かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

刺客

2005年10月16日 | Topics
先週は、木村尚三郎さんの講演会の他に、もう一つ講演会に行く機会があった。現在早稲田大学院教授に納まっている川本裕子さんの講演会だ。
一般向けの講演会だったため、聴衆も、老若男女ぐじゃぐじゃで、川本さんも話にくかったと思うが、道路公団民営化推進委員会時代の知識経験なども交え、豊富なデータを駆使し、一気に話しきったという感じだった。
データというのは、難しいもので、実際の感覚と食い違うケースが多々ある。その中で、特に驚いたのは、日本は、一人当たりでは、世界一の道路を有しているというデータである。
亜細亜の工業化を進めている地域と比較すると、お世辞にも、日本の道路がすごいとはいえない。そうすると、やはり地方へのばら撒きの問題に行き着くのだろう。
日本の産業で、世界水準比、効率的が高いと考えられているのは、一部の輸出産業だけで、残りの産業は、どれも大きく世界水準を下回っているという。やはり限られた予算をやりくりしようとしている中、得意分野から搾取し不得意分野にばら撒くのではなく、得意分野を一層伸ばすという観点が、日本がある程度競争力を維持するために必要だろう。
そういった意味では、先の選挙では、郵政民営化前進などは、最初の一歩としては、評価できるが、逆の動き(地図の上の方?)を堂々と主張する人もまだ多い。
日本全体が沈没する前に、その辺をもう少しはっきりさせた方がいいかもしれない。
借金まみれの財政状況の中で、いかに、国際競争力、国力を維持するかという観点からの議論が必要なのだろう。
川本さんの講演を聞いていると、なぜこの人が刺客に選ばれなかったのだろうという気がしてくる。今回選ばれた刺客より、やや頭が良すぎるということか。第三者的立場に身を置きながらも、基本線は、小泉政権の方針にぴったりだ。ただ、ここまで、はっきり言われると、流石の小泉氏もなかなか使いにくいと判断したのかもしれない。
講演会では、これまでの小泉政権の改革で、評価できる項目は、金融改革のみで、残りは、道路公団民営化も含めて、軒並み赤点評価だった。年金については、最悪評価であった。
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こう言っちゃぁ何だが。

2005年10月15日 | Topics

先日、静岡文化芸術大学学長、東京大学名誉教授の、木村尚三郎さんの講演を聴く機会があった。
講演の中で、ご近所であることもわかって、ますます親近感が増したのだが、気さくで、博識で、軸がしっかりしていて、よく頭が回って、発想も豊かで、流石。肩書きから、堅苦しい感じの人かと思いきや、まったく逆で、若い頃は、給料をもらいながら、ヨーロッパを半分放浪していたらしい。古きよき時代と言ってしまえばそれまでだが、その経験をここまで、活かされたのは、先生の努力と才能の賜物だろう。
何でも、人間は、回るものに引かれるそうで、愛知万博会場をぐるっと回る空中回廊(先生は、愛知万博のチーフプロデューサー的立場だった)、80mのターンテーブルを持つ回転寿司などは、その発想から来ているそうだ。
「こう言っちゃぁ何だが」を何十回も繰り返しながらの、言いたい放題の内容には、聴講者から拍手が起こるほどであった。
この頭の柔らかさと、しっかりした軸を、皆が持ち続けられればすばらしい。

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チベットその6 ボタラ宮

2005年10月14日 | China・Mongolia

何か、最近チベットの記事がよく目につく。
朝日新聞で、"岐路に立つチベット”というシリーズがスタートした。
右にも左にも加担するものではないが、朝日のNHKに関する記事に対するクロージングに納得した知識人は、どこにもいないだろう。落ち度があったと言われて、反論もせず、うなずきもせず、謝りもせず。
変えるのが面唐ュさくて、購読を続けているが、戦争でひどい目にあっていて、情報調達手段の限られる親の世代では、朝日新聞の記事で、すっかり、安部、中川両氏が極悪人になっている。
ということで、このシリーズも、どういう方向になるのか、極めて疑問なのだ。現在のチベットは、日本が軍国主義に戻る可能性が極めて低いのと同じくらいのレベルで、チベット民族に自治権が認められ、ダライラマさんが帰国できる可能性は、低いと考えている。そういった意味で、何が”岐路に立つ”のだろうか。「このままでは、チベットの文化が失われてしまう」などというお茶を濁すような結論の記事では、まさにお手盛り記事と言われてもしかたがない。「本当の意味での岐路に、立ちようがない」というのが、チベットの悲しい現実ではないだろうか。
写真は、ポタラ宮と、その前に大きく掲げられたトウ小平氏生誕100年を祝う真っ赤な垂れ幕(2004年8月)です。
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Back Home

2005年10月13日 | Music

この新譜の話は、しましたっけ。
私は、えらく気に入っているのですが、HMVへの投稿を見ると、評価は様々で、中には、酷評もある。確かに、音楽って(他の芸術もいっしょですが)、人によって(同じ人でもその環境によって)、評価が、随分違います。あくまでも主観的なものですから。
私の場合、たまたま昔からずっと聴いてきたので、年とともに、変わっていく様が、ぴったりFITするのですが。
今回のBack Homeなどは、赤ちゃんの泣き声まで、聞こえてきます(普通は、孫の声のはずですが、彼の場合は、子どもです)。どうせ買うなら、DVD付で、5.1CHでお聴きすることをお勧めします。

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ブックオフ

2005年10月12日 | Topics
車を購入してから、企画?していた、古本と古ビデオとゲーム類の処分のため、初めてブックオフへ行った。
休みで、大賑わい。みんないろいろ持ってきている。手際よく計算してくれるのだが、それでも40分待ちで、6千円チョット。ついでに、古本も買ってしまうから、ネットの手取りは、もっと少ない。決して高いとは、言えないが、放っておけば、いつまでも、家にごみとしてたまっているわけで、我々のためにも、古本達のためにも、一石二鳥である。
ブックオフで、車から、台車に本を移すとき、店員が、台車から手を離してしまい、台車が動いて車に傷がついてしまった。苦情を言うと、翌日、ディーラーに直しに行ってもらうことになった。翌日、完璧に治った。何でも、魔法のWAXというのが、あって、それで磨いてもらったとのこと(傷ついたように見えたのは、台車の塗装がこびりついたものだったらしい)。
車が治った後、店長を、ブックオフまで、送ってあげたのだが、その中で、知ったことが多々ある。一番びっくりしたのは、併営しているTSUTAYAのDVDの仕入れ値は、市価ではなく、レンタル屋向けの値段で、市価の約3倍とのこと。これでは、なかなか儲けるのは、難しいと再認識。一本仕入れ値が、1万円として、何回貸せば元がとれるのだろう?一方、ベトナムでは、1枚1ドルで、腐るほど売ってました。著作権の問題は、難しいですな。
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