かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

何と(南都)○○な平城京その1 天平の甍

2008年10月30日 | Nara ( Japan )


今日は、日帰りで、奈良をぶらぶらしてきた。ということで、ブルガリアはちょっとお休みで、奈良ぶらぶら歩き速報。



近鉄奈良駅は、遷都1300年を再来年に控え、盛り上がりかけているか?物議をかもしたせんとくんも健在だ。せんとくん以外のキャラを使っているところもあるようで、若干混乱気味の感じも受けたが。



今回の奈良ブラの第一の目的は、3年連続となった正倉院展。今年は、やめようと思ったのだが、平日に行けることになったので、トライ。やはり混んでいる。朝一で、15分待ち。出た頃には、30分待ち。中も相変わらずの大混雑なのだが、混雑の厚みがちょっと薄いようで、ちょっと待っていると、様々なお宝を最前列で見ることができた。私にとっての、目玉は、白瑠璃碗。カットグラスのお椀だ。ペルシャ伝来とされる。当時、ペルシャでは、そう珍しいものではなかったらしいが、このように完品で残されているのは、世界でこれだけ。本当にきらきらしている。発掘されたものは、結構見たが、残念ながら、輝きは失われている。勿論その他にも、すばらしくかつ歴史的にも貴重なお宝が満載。だから、混んでいるとわかっても、こんなに人が押し寄せるのだろう。
来年からは、平日に行ける時は、行くことにしようかな。



奈良から、西の京に回って、薬師寺に行った。薬師寺については、前にも紹介したので、省略するが、今の時期、毎年、平山画伯の大唐西域壁画殿が公開されている。その上、今回は、もうひとつの薬師寺展とういうのもやっていて、かの有名な吉祥天女像も展示されていた。あまりにも近くで、ゆっくり見れたので、驚いた。

そして、今日の目当ての、唐招提寺に行った。



唐招提寺の金堂は、まだ平成の大修理中だが、覆いがはずされて、天平の甍を拝めるようになったのだ。中の仏像類は、まだ組み立て中で、中は見れないが。来年の11月に正式に再オープンする時には、1300年前の輝きを取り戻しているのだろう。



金堂の後ろにある講堂は、普通に見れる。これも国宝なのだが、平城宮にあった建物を遷都の時に唐招提寺に移築したもので、その意味からも貴重なものだ。鎌倉の修理で、随分形状は変えられてしまったようだが。



戒壇は、鑑真和上に由来する僧の受戒が行われる場所で、日本で、初めて唐招提寺に設けられたものという。建物は、失われている。基壇の上にあるストゥーパが、インドのサンチーのストゥーパのデザインだが、これは、昭和になって築かれたもの。



現在は、校倉造の宝蔵に入れる。特別公開中なのだ。徳川家からの奉納物が見学できる。mこの蔵は、正倉院よりも古いものとされている貴重なものだ。



その奥には、新宝蔵があり、やや痛んではいるものもあるが、貴重な美しい仏像達を拝むことができる。もっと保存がよければ、すばらしいものだったろうに。天平の甍を象徴する鯱のように見える鴟尾(天平の大修理前のもの)を間近で見れる。すごい迫力だ。

コメント
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