100分で名著シリーズは、時々見ていて、本ブログでも紹介したことがあったと思うが、ブックスとして、改めて編集し直して、発行されているとは知らなかった。
何冊か読んだことのある三浦さんによるもので、当初のテキストに大幅加筆・修正したとある。
そのせいかどうかわからないが、ひじょうに楽しく、興味深く読めるように工夫されている。
古事記、特に、上巻は、ひじょうに魅力的な内容だが、それでも、いろんな神様が登場するので、話がややこしいと感じられることもある。
本書は、古事記の中でも、有名で、面白い場面だけを取り上げ、その物語の中でも魅力的な部分だけを強調して、その面白さを説明してくれる。
かつ、ユニークな図や、チャート、背景となっている世界観、比較文化論的な論説も加え、興味をましてくれる。
頭の中で、もやもやしていたところも、一部クリヤしてもらったような気がする。
ということで、古事記の面白さをまず知りたい人にお勧め。