東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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ボイストレーニングと「良い声」

2013-09-25 21:50:23 | 塾長からのメッセージ

塾長の鴨志田栄子です。

21日~23日の3連休は、ボイストレーニング連休でした。

21日は、月に1度のトレーニング、午前中は発声練習、午後はナレーションの練習。

22日~23日は、お教室の合宿で、千葉にある生命の森リゾートで、発声やスピーチ、朗読などについて宮崎絢子先生の指導をいただきました。

3日間、発声を通じて、とてもリフレッシュすることができました。

【声には人を動かすパワーがある】

実は、声には人を動かすパワーがあります。

どんなに内容が素晴らしくても、声が相手の心に届かなければ、相手の心を動かすことはありません。

しかし、診断士の人の多くは、「声は出ていればよいもの」と思っているようです。

声で「損」をしている人も多いですし、また、「声」で得する人もいるのです。

良い声が出せることは、コンサルタントにとってプラスに働きます。

 【良い声とは】

良い声とは、「地声」のことです。

地声は、聴き手にとって心地よい声なのです。

自分の地声は、どの声なのか、これを知ることが大事ですが、決して容易なことではありません。

【良い声を出す基本】

良い声を出す基本は、①姿勢が良いこと  ②口が開いていこと(唇だけでなく、のども)  ③腹式呼吸ができていること です。

そして下半身でしっかりと立ち、上半身はいつもリラックス。講演をしながら、体がゆらゆらと揺れる人がいますが、これは、しっかりと立っていないからです。

これらが守れれば、毎日、終日、講義をしていても声は枯れません。

のどを閉めたり、胸や背中に力が入ったりすると、のびやかな声は出なくなります。

利き手にとっても心地よくない声になります。

【相手の心に響く声】 

そして、強い声、明るい声、優しい声など、使い分けられるようになること、イントネーションを正しく理解すること、それが相手の心に響く声になるポイントです。

【相手に伝わる話し方】

正しい発声ができるようになったら、今度は、話し方です。

言葉をきれいにするには、鼻濁音と無声音が滑らかに使えること、そして、どこで「ま」をとったらよいのか、すなわち息継ぎのポイントでもあります。

また、語尾まで、声をだし続けることが、相手に確実に届く声といえます。

そして、1つひとつの言葉をたてて話すことができるようになると、言葉が生きてきます。言葉を立てるとは、その言葉を校正している文字を大切に発音するということです。

【イメージさせる力】

人に何かを伝えるということは、声を通じて、相手が何かをイメージできるということです。

香りの話をしたら、相手が声から香りを感じてくれる・・・、青い空の話をしたら、相手の頭の中に、青空が広がること・・・・・

ここまで、伝えられれば、スピーチやプレゼンは、完成度が相当高いです。

 

ボイストレーニングの世界は、奥深いです。

みなさんも、「声」を大切にして、有効活用していきましょう。

 

 

 

 

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お彼岸

2013-09-24 22:52:22 | 13期生のブログリレー

アンジュです。お彼岸で墓参りに京都に行ってきました。
今年は彼岸の入りと中秋の名月がほぼ重なってなかなか風情のある秋の訪れとなりました。

お盆と秋のお彼岸は間隔が短いのでなにか墓参りばかりしているみたいですが、これも大事な日本の行事ですね。スーパーでもお彼岸やお盆は仏花やお供え品のコーナーが急に増設されて、「ユーザー」にとっては大変助かります。

お彼岸をネットでちょっと調べてみました。
春分の日(3月20日頃)と秋分の日(9月23日頃)を中日〔ちゅうにち〕として前後3日間の7日間のことを「彼岸」といいます。そして初日を「彼岸の入り」といい、最終日を「彼岸の明け」と呼んでいます。
彼岸という言葉は仏教用語からできたもので、梵語〔ぼんご〕「波羅密多〔はらみた〕」の訳だと言われています。正しくは到彼岸〔とうひがん〕、つまり生死を繰り返す迷いの世界(生死輪廻〔しょうじりんね〕)である此岸(この世)を離れて苦しみの無い安楽(涅槃常楽〔ねはんじょうらく〕)な彼岸に至るという意味だそうで仏教そのものですが、実は他の仏教国には無い日本固有の信仰なのだそうです。

