今日もゴルフ。
特に前半好調で、小さなコンペだが、優勝してしまった。
本当に、何が起こるからからないのが、ゴルフ。
本書は、新聞の広告で、見つけた。
早速ゲット。
標題を見て、清の時代まで扱うのかなと思って読み始めたら、副題にあるように、鮮卑拓跋を中心に取り上げた書だった。
あまり知らない世界で、勉強になった。
標題が言うように、中華と言っても、純粋な漢民族の世界ではなく、隋・唐も含め、遊牧民がいわゆる中華と混じって、築き上げてきたものという感想を持った。
残念ながら、遊牧民の歴史は、文字で残されたものが少ない。
大きな墳墓を残す習慣もなく、その所在、存在すらつかみにくいケースが多い。
ただ、徐々に姿が見えてきており、著者は、まさにその最前線の研究者だ。
拓跋氏が中心的な役割を果たした代~北魏の時代を中心に取り上げるが、莫高窟で、北魏時代の仏像を見ていたので、まさに中華と異質の世界であるということは実感できる。
ただ、国を立ち上げた後、中華の文化や制度を取り入れたため、遊牧民というイメージからは離れていく。
しかし、遊牧民独自の風習も守っていた部分もあり、それが、ユニークな世界を形成し、隋、唐に引き継がれていったという。
その風習の中には、かなり野蛮と感じられるものもあり、その後も中国南部との抗争を繰り返した。
地域的には、中国北部(内モンゴル)からモンゴルが中心だが、元は、トルコの方から移動してきた民族。
ユーラシア大陸のダイナミズムも感じさせる。
モンゴルにはまだ行ったことがないので、一度は、その壮大な草原そ体感したい。