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信念と実行ー林ヶ谷昭太郎先生を偲んで

2017-03-24 06:00:00 | 16期生のブログリレー

16期生の大石です。

今週のブログマイルール(前回と同じ)
⓪第2回の講義のレジュメを読み直す。
①骨格が決まるまで書き始めない。
②最初にテーマか結論を言う。
③最低2回は読んでから発信する。
④数行おきに空き行を入れる。
⑤制作所要時間をステップ毎に記録する。
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1.はじめに
 2月のグローバルウインドウでご紹介した林ヶ谷昭太郎校長先生が2/28に永眠されました。先生はポートオブサクラメント日本語補習校の学校長を創設以来30年以上続けられ、その功を讃えられて日本では大学の学長相当の勲章を日本政府から授与されました。この先生の生き方に私は畏敬の念を抱いているので、今日は先生を偲んで、先生の信念と実行の深さと長さの一端を紹介いたします。


2.先生の信念と実行Ⅰ
 1970年代に日本企業が貿易摩擦解消のために米国に工場を建てることになり、そこに駐在する社員の子供が1次的に米国で暮らし、その後日本に戻って普通の学校に戻りやすくするための日本人学校や日本語補習校が必要になりました。林ヶ谷先生は、日本が世界で活躍していくためには、駐在する子供たちに必要な教育環境をサービスする必要があり、そのために自分は必要だと確信されて学校長を引き受けられました。
 補習校は先生の勤務先である大学を毎週土曜日に賃借して開校され、朝は必ず全員でのラジオ体操で始まりました。その広場は現地の大学生が捨てたごみだらけなので、林ヶ谷先生は毎週欠かすことなく早朝に来て一人で掃除をされました。片目を失明された晩年には奥様の運転される車で登校され、お二人で朝掃除をされましたが、そのことを自慢したり不平を言われることはありませんでした。


3.先生の信念と実行Ⅱ
 先生は言語について深い理解をされていました。言語は文化と一体のものである。一つの言語を理解するためには最低三つの言語を理解しないといけない。その中でも第一言語が最重要で、他の言語は第一言語を超えられない。第一言語は家庭で会話される言葉で、10歳までにその基盤が形成される、などです。
 先生には二人のお子様がいらっしゃいましたが、お子様の言語教育に当たりしっかりした第一言語を身につけさせるためには、生活の背景にある文化に合わせて英語を第一言語として教育しなければならないと考えられ、先生も奥様も日本育ちでありながら、家庭では英語しか使わず、米国の思考方法で生活されました。従ってお子様方は日本語補習校には入学されなかったそうです。校長先生は学校では日本語しか話されませんでした。


4.最後に
 林ヶ谷先生のような強い信念と実行は、私には到底できませんが、診断士として人のお役に立とうとする以上、強い信念を明確に持ち、こつこつと着実に実行していこうと思います。先生、家族ともども大変お世話になりありがとうございました。

大石泰弘

コメント (2)
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