many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

シティ・オヴ・グラス

2013-06-19 22:10:09 | 読んだ本
ポール・オースター 山本楡美子・郷原宏=訳 1989年 角川書店
私の持ってるのは、1990年5月の3版。
なんか、そのころって、やたら現代(同時代?)の小説の翻訳ものを読もうとしてた気がする。
いくつかまだ本棚・押し入れに残ってるけど、全然読む気しないなあ、今となっては。
「City of Glass」は、オースターのいわゆるニューヨーク三部作の第一弾だっけ?
これの前に、すでにここには採りあげたことのある「幽霊たち」を読み返してから、やおらこっちを読み返してみた。
まあ三部作ったって、時系列的にとかストーリー的にとか、つながってるわけでもないので(ないんだろうな?)どっちを読むのが前後でもかまわないんだろうけど。
ニューヨークに住む、いまはペンネームでしか仕事をしてない小説家のとこに、まちがい電話がかかってくる。
探偵のポール・オースターさんですか、って訊かれるんだが、いろいろ悩んだんだけど、はい、そうですって受けちゃう。
で、出かけてくと、あきらかにヘンな男が依頼人で、自分に危害を加えそうな人物=男の父親を監視してくれってのが、事件の概要。
そういえば「幽霊たち」も、なんだかわかんないけどあの男を見張れ、みたいな出口というかゴールの見えない依頼を受けた探偵の話だし、似てるっちゃあ似てるかも。
でも、そんなにみんな(誰?)がいうほど、おもしろいとは私は思わないけど。
でもでも、なんとなく、安部公房とかの系譜かもって評は、わかるような気がしてきた、これ読み返したら。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大桟橋

2013-06-18 20:41:13 | 横浜散策
大桟橋は、でかいよ。

↑これ、おなじみの山下公園から見た図。
大桟橋のでかさを語ろうと思うと、どっから撮るのがいいか、ちょっと迷う。

↑これは反対からの図。

↑船が入ってきたほうが、桟橋のでかさがわかるよね。
(この大きさの船なら3台縦列駐車できる!?)

実際に、大桟橋の付け根に行ってみると、こんな感じ。
でかさは伝わらないかも。

↑桟橋の上にあがってみると、こんな感じ。

桟橋から逆に陸のほうを見ると、こんな感じ。
大桟橋の先のほうまで行ったなんて、実にひさしぶりだ。
どうでもいいけど、大桟橋に行ったことはあるけど、大桟橋から船に乗ったことはない。
乗ってみたいなあ、遠くにいく船に。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひさしぶりに横木つかって

2013-06-17 18:47:46 | 馬が好き
乗馬にいく。
そういえば、どうでもいいけど(どうでもいいことはないか?)先々週おこなわれた恒例の競技会、メーンの(?)110センチ障害では、ヒノデツートンが勝ったと聞いた。

おめでとう! (上の写真は2007年9月22日のヒノデツートン(先頭=いちばん右)の誘導デビューの模様。)
当然「乗馬としてよく仕上がりましたで賞」をもらったんだけど、ツートンは2006年6月から乗馬人生やってるからねえ、正直ちょっと遅咲きって気がしないでもない。
しかし、いずれにせよ根気強く今まで(何代にもわたって)携わってきた人たちの努力を讃えたい。

(↑ これは、ようやく本格的な障害訓練をすすめるようになった(んだろうな?)2009年1月の写真。後ろからでゴメン。)
さてさて、私の乗馬はというと、試合なんか出る気はサラサラ無く。
ぢゃあ何しに通ってんだと訊かれても困っちゃうんだが、簡単に言えば、楽しく乗りたい。
過去何年かは、「乗馬は、仕事だ」って言ってた部分あるんだけど、いまは、ただの趣味だし。
練習おわったあとに、「あー、たのしかった」というのが目標である。
しかも、そろそろ乗馬するには暑すぎる季節になってくるからねえ、夏のあいだも続けようと思えるかどうかは大事。
そんな私の、きょうの馬は、ポートマジンだって。初めて。どんな馬なんだろう?
どんな馬か知ってます? 「ポーちゃん? かわいいよー!」 って、そういうこと聞いてんぢゃないし…。

↑外からのぞきこんでみたら、おやすみモード。たしかに、ちょっとかわいい。
(ブラシかけてキレイにすんのめんどくさそうだけど。とくに尾っぽ。)
と思って、出してみたら、ホントになかなか可愛らしかった。
顔もだけど、体格が小柄だよね、飛び乗りできんぢゃないかなって思うくらい小さい。
(実際には私はハフリンガー・サイズぢゃないと飛び乗りできない。)
はい、馬装できたら、いくよ。

