パトリック・クェンティン/白須清美訳 2014年5月 創元推理文庫版
最近読んだ本。朝のエフヨコで本の紹介をやってるんだけど、そこで採りあげられてたのを聴いて、ふと読んでみようかと思ったもの。
演劇プロデューサーのピーター・ダルースは、妻で女優のアイリスがジャマイカに行っちゃって留守のあいだに出席したパーティーで、二十歳の作家志望のナニーという娘と出会う。
どことなく魅かれるところのあるナニーが気になって、何度か会ううちに、ピーターはたわいない親切心から、昼間は誰も使っていない自分の部屋を、彼女の執筆活動のために貸してやる約束をする。
そして、妻が帰国した日、ふたりで自宅に帰ると、ナニーがシャンデリアからぶら下がって変わり果てた姿になっているのを発見する。
妻にも友人夫婦にも警察にも、どう弁解したって、誰がどう考えても、自分が疑われるのは避けられない。
「お節介で、意地悪で、嫌な女」が出てきては、ピーターの置かれた状況はどんどん悪くなっていく。
1952年の作品らしいんだけど、最近新しい訳で出た文庫だったってのは、最後まで読んで、文庫版解説を読むまでは知らなかった。
ピーターとアイリスが活躍する長編シリーズ8作のフィナーレにあたる作品らしい。あらら、最初に最後のもの読んぢゃったら、さかのぼって読むのは、ちょいと気が進まないかも。
原題は「BLACK WIDOW」だけど、女郎蜘蛛ってタイトルはわるくないと思う。
ただ、それほど飛びぬけておもしろいという感じでもなく、似たようなタイトルだと、「あなたが―蜘蛛だったのですね」の『絡新婦の理』をどうしても連想せざるを得ず、あっちのほうがおもしろかったなあなんて思ってしまう。
最近読んだ本。朝のエフヨコで本の紹介をやってるんだけど、そこで採りあげられてたのを聴いて、ふと読んでみようかと思ったもの。
演劇プロデューサーのピーター・ダルースは、妻で女優のアイリスがジャマイカに行っちゃって留守のあいだに出席したパーティーで、二十歳の作家志望のナニーという娘と出会う。
どことなく魅かれるところのあるナニーが気になって、何度か会ううちに、ピーターはたわいない親切心から、昼間は誰も使っていない自分の部屋を、彼女の執筆活動のために貸してやる約束をする。
そして、妻が帰国した日、ふたりで自宅に帰ると、ナニーがシャンデリアからぶら下がって変わり果てた姿になっているのを発見する。
妻にも友人夫婦にも警察にも、どう弁解したって、誰がどう考えても、自分が疑われるのは避けられない。
「お節介で、意地悪で、嫌な女」が出てきては、ピーターの置かれた状況はどんどん悪くなっていく。
1952年の作品らしいんだけど、最近新しい訳で出た文庫だったってのは、最後まで読んで、文庫版解説を読むまでは知らなかった。
ピーターとアイリスが活躍する長編シリーズ8作のフィナーレにあたる作品らしい。あらら、最初に最後のもの読んぢゃったら、さかのぼって読むのは、ちょいと気が進まないかも。
原題は「BLACK WIDOW」だけど、女郎蜘蛛ってタイトルはわるくないと思う。
ただ、それほど飛びぬけておもしろいという感じでもなく、似たようなタイトルだと、「あなたが―蜘蛛だったのですね」の『絡新婦の理』をどうしても連想せざるを得ず、あっちのほうがおもしろかったなあなんて思ってしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/78/da7cc486c0ac8ea1df02dbd2184d2239.jpg)