今回の韓国の旅は、プサンからソウルまで、韓国を南東から、北西へ斜め上に突っ切る行程。その中で、最初に訪れたのが、慶州の古墳群。天馬塚のみ中が公開されている。
誰のお墓かわからない物を”塚”と呼び、埋葬された王様が明らかなものは、”陵”と呼ぶそうだ。ということは、この天馬塚は、誰が埋葬されていたかはわからないということだ。ただ、すばらしい副葬品が多く発掘されている。その中で、白樺の木の皮を重ね合わせて作られたた鞍の図柄が、天馬だったことからこの塚の名になっている。
これらの埋蔵品は、中に展示されている。ただし、一番見事なものは、ソウルの東洋一の新博物館(2005年オープン)に展示されており、ここに展示されているのは、レプリカ。
埋葬された人骨も、発掘された状態で、展示されている。発掘時の状況から、当時の王冠は、顔にかぶせるように埋葬されたのではないかとのことであった。それにしても、すばらしい副葬品群だ。
慶州の古墳群、西安(長安)で見た古墳群(H/Pのシルクロードのコーナー参照)、日本の近畿地方に点在する古墳群を比べてみるのも面白い。韓国、日本が、シルクロードの終着点であった。
今回の韓国の旅も、シルクロードの旅の一貫と言えるかもしれない。