many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

甲子園の狼

2013-08-21 21:16:20 | マンガ
竜崎遼児 1987年 集英社ジャンプスーパーコミックス
竜崎遼児短編集って副題にある。
著者の野球マンガといえば、「どぐされ球団」なんだろうが、私は月刊ジャンプは読まなかったんで、断片的にしか知らない。
(整骨院の待合室にあった単行本を読んだ、なんて、どうでもいい記憶がよみがえるから、人間っていうのは不思議だ。)
その前に週刊少年ジャンプに連載してた「炎の巨人」はリアルタイムで読んでたんだけどね。
さて、表題作は、甲子園の狼(ウルフ)と読む。
これも週刊のほうに、たしか短期(全4話)連載されてたんぢゃないかと思う。
妙に記憶に残ってて、後年古本屋でこの単行本を見つけたとき、ああ、これこれ、あったよねえ、って感じで買ってしまった。
主人公は、大阪代表として甲子園出場を決めた高校のエース・日暮。
球は速い、天才投手なんだが、素行がわるい。といっても、本人はそれがふつうの高校生で、そういうことを隠して高校野球にキレイごとを求めてる大人のほうがヘンだろ、と思っている。
野球部を退部した友人に関わる過去のトラブルもあって、監督とは仲が悪い。
ちなみに、実の父親は、逮捕歴のある高校野球賭博専門の元ハンディ師。だからかどうか知らないけど、本人も野球賭博にかかわりあってる。
近所のおっさんに、甲子園の初戦、自分の高校に賭けろという。この試合、日暮のチームのほうが1.6点の「だし」=ハンディを相手にやっている。
9回表を終わって0対0の同点、1点とればサヨナラ勝ちなんだが、1点差で勝っても、野球賭博のほうでは1対1.6で負けになる。賭けてもらった客を負けさせるわけにはいかない、2点とって勝たなくてはいけない。
まあ、そんな話が少年誌にしては物珍しかったんで、おぼえてたんでしょう、私は。
収録作は3つ。
「甲子園の狼」
「ものまね投手」
「不能打者」
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ハマスタ

2013-08-20 17:58:07 | 横浜散策

今シーズン2度目の野球観戦。
きょうはタイガース戦なので、ちゃんと帽子かぶって参戦。
勝つんだ、虎!

※8月21日追記
試合は、3回表に一挙7点を先制したにもかかわらず、ひっくり返されるという、史上まれにみるひどい展開。
再三のチャンスをつぶしたうえで、最後サヨナラ負けとは、4時間も見てて、くたびれもうけ。
お目当てのブランコは出場しないし、ベイスターズは初回の無死一塁から送りバントなんて、つまんないことするし、まったく。
そんな野球に負けるとは、トホホ。
タイガースも、7対3でリードしてる4回表に送りバントしてた、ちっ。

先発のメッセンジャー。
外国人投手は、投げ方が理にかなってていい。

鳥谷。
いまのメンバーのなかでは、いちばん好きかな。
ユニフォームの着方もいいしね。

好きっていうよりも、期待してるといったほうが合ってるか。
やっぱタイガースは、鳥谷の出塁率次第でしょう。

↑謎のグラウンドキーパー。
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乗馬、焦熱編

2013-08-19 19:30:19 | 馬が好き
乗馬にいく。
言っとくけど、暑いよ。言わなくてもいいんだけど。とにかく暑い。
きょうはギルデッドエージ。先週に引き続きだ。

↑馬房から出そうとしたら、かるく出社拒否のかまえ。ほりゃ、暑いけど頑張ろうよ、って言ったら動いたんで、すぐポンポンってホメる。
でも正直あんまり得意ぢゃないんだけどな、この馬。
なんか、出てるか出てないか分かんなくて、ちょっとウケようとすると、私の手が強過ぎるのか止まっちゃいそうな感じになる。

さあ、とにかく、きょうも暑いので、短時間でサクッとやるよ、と馬にも言って乗っけてもらう。
最初の常歩を大事に。きょうは他のひとより5分くらい先に馬場に入れたんで、その時間を活かすべく、前回は練習がほぼ終わったあとにやった、常歩での回転(外の手綱でまわる)を最初にやる。
とにかく前に出てもらったうえで、外の壁をつくって回る。常歩でできないことは速歩でも駈歩でもできない。
そしたら、いつものように運動を開始。軽速歩して、やがて駈歩まで。
ひととおりやったら、20分弱経過。ちょっと駈歩に元気がない、っつーか油断してると、駈歩出ないでスーパー速歩になりそう、前出したうえで詰める作業が徹底されてない、トホホ。