日本は古来より外来文化を上手く日本の風習に取り入れて進化させてきたのですね。

春分・秋分の時期にこの彼岸法要を行うのは、太陽が阿弥陀如来の浄土の方角である真西に沈むためであるといわれています。また仏教の教えには、何でもほどほどが良いという「中道」という考え方があり、その考えと合致して出来たのが「彼岸」だともいわれています。春分と秋分の日は昼夜の長さが同じになります。また、暑くも寒くもないほどほどの季節であり、太陽が真西に沈む時期なので、西方極楽浄土におられる阿弥陀仏を礼拝するのにふさわしいという考えから、次第に人々の生活に浄土をしのぶ日、またあの世にいる祖先をしのぶ日として定着していったようです。
なるほど日本人の「ほどほど」「頃加減」の心情にぴったり来るのがお彼岸ということですね。

お彼岸に良く見られる「ぼたもち」と「おはぎ」は、餅米とアンコで作られた同じ食べ物ですが、食べる時期が異なる為、それぞれの季節の花を意識して名前が変えられています。
春の彼岸にお供えする場合は「牡丹餅」と書き、一般的にはこしあんを使用します。一方、秋にお供えする場合は萩〔はぎ〕の花を意識して「お萩」と呼ばれ、あんは粒あんを使用します。
また、あずきは古くから邪気を払う効果がある食べ物として食べられており、それが先祖の供養と結びついたと言われています。

お彼岸一つとってもとても奥深く興味は尽きませんね。

こういう行事は日本の季節感とか文化に根ざした大切な風習ですし、日本人の心に共有できる心情ですね。今流行の「おもてなし」の心もこういった文化伝統に育まれて日本人に備わったものなのではないでしょうか。

こんな日々の日本の生活文化を大切に守って行きたいものです。これからオリンピックまでの7年間にこんなところも軸にして日本の強みを世界に発信して行きたいものですね。

そういえば、お坊さんの説法にも薀蓄のある話が多いですね。
こういうお坊さんの話からもプレゼンテーションの参考になるとこも沢山あると思います。
皆様、年に何度かの季節の行事に思いを馳せてみるのも悪くないものですよ。

 

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初めての”講演” 内容に悩み中

2013-09-23 18:13:47 | 13期生のブログリレー

こんにちは、13期生の服部です。

先日、会社の上司より講師依頼があり、現在どういう内容にするかを検討中です。

 

■依頼の経緯

私の会社では、全社員が集まる機会が定期的にあり(社員は基本的に顧客先で仕事をしているため)、その時に私が所属している部の所属長から依頼がありました。

実は会社には、中小企業診断士の資格を取得したことは報告し、業務に支障のない範囲で資格更新ポイントのための活動は許可していただいています。

上司としては「ポイント獲得に協力しようか」という意図があったようです。

 

■依頼内容

依頼内容ですが・・・実はこんな感じです。

・内容:どんな話でも良い

・時間:何分でも良い

・実施時期:できる時で良い

上司からは、「一度こういう資格を持った人が話すのを聞いてみたいんだよね」と言われました。

見方を変えれば、私の方で企画するように、と言われていると捉えています。

ただし、1つだけ決まっていることは、この講演は「社員向け」ということです。

 

■では、何を話そうか

私の会社は社員数120名程のシステム開発会社です。

社員が関わっているシステムもまちまちで、組み込み系もいれば、スマートフォンアプリも、Web系の開発もいます。

ただし共通して言えることは、「開発技術は各々で持っているが、汎用的に使える業務知識を学ぶ機会が少ない」と言うことです。

私自身、業務知識が有ることが仕事面で有利になる機会が多かったこともあり、また社内で自主的に開催されている勉強会でも業務知識に関するものはまだ無いため、これで企画を作ろうと考えています。

