16期生の大石です。
今週のブログマイルール(前回と同じ)
⓪第2回の講義のレジュメを読み直す。
①骨格が決まるまで書き始めない。
②最初にテーマか結論を言う。
③最低2回は読んでから発信する。
④数行おきに空き行を入れる。
⑤制作所要時間をステップ毎に記録する。
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2月8日(水)に銀座の中小企業会館の講堂で、中央支部研修部主催のセミナーがあり、60歳でライフネット生命を起業された出口治明会長の講演を聞く機会がありました。数字と事実で世界を理解するように、という話を実例をふんだんに入れて説明されて、とても面白い講演でした。しかし、今日のトピックスは、講演会の後に出口会長や研修部の方々と懇親会に行き、そこで感動した出口会長のお話です。話しの結論は、選挙民は目先の利益にとらわれず、歴史に名を残すような 政治家を育てる努力をするべきだ、というものです。
ドイツでは、中小企業にも厚生年金にはいる義務が課されているそうです。大企業より負担率は少し低く設定してあるそうですが、総ての中小企業がはいらなければならないそうです。この制度を作った人はシュレーダー首相です。この制度ができた時、 ドイツの中小企業はばたばたと倒れました。しかしそのおかげでドイツ経済は筋肉質になりました。ところがシュレーダーさんはこの制度を作ったために支持者が減り、この制度を非難したメルケルさんが首相になりました。首相になったメルケルさんは、「この制度はひどい制度だけど、シュレーダーは尊敬する政治家なのでこの制度は残す。」と言ったそうです。
この話を聞いて、私は思わず「シュレーダーさんは貧乏くじを引かされたんだ。」と言ったら、出口会長に否定されました。政治家の価値は名を残すことであり、後世に名を残すのはメルケルではなく間違いなくシュレーダーだと。私は少し恥ずかしい思いをしました。
私は、「自分が投票に行ったって結果は変わらないんだけど」と思いながら選挙に行きます。しかし選挙民は、目先の利益をちらつかせる政治家に投票するのではなく、長い目で本当に正しいことをやろうとしている立候補者に投票するべきなのです。そのために選別する鑑識能力を養ったり、過去に評判は悪かったけれども、時間が経ってみるとすごいいいことをしていた政治家を掘り起こして名誉回復する努力をすべきです。そうすれば、歴史に良い名を残そうとする政治家が増えます。選挙民は鑑識能力をつけましょう。トランプさんはどっち?日本では誰?
もし、出口さんの講演を聴く機会があったら是非聴きに行ってください。数字を使って説明することの説得力の高さを実感できたり、いろんな含蓄を楽しく聴いたりできます。