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食生活に関連した中国人の行動・意識

2023-09-07 12:00:00 | 23期生のブログリレー

皆さまこんにちは、稼プロ!23期生の佐野紳也です。

私は、中国の比較的多くの都市に行ってます。北京、上海、重慶、成都、深圳、大連、合肥、南京、武漢、長沙、広州、杭州、香港(九龍城跡も)などを訪れました。

そうした中で気がついた食生活に関連した中国人の行動・意識をいくつか紹介します。

1 買い物

食材の購入で1番多いパターンは、野菜は市場で買い、スーパーで肉、卵、調味料は買うパターンです。市場は、「安くて新鮮だが、安心できなくて、環境も汚い。値切れる」、一方、スーパーは「安心できれいだが、あまり新鮮でない」と考えています。なお、市場で肉を買う人も一部います。理由は、その場で生きているのを殺して売るので新鮮だからだそうです。

2 料理

ほとんどの人は、普段、中華料理を食べ、外国料理を食べるのはごくたまです。外国料理の中で、1番人気があるのは、洋食で、次は日本料理、韓国料理です。洋食の中には、マクドナルドやケンタッキーも含まれます(もっとも、肉まんがあったり、おかゆがあったり、かなりローカライズされてます)。フランス料理、イタリア料理は、雰囲気がよく、高級感もあり、好まれます。ただ、洋食は、少々脂っぽく、健康に良くないという印象があるようです。なお、写真は、広州の朝ヤムチャ(広州早茶)の風景です。広州人は朝ごはん代わりに家族でレストランに行き、飲茶を食べています。

3 調味料

中国人の2/3は濃い味を好み様々な調味料を利用しています。1/3は健康意識から薄い味の料理を好み、ベーシックな調味料しか使いません。とは言え、よく使われるベーシックな調味料には、醤油、酢、塩、砂糖、胡麻油、味の素、鶏精(ジージン:超濃厚なチキンエキス)、山椒、アニシード、八角、胡椒、料酒(料理酒のこと、多くは紹興酒)など結構多種多彩です。紹興酒は肉料理で特に使われます。湖南省、四川省など濃い味を好む地域の出身者は、必ず、各種の唐辛子を持っています。干し唐辛子、激辛の唐辛子細切り、唐辛子ソース、韓国唐辛子醤などです。湖南省、四川省で辛いものが好まれるのは、夏が非常に蒸し暑く、食欲を増進させたり、発汗を促すのに、辛味が有効だからだそうです。

4 飲み物

身体を冷やすと病気になるという漢方思想が行き渡っており、冷たい飲み物を飲む習慣はなく、白湯(さゆ)が大好きです。市販の飲み物は甘すぎるか添加物が多いと考えられており、自分でお茶を作ったり、飲み物を作った方がいいと考えている人が多いです。多くは、紅茶、緑茶、鉄観音などのお茶、菊の花やバラを入れたハーブティを作るようです。自分でなつめ茶、はちみつ水、レモン水、大根水、大根と梨の煮汁、白きくらげと砂糖の煮汁など健康に良い飲み物を作ったりもしています

中国人の食生活には、3~4千年前から続いている健康思想である「養生思想」と、食べ物の効能により疾病を治療する「食療」の考え方が根底にあるように思えます。

コメント (5)
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