英勝寺から少し北に行ったところに、浄光明寺がある。6代執権北条長時が創建したお寺だ。この山門は、元々英勝寺の惣門であったという。
山門をくぐってます驚いたのは、入ってすぐ左にある泉湧寺で見た楊貴妃観音の石像だ。偶然にしては、出来すぎている。京都で、この前見たばっかりではないか。浄光明寺は、泉湧寺を本山(真言宗泉湧寺派)としていたのだ。足利尊氏が当寺に篭り、後醍醐天皇に対する挙兵の意思を固めたという歴史も持つ。
仏殿には、元々阿弥陀三尊像が安置されていたが、今は、三世仏坐像が安置されている。本山泉湧寺の三世仏坐像に因んだという。
阿弥陀三尊像の方は、横の収蔵庫に納められていて、拝むことができた。鎌倉時代の代表的作例という。立派な仏様である。同じく重文の地蔵菩薩像も拝むことができる。
客殿も趣のある建物であった。ここでも、梅が咲き始めていた。