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本書は、昨年末に出た。
対談方式で、ビートルズの歴史を語る的本で、あまり期待していなかったのだが、どうして、どうして、なかなかの本であった。
里中氏が聞き手で、語り部は、遠山氏。
リバプールに7年、ロンドンに12年お住まい。
まさに、ブリティッシュロックのリサーチに人生を捧げている?
何故か、空手道場も持つというが、正体不明。
しかし、その語る内容は、本場イギリス人も驚愕の内容だろう。
ここまで、詳しく関係者から、ビートルズの昔話をかき集めた人はもう少ないのではないか。
特に、デビュー前後ぐらいまでの、リバプール時代の話については、ビートルズ自身よりもよく知っているのではないかと思えるぐらい、いろんな話を積み重ねて、当時のビートルズの実像に迫っている。
メジャーになってからの話は、流石に、有名な話が多く、新味にはかけるが、解散から、ソロ活動に至るまで、ビートルズの実像に、一通り触れている。
最後は、ビートルズ4人の女性遍歴について語られるが、これまた、表にはあまり出ない実像に迫っている。
YOさんについては、JLをコントロールして、JLを自分の作品にしてしまったと評する。
JLの生涯を最初から辿っていくと、的を得た指摘のように思う。悪意と故意とかいうのではなくて、事実・結果としてそうなっているということ。
その他、ビートルズ関係者評も、実際に何度も会って話をした経験からの話だから、真実味がある。
ということで、ビートルズの真実というタイトルに偽りはなかった。
英訳して出したら、イギリスでも結構反響があるのではないか?