5分休憩。人間のほうが疲れちゃってる。
休憩しながら後で思えば、駈歩出そうとするのに、あんなにギュウギュウと力入れて馬体を挟むことはない。力でどうこうするものぢゃなく、単なる合図なんだから。
まるで格闘技で相手のカラダを挟んだときのような力の使い方をするから、ちょっとやるとヘトヘトになってしまう。
休憩のあとは、輪乗りで速歩の詰めたり伸ばしたり。
どうも回転が外へふくらんでしまう。前に出したうえで外の壁をしっかりと。
手をバタバタ動かさないように心がける、内は使ったらかえす使ったらかえす。
そしたら駈歩で。詰めた速歩できれば、駈歩もポンと出るんだけど。
駈歩で踏み込ませといて詰めようとすると、あらら、スピードダウン、ひどいときは駈歩途絶える。

スッとおさえたら、魚がかかったときの釣竿のように、きれいにたわんでほしいんだけど、私がギルデッドエージに働きかけるとラクダのようにアタマをあげちゃって終わり。なんでかなあ。
ふつう、多くのサラブレッドは、ドンと脚いれて前進の指示だすと、ビュンって前に出る感じで手綱にガツンとぶつかってくるものだけど、この馬はフワンと上に飛び跳ねるような感じがする、めずらしくないか、これ?(乗用馬なら、ありえるんだけど。)
うまくいかないけど、適当にやってるうちに10分以上経過したし、このへんでおわり。
「今週、少年団の検定で使うんで、障害はナシで」と言われたんだけど、ありゃりゃ、そうだったら私なんかがヘンにいじくりまわすのは良くなかったんぢゃない、そもそも? だいじょぶかなあ、この馬当たった子に迷惑かけないかなあ? って、私より子どものほうがうまいから、たぶん問題ないだろうけど。

帰って、馬装をはずしたら、水飲ませてやる。
水飲んで、ほぼ満足したはずなんだけど、私がペットボトルから水を飲みだすと、「それ何?俺にはくれねーの?」って興味示す。
まったくこういうとこおもしろい。

そしたら、今日もうまく乗れなかったので、放牧場に放して好きに寝っ転がせてやる。


ころがったあと、馬はノドの奥深くからため息のような声を出す。
これが、私なんかが風呂に入ったときに思わず出ちゃう声に近いような感じがして、とても親近感もてる。心の底からフヒーっとか言ってる馬は、かわいい。
転がってリラックスしたあとの馬は、なんか毒気のぬけたようなイイ顔してる。その雰囲気伝えられる写真を撮る腕は私にないけどね。

適当に好きなだけ転がったあとに、もう一回水飲ますと、さっきより長い時間飲んでる。
そのあとは全身ごしごし洗う。この馬はおとなしいからラクだ。
乾いたらブラシかけて、最後にリンゴやって、おしまい。
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晩秋

