かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

卑弥呼とヤマト王権

2023年05月16日 | Books


今日は、ゴルフ。
気温が上がったが、湿度はまだ低く快適なゴルフだった。
スコアもまずまず。
アプローチが良かった。



本書は、書評が出ていたので、ゲット。
卑弥呼絡みの本は、それこそ無数に出ているので、付き合っていたらきりがないのだが、結構刺激的な書評だったので。

分厚い選書。
著者の寺沢さんのライフワークの集大成みたいな気合の入った一書だった。

寺沢さんは、考古学者だが、特に、纏向の発掘に主体的に取り組んで来て、ここが卑弥呼のいた都に違いないとの確信を得た。
しかしそれは、邪馬台国の卑弥呼ではなく、ヤマト王権の初代大王の卑弥呼の都だった。
なかなか大胆な説だが、そこにたどり着くまでの膨大な発掘の足跡、データの分析を見せられると、圧倒されるし、もちろん100%説明できる説などないのだが、かなりの部分を埋めてたどりついた説だということがわかる。

九州説に対する最大のポイントは、卑弥呼のいた都の候補地が見つかっていないという点。
確かに。
一方、纏向は、その規模、古墳の年代分析等から、ぴったりと見る。
箸墓古墳を中心とした古いタイプの前方後円墳は、大和朝廷が出来上がる前の、卑弥呼のヤマト王権のもので、区別して見るべきで、邪馬台国と卑弥呼を紐付けて考えてきたことによる混乱が、議論を無限ループに陥れていると考える。

各論でも面白い話満載で、中国鏡の発掘データの分析から得られる時代毎の変遷や、楯築古墳のヤマト王権に直結する重要性、1977年に発掘された曹氏の本拠地から見つかった倭の文字を含む文字の話などなど。
対立する説に対しても、一つ一つ反論している。
強く反論できるケースと、できないケースがあるが、スルーしないで、議論を続けることが大切と説く。

冒頭に、纏向の地図が載っていた。
以前、車で行った時には、場所が特定できずに、断念したが、駅から歩ける範囲に様々な痕跡が残されていることがわかったので、次回奈良を訪れる時は、纏向散策のスケジュールを入れて、卑弥呼の匂いが感じられか、実査したい?
卑弥呼に興味のある方にお勧めしたいが、かなり専門的にはなる。
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THE LITTELE GUIDE TO THE BEATLES

2023年05月15日 | The Beatles
何かと忙しい日が続いている。
今日の天気は、いまいちだが、明日はよさそう。



本書は、本屋で見つけた。
海外でも、とめどもなくビートルズ本が出ている。

ビートルズの格言?は、有名なものが多々あり、本書もそれを集めたものなのだが、知らないものもたくさんあり、面白かった。
時代も、現役時代から、21世紀に入ってまでのものまで、様々。
4人の発言の他、他のミュージシャンや、珍しいところでは、ゴルバチョフの発言まで含まれている。

2022年に出たばかりで、編者はOH!とある。
ロンドンとシドニーをベースにしているらしい。
デュバイで印刷?
イラストは、表紙のこれだけ。
ちゃんとGetty Imagesの写真を使っている。

序と裏表紙にある言葉は、” I'd like to say thank you on behalf of the group and ourselves, and I hope we passed the audition." というジョンの言葉。
この言葉もあまりにも有名だが、たぶんアドリブで、とっさに思いついた言葉だったと思う。
その何と頓智の効いたかつ、4人の最後のライブ演奏を終えたタイミングでにふさわしい言葉だったことか。
一事が万事で、まじめな発言から、おふざけ発言まで、バランスよく6章に分けて編集されている。

ビートルズの魅力の一面を知るのにうってつけ?
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Humpty Dumpty

2023年05月14日 | The Beatles


今日は、慶事があって、豪華な夕食。



天気いまいちながら、横浜の夜景は美しい。



前から探していていたHumpty Dumptyのフィギュアを見つけたので、ゲット。
フィギュアと言ってもスマホスタンド。
でも、正面から見れば、堂々フィギュアで通用する。
他にもいろいろ出ているが、やたらに高い。