今回は第1弾として、中小企業診断士の財務会計で習得した知識を活用した「会計の超基礎知識」というのを考えています。

「会計って何?」と言うところから、できれば「財務諸表の簡単な見方」まで到達できればと考えています。時間は60分程度を想定しています。

課題は、「簿記・会計を全く知らなくても言っていることが理解できる内容にすること」です。

もしリピートが実現できるようであれば、システム開発にも関連する「原価管理」やWeb系システムに関連する「マーケティング」といった領域にも拡張していきたいと思っています。

 

■隠れた想い

私の会社では、中小企業診断士や社会保険労務士などを含めた「ビジネス系」の資格を取得しても、社員としては自己啓発以外のメリットはありません。手当(一時金)支給対象は情報処理やベンダ系資格が中心です。

私は資格取得手当策定時の検討メンバでしたが、「こういう資格を持っている人はこの会社には来ないだろう」ということで対象になりませんでした。

(なら自分が取ってみよう、と考えたのも事実ですが)

会社も既に16年目を迎え、社員に対して「会社を良くする」案を公募(たぶん会社として初めての試みです)しているような状況ですので、自分の持っている「ビジネス系」資格の知識でそれに一役買えれば(願わくばビジネス系資格の手当対象化も)、とも思っています。

また、やはり「中小企業診断士って何?」と言われる状況ですので、講演内容に中小企業診断士についての説明を加えつつ、知名度向上に少しでも貢献できればと思っています。

 

私自身、こういった講演を、しかも自分がするというのは初めての経験です。しかし、せっかくこういう経験ができるチャンスがあるのですから、活用しないと損だなと思います。

まずは講演の企画(講演概要とゴール)を詰めて早めに上長へ提示し、併せて「何をどういう流れで話すか」という構成をきちんと作っていきたいと考えています。

また、上司の「ポイント獲得への協力」という意向につながるような内容が実現できればと思っています。

 

講演が実現しましたら、また報告させていただきます。

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実務補修で学んだこと

2013-09-22 19:03:16 | 13期生のブログリレー

西村です。

先週の火曜日9/17に実務補修3回目を修了しまして、晴れて「中小企業診断士」として登録となりました。
今後はこれからの診断士人生、どのように過ごしていこうか、考えて、行動に移していきたいと思います。


実務補修を通して、新たに学んだこと・再認識したことの代表的なことをいくつか挙げてみたいと思います。


・すべての始まりは「経営者のビジョン・あるべき姿の実現」から考える

ある実習のとき、「この企業は売上高と粗利を改善する必要がある」とのチームでの考えて方向性を考えていました。
すると指導教官の先生から、「ちょっと待って」の一言がありました。
先生曰く、
「どんな企業だって、売上高が上がって粗利の向上ができた方がいいに決まっている。
 なぜそれが必要か考えましたか?
 これを考えるときには”経営者のビジョンなどを実現するために必要”という観点がないと、
 それは押し付けの提案になりますよ」
とのことでした。
普段は「あるべき姿を考えるのは重要だよね」とか思っているくせに、いざ提言しようと思ったら、失念してしまう
自分がいました。
これは絶対に忘れてはいけない診断の始まりの考え方であると、反復して認識して身体におぼえこませる必要があると思いました。


・中小企業は「社長が変わらない」
・会社は社長の器以上の企業にならない


中小企業は大企業(特に一部上場企業)と違い、「社長は変わりません」。
上場企業なら業績が悪ければ社長交代があり得ます。
しかし多くの中小企業は業績が悪くても、社長交代になることは少ないです。
そして、社長が変わらない以上、悪い点があれば社長の「考え方」を変えてもらう必要があります。
変わらなければ、その企業は「それまでの企業」ですし、そこを論理性と情熱をもって変えてもらうのが
診断士の仕事の一部にはある、と感じました。