常歩5分、手綱伸ばしたまんま軽速歩5分。動きは軽快だ。
ちゃんと手綱もって、軽速歩5分。そしたら、駈歩5分。ラクーな感じで走らせる、動く動く、止まんないくらい動く。
前に出ることについては申し分ない、詰められるかどうかだなー、なんて思ってると、横木通過やるよってことになったんで、端っこで独りで乗ってようか迷ったんだけど、せっかくだから参加。

駈歩で6本の地上横木を通過。
向かってったら、最初のやつの踏切があやしい、障害だったら落としてるね。それは馬に勝手に合わせてもらうしかないんで、気にしないで通過してくことにする。
一個目への入りが近かろうが遠かろうが、入ったら乗ってくしかない、リズムよく駈歩を続けるように、前へ前へ前へ。私のほうは意識してヒジを開閉する感じ。
左右で何回かやって、特に問題なし。逃げるようなとこはないし、それほど慌てる感じもない。
んぢゃ、横木つかって、ちょいとマジメな練習するよ。
6本の横木を駈歩で通過したら、180度回転して、離して置いてある2本の横木へ。
スタートの横木を通過したら、あいだ6歩でゴールの横木をまたぐこと。
それは普通にやればできるんだけど、ぢゃあ、次は続けてやるよ、最初は6歩、次は5歩、最後は7歩。

おお、ひさしぶりだ、そんなことすんの。美浦でも訓練させられたやつだ、私はこの練習、けっこう好きなんだよね。
(この練習は、「見てるとやりたくなる」ところが面白い。見てると簡単そうなんだけど…。)
私はふだん障害やろうって自分から言わないんだけど、基本、フラットワークでこれができない段階では、障害やってもしょうがないと思ってる。
ちなみに、横木があるとわかりやすいんだけど、無い場合でも、私はこそっと駈歩の詰め伸ばしは意識してやってたりする。
輪乗りでも、一周何歩、その次の一周は一歩でも多く、その次は一歩でも少なくとか。
んぢゃ、スタート。親切なことには、最初の連続横木6本を通過すると、回転したあと、最初と最後の距離としては2本の横木間は同じなんで、ペースを守ってけば6歩になるようにできてる。
横木通過したあとは、なるべく真っ直ぐいくこと。この馬は、通過したあと走るのヤメるようなとこは皆無なんで、じっとして乗ってって、脚入れて起こして詰めるようなつもりでいく。
2周目の5歩、回転から強く強く、前に出してけば、けっこういい感じの走りなので、なんとかできる。でも、通過した後すぐ回転しちゃだめだ、真っ直ぐ行かなきゃ。
3周目の7歩、回転強くしたら、抑える、引っ張りっぱなしで入らないように、すこし馬が譲ったの感じたら、かえして「リラックス、リラックス」って言いながら入ってく。でも、一本目またいだとこで、軽くスイッチが入った感じで、6歩半(?)になっちゃう。
できなかったので、もう一回。今度も、歩度を詰めたら、かえしてあげて、拳に力入れないで向かいたい、楽しく楽しく、実はあんまり歩幅は気にしてない。一本目またいだあと、すこしおさえて、なんとか7歩。
ダメだーって、先生が実演指導。入る前になんぼでもおさえる助走区間があるんだから、そっから準備してこいと。
それぢゃ最後にもう一回、8歩でも9歩でもいいからって言われたから、こんどはだいぶ前から詰めていく。
でも、なんかなー、強くおさえすぎちゃうから、駈歩が維持できないんだよなー。
一本目またいだとこで、速歩になりそうな気がしたから、そこでまた脚つかって前にだして、そのうえで詰めてく。なんとかできたか。
横木はこれでおわり。すこし休憩。

結論として、この時点では、私はこの馬で障害飛ぶのはムリだねえと感じてる。
(↑写真は、私なんかがやるのとは次元の違うコンビネーション。)
まだ少し乗ってていい時間が残ってたんで、輪乗りの速歩からやりなおし。詰めたり伸ばしたり。
輪乗りでなんとなく感触がよくなったので、長い直線上で速歩の詰めたり伸ばしたり。
そしたら、駈歩の輪乗りで、またやってみる。駈歩から停止、停止状態から駈歩発進をやってみるけど、うまくいかない。うーん。
そこでタイムアップ。速歩まではなんとかできたけど、とうとう駈歩ではうまくやりとりできなかったな。