Humpty Dumptyは、元々マザーグース童謡のキャラクターだが、鏡の国のアリスにも登場し、その後、様々な作品に登場するようになった。
何故欲しかったかというと、このキャラが、I’m The Walrusに出てくるEggmanの発想の元と思っているから。
昨年行ったアリス展にも出ていたが、フィギュアは、セットでしか買えなくて、断念した。
今から思うと、海洋堂さん渾身の作で、ゲットしておけばよかったと思っているが。
ジョン・レノンが、ルイス・キャロルの作品を好きだった話は有名で、その影響がたぶん彼の著作にも表れている。
そして、このI’m The Walrus。
ジョン・レノンの真骨頂。
マジカル・ミステリー・ツアーでの映像も最高。

どう見てもEggmanは、Humpty Dumptyが元だろうと思っていたら、The AnimalsのEric Burdonのあだ名がEggsでそこからEggman が生まれたというのが真相らしい。
何故Eggsというあだ名かというと、Ericの性癖からというが、ろくな性癖ではないだろう。
Humpty Dumptyは、ずんぐりむっくりという意味もあるらしいが、そういうイメージでもない。

話がそれたが、いかにもイギリスらしいフィギュアで気にいっている。
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マティス展 & ブルターニュ展

2023年05月13日 | Culture・Arts

今日の天気は、いまいちだが、予報ほど酷くはなかった。
また、鹿児島で地震。
全国各地で、連続している。



予定していた展覧会のダブルヘッダー。
まずは、時間指定の必要だったマティス展へ。
ポーラで、数年前見たが、今回のような大規模な展覧会は、20年振りという。
ポンピドーとタイアップして、まさに見応えのある展覧会だった。


マティスの芸術への取り組みの変遷が、見事にカバ^ーされている。
フォービズムから始まって、モダンアート、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵、教会の総合プロデュースなど、幅広い分野のアートに取り組んだ。
どれもが、見応えがあり、モダン・アートの歴史を一人で、切り開いているようだ。
3層の展示になっているが、何故か1層のみ写真撮影可。
時代は、中期のものに偏ってしまうが、一番馴染みのある時期のものかもしれない。



赤の大きな室内。



この辺から、切り紙絵。
ヴェルブの表紙のデザイン。



表裏が見れる展示。



その先のジャズのにつながるデザインだ。
グッズ売り場も大充実で、欲しいものがたくさんあったが、結局カードだけにした。
ジャズの分厚い復刻本なども魅力だったが。
マティスファンのみならず、モダンアートに興味のある方にお勧めできるすばらしい展覧会。



午後は、国立西洋美術館の憧憬の地ブルターニュ展。
その前に、西洋美術館のすいれんで腹ごしらえ。
サービスが早いのがいいが、麺ゆですぎ?
味はいい。



交通の発展により人気地になったブルターニュをテーマにしたユニークな展覧会。
もちろん絵が中心だが、本や、手紙や、写真や様々な物が展示されている。



こちらは、ピックアップされた数点のみ写真撮影可。
その基準は、わからない。



印象派以降、ブルターニュの人気が出て来たようで、様々な作家が、何度も訪れ、その風景、風俗などを絵にしてきた。
フランスの中でも、イギリスに面していて、ユニークな文化がはぐくまれたようだ。
これは、モネのポール=ドモワの洞窟。
隠岐の岸壁を思い出す。
北側に面した地域で、気候や環境も似ているのだろう。



ゴーギャンの絵も多い。
このようなゴーギャンらしい絵も多いが、もっと普通?の絵も多い。
ブルターニュの少女たちの素朴な姿を描いている。



こちらは、やはりゴーギャンの農婦たちの絵。
オルセーから来日してくれた。



モーリス・ドニの若い母。
幸せいっぱいの家族を描く。



モーリス・ドニの花飾りの船。
日本の画商が出入りしていて、提灯や、日の丸や、黄色い傘など、日本に対するサービスではないかとの考察も。
浮世絵の影響を大きく受けた版画も展示されていた。



リュシアン・シモンの庭の集い。
当時の風俗が垣間見えて興味深い。



シャルル・コッテの悲嘆、海の犠牲者。
気候の厳しい地域で、海難事故も多かったという。



最終展示は、日本画家の絵。
この時代に多くの画家たちが、ブルターニュに滞在していたことに驚かされる。
これは、久米桂一郎の林檎拾い。
大作だ。黒田清輝や。藤田嗣治の印象的な絵も。
日本とのやりとりの絵葉書群も、当時の様子を知ることができ、興味深い。

ひじょうに勉強になる展示で面白かった。

ということで、今旬の展覧会を満喫できた。
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懐かしの昭和40年代