また経営者の器を感じるのは「他人の意見に取り入れるのが速い」、「他人を使いまくる」
といった「他人に対する姿勢」の点にあるのではないか、と思いました。


・中小企業は「強み」を徹底的に利用する
SWOT分析を行うと、弱みと脅威が多くでてくることがありました。
こうなってくると、考えが消極的になってきて、改善案が浮かばないことが多々ありました。
その時も指導教官から、言われたことが印象的でした。

「中小企業は””強み”中心に考えないといけない。弱みを上げだしたら、そもそもの経営資源が乏しい
 中小企業はたくさんありすぎる。
 機会があればそこには大企業が参入し負ける可能性が高い。
 脅威は誰にでも常にある。」

つまり、中小企業は「強み」を活かしていくことが最も重要な戦略になるというものでした。
そこから考えると、考え方の整理がしやすく、提言も考えやすくなりました。
そして、もう一つ、
「どんな中小企業でも、今生き残っているなら、何かしら他社に負けない”強み”は必ずある」
ということも再認識しました。

まだまだたくさんありますが、これら気が付いたことはテキストやPPTにまとめて、絶えず自分の

「考え方の基本」

にしていきたいと思いました。

 

 

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「なぜ必要なのか」の根拠を明らかにする

2013-09-21 11:26:15 | 講師田村からのメッセージ

こんにちは。田村隆一郎です。

私は、主に物流に関するコンサルティングを行っています。

だいぶ前の話しですが、あるアパレル卸の物流センターの改善提案を依頼されたことがありました。
この調査は、1日で行うように依頼されました。

その現場の写真です。


正直、この現場を最初に見たとき、『ひどいな』と思いました。

理想からすると、この現場は以下のような問題があります。
  ・何がどこにあるかわからない(表示がない)
  ・商品が床に直置きになっている
  ・通路(動線)と置場の区画線引きがされていない
  ・ピッキング時に腰をかがめなければならない
  ・先入れ先出しができない
  ・結果として、見た目も悪く、作業の生産性が低くなっている

そこで、これを改善するには、ラック(保管棚)を導入したほうが良いと考えました。
通常、このような商材の保管には、ラックを使用するのが、ある意味で当たり前です。

しかし、なぜラックを導入する必要があるのかの、根拠を明らかにしなければなりません。
(ラックを導入するにも、投資が発生します)

別に、今のままでも出荷自体は行えています。
作業の生産性が悪いのはわかるのですが、調査をしてみると、この会社では生産性を上げることの優先順位は低いと感じました。
従って、今すぐラックを導入する必要性は薄いのです。

しかし、このままでいいはずがない。

ラックを導入しないと、いつまでもこの状態が続いてしまう。
今後、この会社の売上が上がっていき、出荷量や在庫量が増えた時に、もっとひどいことになってしまう。

ラック導入の必要性を社長にわかってもらわなければいけません。

何かいい理由がないかと、再度現場をじっと見てみると、空間がムダになっていることに気づきました。

1アイテムで、在庫量が少ないと、段ボール1箱だけで一つのスペースを占有しています。
上の空間が使われていないのです。

社長に「今のままでは上の空間がムダです。今後、アイテムや出荷量が増えていくと、その分スペースを拡張しなければならなくなります。
ラックを導入すれば、高さを有効に使うことができ、不必要にスペースを広げることを抑えられます。」
と、説明しました。

社長は、「確かにそのとおりです。今後アイテムを増やすことも考えています。その時に無制限にスペースが必要になるのはよくありませんね。」
といって、理解してくれました。

コンサルティングで提案をするには、その提案一つ一つについて根拠が必要です。

「世の中の常識だから」とか、「それを導入するのが普通です」というのは根拠にはなりません。

「なぜそれが必要なのか」、それを明確にすることが大切ですね。

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