2013-08-15 22:57:55 | 読んだ本
ロバート・B・パーカー/菊池光=訳 1992年 早川書房
スペンサーシリーズの、えーと、第18作。
原題は「Pastime」なんだけど、読んでみると、「え?『past times』ぢゃないの?」って思う内容。
邦題は、それをなぜか「晩秋」としている。
これは、シリーズの(かの名作)「初秋」の続篇的なもの、って理由からにほかならない。
というわけで、今回の相談者は、「初秋」でスペンサーに立ち直るきっかけを教えられた、ポール・ジャコミン。
両親にないがしろにされてて、人格的に欠陥をかかえた15歳の子どもだったポールも、25歳の立派なおとなになった。
そんな彼が、しょうもない、しょうもないけど放ってはおけない、実の母親が連絡とれなくなっちゃったんで、探してほしいと相談してくる。
ひとりぢゃ生きてけない母親は、新しいボーイフレンドと逃避行してんだが、それはしょうがないとしても、その男がろくでもない奴なんで、トラブルに巻き込まれちゃってる。
おなじみのギャングの親玉ジョウ・ブロズとやりあう破目になっちゃうんだが、タフなスペンサーは一歩もひかない。
ジョウの片腕であるヴィニイ・モリスが出てくるんだが、彼とスペンサーは認め合ったなかなので、通じ合ったものがあるし、ウソをつかない、やるといったことはやる、といった条約ができあがっているとこがいい。そのへんポールとかには理解できないみたいだけど。
で、事件はどうでもよくて、本作のおもしろいのは、スペンサーが過去を語っていることだと思う。
スーザンに、あなたは自分のこと、生まれ育ちとかを全然話してくれないと言われて、やおら語り出したりするんだけど。
自分が生まれるのとひきかえに母親が死んだこととか、そのとき父は二十歳で、二人のおじは17と18だったが、その男たちのなかで育てられたとか。
スペンサーの初恋、それは16歳のときで、彼女はフランス語のクラスで自分の前に坐ってたとか。
もっとおもしろいのは、ホークとスペンサーの出会い。ボクシングの前座試合で戦ったことから始まったってエピソードが明かされてる。
(ちなみに、スーザンは、ホークとスペンサーを指して、その行動規範の同じこととかから、「一つのさやの中のエンドウ豆二つ」と評している。)
それはそうと、ポールは、スペンサーに対してズケズケと踏み込んでいける立場にあるんだが、本作の終盤では、どうしてスーザンと結婚しないのかってダイレクトに訊いてる。
それに対するスペンサーの答は、「よくは判らない。たぶん、〈壊れていなければ直すな〉という領域に属しているのだろう」と答えてる。わかるような、わかんないような。
で、どうでもいいんだけど、この話には、どういうわけか、スーザンの前夫から譲られてしまった犬が出てくる。押しつけられたようなもんだが、スペンサーがそれをつれてまわることになる。
事件を追いかける、どんな場面でも犬をつれてるスペンサー。どうしてそんな状況つくんなきゃいけないのかわからないけど、とにかく全編を通じてそのことが描かれてるせいでユーモラスになってる。
物語のテーマは、ただ過去を振り返ってるだけぢゃなくて、大人になるためにどうしたらいいか、そのための各人にとっての通過儀礼って感じ。
スペンサーも、依頼は受けたものの、25歳になったポールに対して、子ども扱いしないで、自分自身で解決へ向けて行動するようにサポートしていく、そんな姿が読んでて、いいなあと思う、ちょっと独特な一篇。やっぱ「初秋」のつづきだ。
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日刊吉本良明

2013-08-14 20:16:02 | マンガ
よしもとよしとも 1990年 角川書店
きのうのつづき。
こっちのほうが時期的には先だった。
1986年から翌年にかけての「ASUKA」に連載された四コマが中心。
ってことは、江口寿史が「なんとかなるでショ!」をやってたのと同時期。
作中にも、ある月に増ページされて喜んでたら、「ビッグEがのってねー」(穴埋め)なんてとこありますが。
(江口のマンガのほうにも「さっきからあそこでこっちみてんの…よしもとくんじゃない?」なんて、ハサミもったよしともが出てくるシーンがある。)
ほかにも、桜沢エリカさんも出てくるし、岡崎京子の仕事場におしかけてって「セカンド・バージン」(第20話とおもわれる)の原稿描くの手伝ったりする話もあります。
どこまで実話ベースなのかどうか定かぢゃないけど、年上の彼女と同棲してて、マンガ描く以上にバンド活動に熱心で、さいご大学を中退しちゃう毎日が描かれてます。
ほかに長編も2つあるんだけど、これについては、4コマのある回で自ら「かといって俺のストーリー物 やっぱりウケ悪くて」と自嘲しているように、いまひとつピンとこない。
どうでもいいけど、帯には、私の好きな二大漫画家、江口寿史と岡崎京子の推薦の言葉がある。ヲカザキ氏のほうを引用してみる。
>ヨシモト君は天才だと思うけど、そうじゃないかもしんない。まんがを愛しすぎて人格的には少々問題あると思うけど、そうじゃないかもしんない。私はヨシモト君が宇宙一のまんが家になってくれたらタコヤキおごってほしいです。そこんとこ、ヨロシク。
コンテンツは以下のとおり。
「日刊吉本良明」
「青春の吉本良明」
「エレキの吉本良明」
「7-12」
「六月の桜」
「岩窟王子」
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