんだけど、わりと人気があったりする。
次女は市民センターに勤めてるバツイチ。
末っ子の弟は、ガテン系。身体はでかくて力は強いみたいなんだけど、かわいそうなことにちょっとふつうぢゃないようで。
両親を亡くしたみたいなんだけど、いつ、どうしてっていうのが詳しく明かされないまま話が流れてく。
弟もなにかとトラブルを抱えてるんだけど、なにがどうマズいのかハッキリとはしない。
そして、長女にかつて占ってもらったことがあるとか言って、ぶしつけに現れては嫌がらせのようなイラつくことをする謎の女。
なんか、すべてが、モヤモヤとしてハッキリしないまま、不吉な感じがする物語。みんな、どっかが壊れてる感じ。
で、きわめつけが、この家族の住む庭の一角に「らいほうさんの場所」って呼ばれてる場所がある。
なんだ、らいほうさんって? しかも、どうやら、そこに何かが埋まってるらしい、なんだ?
とっても不安な気分にさせられる一冊。
4月か5月ごろだったかなあ、書店で見つけて、最近読んだ本。
著者の東直子さんは、歌人。
歌集とかは読んだことないけど。
『千年ごはん』というエッセイ集が、とてもよかった記憶があるので、これは小説らしいな、というくらいにしか思わないで、予備知識もなんもないけど、ちょっと期待して手にとった。
ところが、これが、なんかあまり愉快なたぐいの物語ではなかったので、びっくり。
長女と次女と弟の三姉妹がいっしょに住んで生活してんだけど。
長女は占い師。インスピレーションのままに、なんか不思議なご託宣をネットに書いてるんだけど、わりと人気があったりする。
次女は市民センターに勤めてるバツイチ。
末っ子の弟は、ガテン系。身体はでかくて力は強いみたいなんだけど、かわいそうなことにちょっとふつうぢゃないようで。
両親を亡くしたみたいなんだけど、いつ、どうしてっていうのが詳しく明かされないまま話が流れてく。
弟もなにかとトラブルを抱えてるんだけど、なにがどうマズいのかハッキリとはしない。
そして、長女にかつて占ってもらったことがあるとか言って、ぶしつけに現れては嫌がらせのようなイラつくことをする謎の女。
なんか、すべてが、モヤモヤとしてハッキリしないまま、不吉な感じがする物語。みんな、どっかが壊れてる感じ。
で、きわめつけが、この家族の住む庭の一角に「らいほうさんの場所」って呼ばれてる場所がある。
なんだ、らいほうさんって? しかも、どうやら、そこに何かが埋まってるらしい、なんだ?
とっても不安な気分にさせられる一冊。