2023年05月12日 | Books


昨晩のホテルは、定宿だったが、料金の高い高層階にアップグレードされてて、いい眺め。
お風呂にまで、窓が付いている。



当然、朝の眺めも素晴らしい。
今日あたり、六甲山に登ったら、最高だろう。



これから帰るところ。
いつものラーメン屋で、今日は、特製醤油。



宝島社から、ベタだけど、ユニークなMOOKが出た。
本屋で、見つけて即ゲット。

昭和40年代というと、1965年~1974年。
私は、1959年生まれだから、ちょうど小学生から中学生の時代で、一番多感な頃とぴったり合致。
めくる頁、めくる頁毎にあるある話満載。
テーマ毎にまとめられているので、その中で、あるあるの代表的なものをピックアップ。

大阪万博→もちろん仙台からはるばる行った。アメリカ館は、ずいぶん並んだけど、やはり夢の世界。月の石が見られたのだから。
ビートルズ→当時は、名前しか知らなかったが、今でも昭和の重大事件。その影響は図りしれない。ツイギ―、ユリ・ゲラーも紹介されている。
マクドナルド→当時は、仙台にいて知らなかったのだが、牛肉が気軽に食べられるだけでも画期的だった。大学時代は、友人が、銀座1号店でバイトをしていたっけ。シカゴ勤務時代、まさかマクドナルドを担当することになるとは。
オイルショック→トイレットペーパー買占めが思い出されるが、当時は、インフレがたいへんだった。
札幌五輪→東京五輪が終わった後、次は、札幌でまだ先と思っていたら、すぐに開催となった。日本は、まだ弱かったが、日の丸飛行隊がかっこよかった。ジャネット・リンが一番人気。
巨人V9→とにかく強かった。当時の少年の9割は、G党? ON砲の全盛期。最初に野球を見に行った時は、金田が投げて、負け投手になった。
川端康成ノーベル賞→当時、鎌倉に住んでいて家を見に行った。その前の朝永さんの時は、武蔵野市に住んでいて、2人続けて、住んでいるところの方が、ノーベル賞受賞。
横井庄一さん帰国→過去のものと思っていた戦争が、急に目の前に現れた感じで、びっくりした。
3億円事件→当時の3億円は、今の価値にすると?それにしてもあれだけの証拠がありながら、逃げおおせた犯人は、どんな人物だったのだろう。
テレビスター→子供はやっぱりドリフかな?花の中3トリオは同期。
格闘技→プロレス、キックボクシングが人気だったが、何故か後者は取り上げられていない。普通にTV中継されていた。
東大紛争→TVで生中継されていて、かじりつきで見ていた。何で戦っていたのか、わからなかったけど。あさま山荘事件も同類。
アニメ・漫画→次々と漫画雑誌が発刊された。借りてしか読まなかったけど、手塚さん、赤塚さん、石森さんなど、ヒット作を連発していた。
テレビ→なんと言っても特撮ものだが、太陽にほえろ、コント55号などもみていたなぁ。
オカルト→ツチノコは、まだ捜索が続いているらしい。ネッシーや、UFOもいろんなネタが飛び交っていた。エクソシストも見たっけ。
おもちゃ・遊び→何故か野球盤は載っていないが、人生ゲームは流行った。スーパーボールや、アメリカン・クラッカーも。ピンポン玉を自動的に投げてくれるマシンも流行ったけど、載ってなかった。
食べ物→マーブルチョコはよく食べた。カップヌードル、ボンカレーもこの頃。テレビCMが有効だった。
家電→白黒TVが途中で、カラーになった。友人が文房具屋で、初代カシオミニを操作した記憶があるが、まだまだ発展途上だった。でも画期的だった。クーラーは、もう出ていたけど我が家にはなかった。
車→周りには持っている人がいたが、我が家にはなし。大学に入って2代目カローラの中古を買ったのが、最初。確か昭和46年製だった。シビックも懐かしく拓郎が歌にした。

長くなってきたので、もうやめるが、本書は、写真付きで、説明の方が少ないぐらい。
ぱらぱら気軽に読める。
たぶん昭和30年代~昭和40年生まれの人限定で、楽しめる本。
若い人が読んでも、あまり実感がわかないだろう。

次の大阪万博が近づいて来たが、イマイチ日本全体で盛り上がってる感じが、しない。
日本の復活に向けて、頑張って欲しい。
もちろん訪れたいとは思っている。
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