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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

ひさしぶりにルバスクに乗る

2013-02-19 16:34:07 | 馬が好き
前から予想されてたことだけど、先週とうとう正式に通知があって、3月に転勤することになった。
まあ仕方ない、去年動いてても文句は言えないとこだったし。
問題なのは、こんどの行き先には、馬がいない、ということだ。
どーすんのよ、何があっても馬の顔みれば耐えてきたのに、来月からなにが俺を癒してくれんのさ。

引越の準備なんか後回し、いつものように乗馬に行く。
雪の予報もあったんだけど、幸い空からは何も降ってこない(隕石もね)。
十数頭の名前が並んでて、好きなの採りなさい状態だったんで、しばし考えて、いちばんごぶさたと思われるルバスクを選んだ。
去年5月に一度乗ったきりだもんな。(馬場の練習なんかしてたんだよ、遠い昔のことのようだ。)
その前は2年前、ルバスクが美浦にきてすぐのときぐらい。

ルバスク、顔がかわいい。目がかわいいのかな。(一見キュート、でも口は開けないほうがいい?)
でも、寝っ転がってたのか、あちこちにバッカンのくずが付いてて、写真撮れるようになるまで時間かかっちゃったよ。
(乗ったあと気づいたら、腹にバッカン一本ぶら下げたまま乗ってた、減点ものである。)

それとおとなしい。扱いやすいし言うことない。
後足の蹄鉄履いてないんで、ちょっとびっくり。なんで? クギのあともないし、もう長いこと外したままなんだろうけど。

さあ、馬装して、出かけよう。
なぜか手綱がカラフルだ。こういうの面白くてキライぢゃない。ただし左右の長さが違うと、いっぺんでばれるけど。
大きい馬場は、なにやら重機も入れて大勢で整備しているので、小さいほうの馬場で乗る。
馬場2面あると助かる。よくぞ「1つでいいんぢゃないの」の声に負けずに作った、俺。

きょうは、もうややこしいことはしない。
引越準備に体力残しとかなきゃいけないしね(冗談)。
ルバスク選んだのは、動かすのにヒーコラ汗かきたくないってのもある。
(この寒いのに、湯気あがるくらい熱くなりかねないからね、アノ馬とかアノ馬とか選んぢゃうと…。)

いつものように常歩いっしょけんめやって。
手綱短く持とうとすると、勝手に速歩はじめちゃうルバスク。元気有り余ってる?
速歩にしたら、なんか、おいおい大丈夫かって感じ。そのうちほぐれてきたのか、私が慣れちゃったのか、気になんなくなったけど。
なんか油断すると馬酔いになりそうな揺れ方だあ。でも反撞きついのとは違うんだよね。
ヨーロッパ乗馬ウマ(ルバスクはDUTCH)の揺れは楽しい。なんなんだろうね、関節が柔らかいのかなあ?
駈歩は楽しい。バレリーナの跳躍みたいだ。(←バレエ観たことないのに適当なことを言っている。)

ルバスク、困っちゃうのは、これ手綱放したら前にでんぐり返ししちゃうんぢゃないの?と思うくらい、アタマが潜るようなカッコになんだよね。
アタマあげるよりは、なんかハミうけさせてるように見えなくもないけど、実際はうけてない。
あんまり巻き込むようにアタマもぐっちゃうと、後肢もフラフラすることになっちゃうから、よろしくない。
直し方は、いちど手綱ラクにして、ドンと脚入れて、ビクッと頭あげたら、そこでつかまえてウケさせるんだけど。
今日は、直線上でそれやるよりも、巻き乗りとか混ぜながら、内方姿勢のなかで関係性改善できないかなあ、と漠然と考えつつ乗ってた。
内の脚ドンと入れて、両手と馬の口の三角形のなかで、あーだこーだと受けてくれるとこ探る。

