many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

脳天気教養図鑑

2009-07-26 21:23:26 | 読んだ本
唐沢商会(唐沢俊一+唐沢なをき) 平成10年 幻冬舎文庫版
もとは1989年から90年代にかけて、「パンチザウルス」と「ガロ」に連載されてたという、いわくつき(?)の唐沢商会のマンガエッセイ。
内容も「一行知識」や「懐かしテレビ番組ネタ」とか、名画座でみた数々の映画や古本集めの話とか、いかにも唐沢商会らしい面白さがある。
そのほかにも、読書界の功利主義的傾向に異を唱え、
「読んでも役に立たない」
「読んで害がない」
「読まないでも差し支えない」
という三点の条件を満たした「脳天気本」を選んでいて、後の「トンデモ本」に先駆けて、本の楽しみ方を提唱している。
“世の暇人諸氏におくる「世界脳天気本全集」全百巻”は、ほんとにつくってほしいぞ。

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「世界征服」は可能か?

2009-07-25 18:35:38 | 読んだ本
岡田斗司夫 2007年 ちくまプリマー新書
アニメとか、こども向けの特撮ヒーローもので、悪モンたちは世界征服をたくらむものなんだけど、いったい何で世界征服なんかしたいんだろう?って疑問をつきつめて考えた本。こういう一見バカバカしい話、好きです。
だって世界征服を目指すだけの高度な技術とかあったら、それで自分たちだけ裕福な暮らしすること可能じゃん?とか。世界征服をして、そのあと何をしたいのか?とか。
で、まず世界征服の目的を分類します。
「人類の絶滅」(ガミラス星人)
「お金が欲しい」(タイムボカンの悪役)
「支配されそうだから逆に支配する」(ジオン公国)
「悪を広める」(ピッコロ大魔王)
つぎに、自分の性格から、どのような支配者タイプか考えさせます。
「魔王:正しい価値観ですべてを支配したい」(レインボーマンの死ね死ね団)
「独裁者:責任感が強く、働き者」(バビル2世のヨミ)
「王様:自分が大好きで、贅沢が大好き」(ドラゴンボールのレッドリボン軍総帥)
「黒幕:人目に触れず、悪の魅力に溺れたい」(ルパン三世のカリオストロ伯爵)

こうやってわかりやすい例をあげたあと、人材確保だとか資金調達だとか、世界征服のための手段を検討します。
大マジメにそういうことを考えて、最後にいったい「悪」とは何かというまとめを提示します。
「悪」ってなんだろうって考えだすと、アニメなどの悪の組織とかの設定って安易だなーって気づいたりします。

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相馬野馬追

2009-07-24 22:57:43 | 馬が好き
福島県の相馬野馬追を観に行ってきました。
最初に街中を「お行列」

480騎余りが行進したようですが、子どもがかわいいですね。

4キロほど先の会場まで馬で歩いていったら、その雲雀ヶ原で「甲冑競馬」です。

1周1000メートルらしいですが、スタートは引き込みからなので、競馬は1200メートルくらいらしい。タイムは1分20秒くらいです。

ヘルメット・プロテクターなしで、鉢巻・鎧で走ります。走った人馬には入賞賞品が贈られるようです。
この日は朝方雨だったので不良馬場、人馬ドロドロ。終わったあとは神社のある上のほうまで駆け上がって、水を飲んだりしています。

競馬のあとには、「神旗争奪戦」
花火とともに打ち上げられた神旗が空から降りてくるのを、取りあいます。
リアル騎馬戦ですねー。

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悪役レスラーは笑う

2009-07-23 18:54:58 | 読んだ本
森達也 2005年 岩波新書
副題は―「卑劣なジャップ」グレート東郷―
プロレスラー・グレート東郷とはどういう人物だったかを探った本。
グレート東郷は、第二次世界大戦後にアメリカで活躍したレスラー。
リングにあがるときは、高下駄に法被に、ヒザあてのあるタイツ(いわゆる田吾作スタイルだろう)、神風の鉢巻をして、ゴングの前に塩を相手に投げつけて、下駄で殴るというヒール(悪役)。
「卑劣なジャップ」を演じて、アメリカの観客からも本気で嫌われていて、ふだんも油断すると刃物で刺されたりしかねないという、危ない路線を進んでた。
1973年没だから、私もさすがに見たことはないけど。
たとえば、ジャイアント馬場がアメリカでの修行時代に搾取されたマネージャーだったとか、グレート・アントニオが来日して暴れたときのマネージャーだったとか、ブラッシーが噛みつき攻撃をして相手が流血したのをテレビで見て、ショックで老人が死んだりしたけど、そのブラッシーの相手だったとか、言われてみれば、「あー聞いたことある」って感じの、プロレスの伝説上にけっこう残ってます、グレート東郷。
嫌われ役を演じてたけど(カネに汚くてホントに嫌われてた部分もあるらしいが)、プロレスというビジネスに関しては、力道山もうらやむほどの大成功者だったらしいです。

ちなみに、「プロレスというのは、左からかけるもの」というのは、この本で初めて知りました。つまり、ヘッドロックは必ず左腕でかかえるものだし、立って向いあった相手とバッと組みあうときは、左手を相手の頭の後ろにあてるとか、プロレスに「けんか四つ」というのはありえないそうです、知らなかったなー。

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凄技 すごテク

2009-07-22 18:34:39 | CD・DVD・ビデオ
2000年かな? ベースボール・マガジン社
副題は「プロレスラー桜庭和志の“反”常識技術講座」
桜庭による、格闘技のテクニックの解説ビデオです。
桜庭と松井がスパーリングしながら、タックルの入り方とか、あらゆる体勢から腕十字の取り方とか、詳しく解説しています。
ちなみに「打撃編」ってタイトルのつく部分もあるんだけど、
「私は“崩し”としてしか打撃を使わないので、練習はほとんどしません」って言って、20秒くらいで終わってしまってます。(サンドバッグ叩いて「痛テっ」って手を痛がるとかいう笑いもある)
そのへんが「反常識」なんだけど、最後に高田延彦が出てきて、いいことを言って締めます。桜庭がランニングや腹筋をしないのをマネしても、桜庭のように強くはなれないよって。

マジメなビデオも持ってます。
『アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ‘97イン・ジャパン』
1998年 VAPビデオ
タイトル長いですが、「UFC」です。1997年12月21日に横浜アリーナで行われたUFCジャパン。
収録試合は、
安生洋二対タンク・アボット
桜庭和志対マーカス・コナン(ノーコンテスト)
ケビン・ジャクソン対フランク・シャムロック
ビクトー・ベウフォート対ジョー・チャールズ
桜庭和志対マーカス・コナン(ヘビー級トーナメント決勝)
モーリス・スミス対ランディー・クートゥアー
トラ・テリグマン対ブラッド・コーラー

桜庭対マーカス・コナンの一回戦は、桜庭がタックルにいったのをダウンと誤認したレフェリーのミスジャッジがあった試合。
んで、トーナメントのもう一つの一回戦は、アボットが安生に勝ったんだけど、そのあと故障したんで、決勝を棄権。結局、桜庭とコナンの再戦が決勝戦ってことになった。
で、桜庭が腕十字で一本勝ちして優勝。
あの有名な「プロレスラーはホントは強いんです」発言がでた試合です。
私がPRIDEを観に行くようになったのは翌年からなので、だいぶ後になってから、どうしてもこの試合を見てみたくて、中古のビデオを買いました。
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