みなさん、こんにちは。
稼プロ!20期生の大野徹司です。
最近では、環境問題を改善しようということで様々な取組がありますね。SDGsやカーボンニュートラルはよく聞くようになりました。サーキュラーエコノミーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?こちらは環境省も提唱しており、リユース・リサイクルよりも上位の概念として、資源循環を念頭に入れて実質廃棄物をゼロにする経済活動だそうです。
環境省_令和3年版 環境・循環型社会・生物多様性白書 状況第1部第2章第2節 循環経済への移行 (env.go.jp)
さて、車の世界はどうでしょうか。日本ではなかなかEV車が普及しませんが、中国では2023年末に市場普及率が35%を超えるそうです。EVがエコかどうかという議論がなかったかのように世界はEV化に向かっています。そのEVに載っているのはリチウムイオン電池(以下LIB電池)、みなさんもよく聞くワードだと思います。この電池にはリチウム(Li)という元素が使われており、これが非常に高価になってきています。鉱山から開発するにも環境問題・労働問題があるそうで、何かしらリサイクルを進める必要があります。
最近、関係者と会話する機会がありました。
Q1. LIB電池って日本でリサイクルできているのですか? A.リサイクルするためにはカーメーカーが電池回収する必要があると思うが、現在回収率は10%程度。残り90%は中古市場に流れ、そのうちの大部分が海外に中古車として輸出されている。
Q2. LIB電池をリサイクルする技術は進んでいるのですか? A.数社で実証試験が進んでいるが、肝心の電池の粉が集まらない。車だけでなく、電池の粉も海外に流出している。
先のサーキュラーエコノミーには問題がありそうです。それは、どの範囲でサーキュラーするかです。本来なら、日本・中国・韓国・アセアン内でサーキュラーできれば理想なのですが、国際関係の問題もあり、日本は日本国内でサーキュラーすることを念頭にしています。しかし、実際には規模が小さい日本でサーキュラーするとコストが上がってしまいます。
もやもやします、引き続き情報収集したいと思います。