ま、いいや。適当、適当、楽しきゃいいのよ。
拳や脚つかうよりも、「おーい、あんまり下向かないでくれえ」「起きろおー、アタマ起こしてえー」とか馬に話しかけながら乗ってりゃ、それだけで楽しい。
実際、そんなこと言って頼んでみると、たまに言うこときいてくれたりする。そこで「いいねー、その姿勢だよ」とか誉めると、なんかわかってるっぽい。
馬は、おもったより人の言葉きいてるし、わかるんである。それがこの一年で私の感じたこと。
特にホメんの大事。チッチ、チッチ舌で音出して追い立てるより、動いたときにホメたほうが効くって。
今日もいい動きしてったときに、「おもしろーい、たのしいー」とか言ってたんだけど、なんか馬も楽しそうになってたもん。(俺の主観?)
まあ、それはともかく、いまでは一人で乗ってるときも、口に出して号令かけて乗ってます、私。

あんまり長いことやんないで、いつものように20分ひととおりやって、常歩で5分休憩はさんだら、10分くらい動かしてみて、おしまい。クールダウンは5分以上。
手入れのあいだも、おとなしいや、ルバスク。
最後にリンゴ取り出したら、キラリンとまた違う目の輝かせかたしてました。

さ、夜は、きょう、あす、あさってと、送別会3レンチャンだ。
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ちびっこジョッキー体験

2013-02-17 22:24:44 | 馬が好き
きょうの午後は、ちびっこジョッキー体験ってイベントがあった。
なんでもデパートのお正月福袋企画らしいんで、そうと聞いちゃあサービスしないわけにいかない。

ジョッキー役になるのは6人のお子さんなんだけど、まずはご家族一緒に馬車試乗会。(馬車引くのはもちろんスカニア)

そしたら、ジョッキースタイルでの体験乗馬。
きょうのお相手は、ホワイトウォーリアー。

勝負服姿だけぢゃ何なんで、アブミ思いっきり短くさせてもらいましたぁ(笑)

そのあとは、装蹄と造鉄(棒状の鉄を、熱したり叩いたりして、蹄鉄の形にしちゃう)の見学。(装蹄のモデルはシングンレジェンド)
盛りだくさんの内容を心掛けたつもりだけど、どうだったかな。
個人的には、ジョッキー体験というからには、泣きたくなるほどツライこともしたほうがいいんぢゃないかと思ったけど(笑)
(プロフェッショナルは辛かったことはグチらないけど、そらあ大変なこともあるんだぜ。)
っていうか、競馬が好きな大人も、一度はジョッキー体験、というか乗馬、してみたらぁ?って思う。
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北京の秋

2013-02-16 19:51:51 | 読んだ本
ボリス・ヴィアン 岡村孝一訳 1980年 早川書房 ボリス・ヴィアン全集第4巻
「うたかたの日々」を読んだあと、気になってて、押し入れの段ボール箱のなかから発掘してきたのを、最近ようやく読んだ。
わけわかんないんで、最初に買ったときに、最後まで全部読み通すことができたか、記憶ないんだけどね。
なんで、これ読もうと思ったんだっけ。
誰かのエッセイ(四方田犬彦かなあ?)で、「この小説には、北京も秋も出てこない・関係ない、だからタイトルぐらいは北京の秋にした」とかなんとかって、著者のボリス・ヴィアンの言葉が紹介されてたんだな、これが。
当時の私は、そういうわけわかんない感、キライぢゃなかったんで、読んでみようと思ったんだろう。
持ってるのは、1989年の3版だから、そのころだ。(これ古本だったかなあ?たぶん新刊だと思うんだけど。)
物語は、砂漠(エグゾポタミーという土地)に鉄道を建設する話。
鉄道の線路が、砂漠のなかにひとつしかないホテルにぶち当たっちゃうことになるんだけど、迂回したりしないで、ホテルを切断する。
いろんな登場人物が出てくるんだけど、とにかくドタバタというかスラップスティック感が強い。
何言いてーのかいまいちわからんので(そんなものあるとも思えないけど)、正直わたしには良さがわからない小説。
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女ともだち

