ワジェンキ公園は、ワルシャワ観光の見所の一つ。76万㎡もあり、欧羅巴でも有数の美しさを誇る。とはいっても、見たのは、ほんの入口だけ。
公園内の一番の見所は、ポーランド最後の王が夏の離宮として使ったワジェンキ宮殿なのだが、そちらまでは行かず、西の入口の前の池に囲まれた、フレデリック・ショパン像を見た。あの繊細なピアノの数々の名曲を生み出した音楽家らしからぬ、勇ましい姿。力石徹のような顔をしている。上に、かぶさったように見えるのは、柳だそうだ。言われないとわからないだろう。
この像は、戦前からあったが、ナチスにより溶かされ、兵器に変えられてしまったため、戦後、改めて作られた。
そういえば、ここを訪れる前の晩は、数年に一度、日本人にもよく知られるショパンコンクールが行われる ”Narodowa Filharmonia” で、Andrew Litton さん(H/Pによると、N響でも指揮しているようだ)が指揮するBergen Philharmonic の演奏と、Nikolaj Znaider さんのバイオリンの演奏を聴いたのだが、すばらしかった。特にZniderさんは、親の世代に、ナチスに追われポーランドから亡命したそうで(ユダヤ系?)、それだけに、思い入れの強い演奏だったように思う(パンフレットはもらったのだが、英語のものがなく、定かではないが)。
池の前には、絵になる二人が....
その周りには、鮮やかなバラ園が広がる。流石に、シーズンの最終盤のようだったが。
ちなみにワジェンキという名は、浴場という意味で、ワジェンキ宮殿は、元々は庶民のための浴場であったことが公園の名前の由来になっているそうだ。