クールダウンしながら、外が見える場所にきて、顔だしてみる。
隣の学校らしき建物の外階段の4階から、女子高生(だろうな?はっきり言って中学生も高校生も見分けがつかんけど)が「馬だー、かわいいー」とか言ってた。
やっぱ、カワイイんだろうか、この馬。

終ったあと、手入れしてると、けっこうおとなしい。
タオルでふいたり、ブラシかけたりしてるときにおとなしい馬って、かわいい。
リンゴは食うかな? 若いサラブレッドは、たいがい食わないからなあ。

あら、食べたよ。パクパク食うよ。かわいいなあ。
あー、きょうも乗馬は楽しかった。また来週も来ようっと。
でも、かなり引っ張ったから、あしたは筋肉痛だな、きっと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世間はやかん

2013-06-13 22:57:36 | 読んだ本
立川談志 2010年 春秋社
最近になって古本を買った、談志家元の本。
落語論というよりも、文明論というか、世の中について感じてることを語ったもの。
動物と人間の違いはなにかっていうと、人間はほかの動物にある本能を備えていない、失ってしまった。
猫の子は教えられなくても毒なものは食わない、それに比べて人間は「子どもの手の届かない所に」なんて注意書きがないと何すっかわかんない。
ところが、人間には知性というなの好奇心があったから、便利なものをつくって周囲をカバーしてきたんで死滅しなかった、これを文明という。
なーんて調子だ。
人間は本能が壊れてるから、生まれてきた赤ん坊も自分だけで生活してくことができない。
なので親が面倒をみるんだが、こうやって食え、こうして歩けと、なんだかんだ子どもはおしつけられる。
好きなようにしたいんだが、子どもが周囲を見てみると、みんな大人はそうやって生きてるんで、しかたないからマネをする、これを常識という。
だから根本的には、常識ってのは不快なもんである。
で、常識に対して非常識というのが発生するんだが、その非常識を認めるわけにはいかない。
そこで、人間を常識から解放させる存在として落語家が登場して、寄席という空間で喋るんだという。
まあ、そういうことが、難しく書いてあるんぢゃなくて、落語の「やかん」のノリで書いてあるんだけどね、この本。
ちなみに「やかん」っていうのは、落語のひとつ。
八っつぁんがご隠居のところに行って、いろんな質問をするんだが、隠居は知ったかぶりして、わけわからんこと言うんだな。
で、ふつうは、「ヒラメってのは、どうしてヒラメって言うんで?」「平ったいとこに目があるから、ひらめ」くらいなんだけど。
談志の「やかん」は面白いよぉ。
「雨が降ると、池になりますよね。なんで池っていうんです?」
「大池さんとか池田さんとか池山さんとかが、近所に居るから」
とかね。
「湖と沼はどういうふうに違うんですか?」
「“気持ちのいい”のが湖で、“気持ちの悪い”のが沼だよ」
とかね。
極めつけは、
「海はしょっぱいですね。なんでしょっぱいんですか?」
「鮭(シャケ)がいるからだよ」
ここんとこは、ネタわかってる・知ってるんだけど、何度聞いても、笑う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

骸骨乗組員

2013-06-12 22:30:59 | 読んだ本
スティーヴン・キング 矢野浩三郎他訳 昭和61年 サンケイ文庫版
何冊か持ってるスティーヴン・キングの文庫本。
当時なんで読もうと思ったんだか、いまとなっちゃあおぼえてないけど。(村上春樹氏の影響下か?)
あんまり、ホラーとかミステリーの、いわゆるベストセラーに興味ないからねえ、私。
「握手しない男」
ある夜ポーカーの仲間に加わった青年は、決して握手をしないという変わった主張をする。
「ウェディング・ギグ」
田舎の酒場のジャズバンドに、結婚披露宴での演奏依頼が来るが、花嫁は依頼主のギャングの妹である。
「カインの末裔」
期末試験の終わった、夏休み前の寄宿舎で、銃を持ち込んだ学生の話。これ、よう分からん。
「死神」
ひとによってはその鏡をみると、なかに死神を見るという、鏡台をめぐる話。
「ほら、虎がいる」
授業中にどうしてもトイレに行きたくなったチャールズが、洗面所に行くと、そこには虎がいた。
「霧」
嵐の通り過ぎたあと、不気味な霧がたちこめる。
そのなかには、軍の秘密研究施設から逃げ出したと思われる、怪物たちがいて、人々を襲う。
登場人物のセリフに「B級ホラー映画からぬけ出てきたような化け物の餌食にはなりたくない」なんてあるところをみると、作者もその造形がB級だって分かってて書いてんだろうけど。
文庫で200ページくらいある中編。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする