しばらくご無沙汰だった。今回は、ポーランドとブルガリアに行って来た。
両国ともに、たいへんな労苦に満ちた歴史を歩んできた国だ。
ポーランドは、10世紀に王朝が成立し、16世紀に最大となるが、17世紀から周辺国の影響を受けるようになり、18世紀に入り、ロシア、プロイセン、オーストリアに分割され、国が消滅。20世紀に入り、一旦独立を回復したものの、第二次世界大戦で、ナチスドイツに侵攻され、ソ連軍にも侵攻され、大規模な破壊を受けた。第二次世界大戦で、ドイツが負けたため、新たに共産主義政権が誕生。そして、ソ連崩壊に伴い、現体制に移行した。
ブルガリアの歴史はもっと古く、トラキア文明が紀元前3000年に存在していた。第一次ブルガリア帝国ができたのが、7世紀。しかし、11世紀に一旦ビザンチン帝国に滅ぼされた。その後第二次ブルガリア帝国ができるが、今度は、14世紀にオスマントルコに滅ぼされる。19世紀末に、第三次ブルガリア帝国ができるが、第一次、二次世界大戦とも、ドイツ側につき、敗北。戦後、共産主義体制に移行したが、ベルリンの壁崩壊とともに、無血体制変換を果たし、現在、民主主義、市場経済化の道を歩み始めたところである。
ちょっと、ややこしくなったが、両国とも、まじめにこつこつ市場経済化を進め、今は、EUにも加盟し、明るい未来が開けているような印象を受けた。
写真は、世界遺産にも指定されているワルシャワ(ポーランド)旧市街と、ソフィア(ブルガリア)のアレクサンダル・ネブスキー寺院。