2013-02-15 20:23:51 | マンガ
柴門ふみ 1983~1988年 双葉社アクションコミックス全6巻
まーた、古いマンガを、ひっぱりだしてきた。
ふるいよー、これは。っていうか、私が、当時けっこう好きだったのに、その後全然読んでないから、そういう気がするだけか。
読み返したの二十年ぶりくらいかなあ。
でも、ひさしぶりに読むと、つらいなあ、これ、胃にもたれる感じするよ。なんせ、
>女は何故(なにゆえ)、結婚に夢を求めるのだろうか―夢がこわれた女(ひと)、求めつづける女(ひと)、女をうらやむ女(ひと)……ゆれうごく心の葛藤を見事に描写した告白的恋愛白書―
(↑第4巻のカバーから)だからねえ。そんな話がてんこ盛りでギュッと詰まってんだ、こわいこわい。
基本的には、一話読み切り短編集だけど、たいがい主人公の女性は二十代後半といったところか。
結婚したいような・したくないような、できるような・できないような、そんな状態でいると、学生時代の恋愛を思い出しちゃったり、以前のカレと再会しちゃったり、なんかそういう展開ありがち。
でも、私は「COMICアクションキャラクター」(隔週刊だっけ、西遊妖猿伝が載ってた)で連載されてたとき、リアルタイムで読んでて、けっこうハマってた。
同じ作者では「スピリッツ」の「同・級・生」がまわりには人気あったみたいだけど、私は断然こっちのほうが面白いというか好きだった。
なんだったんだろうね、あれは。学生からみたら、ちょっと年上の、女性の心理を巧みに描いてあるのを読むと、なんか大人っぺー気分に浸れたのかもしれない。
読み返してったら、けっこうハードだったんだけど、後半(連載読んでたと思われる4・5・6巻あたり)はおもしろかった。
なんでだろう? 女同士だけのやりとりだけぢゃなく、出てくる男のキャラがわりと魅力的なんだろうなというのが現時点での感想。
※2月19日付記
やっぱ、ケータイなんかなかった時代、すぐ連絡つかなかったり、家にかかってきた電話が誰からか出るまでわかんなかったりって、そういう時代の恋愛のほうが、おもしろいよね。
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真紅の歓び

2013-02-13 19:15:40 | 読んだ本
ロバート・B・パーカー/菊池光=訳 1989年 早川書房
スペンサーシリーズの第15作。
持ってるのは初版なんで、文庫から読み始めて、シリーズを順に追いかけてって、とうとう翻訳されたての新刊が出たらすぐ買うとこまで、ここで追いついたってことになる。
ストーリーは、連続殺人鬼をスペンサーが追う。
なんで刑事事件にたずさわるかというと、おなじみのマーティン・クワーク警部補に頼まれたからである。
カネになんないけど、「いろいろと借りがある」と言って、手助けをすることには渋ったりはしない。
三人目が殺された段階でスペンサーが呼ばれたんだが、そこまでの被害者はいずれも黒人女性で、銃殺現場には毎回赤いバラが置かれている。その他の状況も見るに、まあはっきり言ってヘンタイの仕業なわけだ。
そういう異常者の話になると、スペンサーの恋人で精神科医のスーザンにも出番がまわってくることになる。
ただ、クワークから意見を求められても、スペンサーいわく「精神科医は絶対に断言をしないものなんだ」とか「精神科医は人の行動を予測できない」とか、あまり犯人逮捕には直接役には立ちそうもないけど。
で、いろいろあって、スペンサーとホークがスーザンを護衛することになるんだが、スーザンは毎度のことだが嫌がる。
誰かに守ってもらうことを必要とする、そういう自分が許せないんである。
ややこしい女だ。自分の身に重大な危険が及ぼうとするときに、スペンサーみたいな強いボーイフレンドがいるなら、素直に守ってもらえばいいのにねえ。
スーザンいわく「非常に不幸なことだわ」「私たちの個人的生活を再構築して間もないのに、私たちの職業的生活がこのように交差する、ということは」だそうで。
24時間ガードされるのはごめんで、良好な関係であるためには、一人でいる時間が絶対に必要だと宣言するしね。そのことには同意できるけど、命を狙われる非常事態に、護衛を拒否するこたあない。
ちなみに、スペンサーのほうも、>長年の間に、私は、謎に包まれた不可解な出来事に遭遇した場合の反応の仕方を覚えた と言ってジムで黙々とハードなトレーニングをするんだから、一人が好きなタイプではあるんだろうけど。
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