Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

チェーンキーパー制作 両持ち型

2024-06-02 20:04:45 | 製作・加工
自転車から車輪を外した時にチェーンが垂れない様に使う道具です チェーンキーパーとか
チェーンレストと呼ばれます 今回はバックエンド 両持ちタイプの制作依頼が有ったので
作ってみます どうぞお付き合い下さい





依頼が有ったのは トラックレーサーで使う厚歯用です 今迄リアエンドの片方で固定する
片持ち型は幾つも作りましたが、リアエンドを保護する機能も持ち合わせた 両持ちタイプを
希望されています 今回は厚歯の 13丁を使います 
※ 最近ブログの記事が 1か月程度滞っていました にもかかわらず毎日多くのアクセスを頂いています
誠に有難く、お礼を申し上げます






固定ギア以外にもベアリングも買い置きしてあります
内径 10mm 外径 35mm 鋼板両側シールドです






ロード用の薄歯です これは頼まれていませんが
ついでに作りましょう








これが今迄に作っていた リアエンド片方に固定するタイプです
チェーンの整備には凄く役に立ちます




これが両持ちタイプ バックエンドにハブと同じように固定します
自転車を横積みする場合など バックエンドの保護にもなります






では始めます 小ギアの油脂汚れを綺麗にします
アセトンを使うのが良いでしょう






ステンレス容器に小ギアとアセトンを入れ 金属ブラシで
擦ってやります 底に汚れが沈殿しています




小ギアが綺麗になりました




ベアリングに溶接をする為の準備をします






ベアリングと小ギアを ハブシャフトとワッシャーを使い
仮固定します ここで大切な事は小ギアの芯出し
出来る限り 縦、横とも振れが出ない様に調整しています




今回は厚歯用 二つ 薄歯用 一つを作ります






整備小屋の表で溶接を行います 低電圧用の軸径 1.4mm の
溶接棒を使います




使っている電気溶接機です 廉価な商品ですが
しっかり仕事はしてくれます






時間を掛けると歪が大きくなるので 出来るだけ短時間で
溶接をしました






溶接はこの様な感じです 決して上手く無いですが
以前より多少ましになったでしょうか・・






溶接が終わったので整備テーブルに戻ってきました
見た感じは上手く出来ています






作った回転部分に中空シャフトを取り付けます






用意しているシャフトが 145mm 有ります バック 120mm 幅には
少し長いので 切断しましょう 130mm 有れば結構です




トラックレーサーの前ギアのチェーンラインは 42mm が基本です
このチェーンキーパーも それに合せます






チェーンラインを 図にしてみました 縦の線はフレームの中心です
フロントはそこから大ギアの芯までが 42mm です 
リアをフロントに合せる場合 フレーム中心からリアエンド内側までが
60mm 有ります リアエンド内側から 18mm の所が 42mm になります






チェーンラインの調整にはスペーサーを作ります その寸法を測る為に
キング・オブ・バラード ピーポ ブライソンに手伝ってもらいます




CD をロックナット外側に固定しました






この様な状態です CD の面がロックナットの外面になっています






ロックナット外面から 小ギアの中心までの距離が 14mm 有ります
あと4mm 欲しいですね






一旦ばらします これが今使っていたスペーサーです




スペーサーの長さは 16.18mm 有ります これより 4mm 長い
スペーサーを作れば良いですね






スペーサー用にアルミのパイプを用意しました 内径 10mm です
20mm の所に墨を入れました






それをチューブカッターで切断しました




長さ 20.13mm です 先程の計算では 20.18mm 必要ですが
この辺りは充分許容範囲です






新しいスペーサーを使い 寸法を測ります 20mm 有ります
何故? 少し違和感を感じます・・






思い通りのチェーンラインが出ないので 良く観察すると
小ギアの横振れがかなり出ていました 使い物にならない位です
小ギアを外しました




今回は手早く溶接を済ませる事が出来たので大丈夫だと
思っていましたが 駄目でした





薄歯の方は大丈夫でした 厚歯より歪が出難い形状をしています 外したベアリングは
熱が回り回転が重くなるので再利用は出来ません 小ギアは大丈夫です 失敗したものは
仕方が有りません、作り直します 次も是非お付き合い下さい

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AZ ラバーペイント 油性 RP-1

2024-04-29 20:04:32 | 自転車 塗装
エーゼットのラバーペイント ZEQUE と言う商品を使い工具に塗装をしてみました 
私も初めて使う商品ですが どの様な仕上がりになるのかご紹介させて頂きます





耐熱温度が -40℃~100℃ と低温から高温まで使える 液体ゴム塗装スプレーです
取り扱い会社はカー用品で名前を聞く (株)エーゼットです




今回はこの水道工事に使う工具のハンドル部分に使ってみます
ブログのカテゴリーは 自転車 塗装 にしました






品番 RP010 色 RP-1 マットブラックを使います
容量 400ml 価格 646円(税込) AZ store






まず塗装部分をペイントうすめ液で脱脂し
マスキングを行いました




塗装用プライマー ミッチャクロンを二度塗りします






ラバーペイントの準備をします 段ボールに吹いてみました
初めて使うスプレーは噴射圧や量が分らないので これはやった方が
良いですね






一度目を塗りました 金属が透けて見える位の量です






10分程 置くと 乾燥し艶が引きます ここで 2回目を塗りました
吹いて直ぐはこの様に艶が有りますが マット塗料は時間が経つと
艶が無くなります






三度重ね塗りをして しばらく乾燥させます
30分程度経ちました 完全硬化には 4時間必要です






塗装が柔らかい間にマスキングを剥がします






剥がしたマスキングを触ると 通常の塗料とは違い
薄くゴムがコーティングされた柔らかさを感じます






約 8時間 乾燥させました 良い感じに仕上がっています






手触りは凄く良いです 金属の冷たさを感じません




この塗料の謳い文句として 重ね塗りすることで、きれいに剥がせます。
剥がれるのは望みませんが どの程度の密着性が有るのでしょう






塗装の端を指の腹で擦ってみます やはり案内通り
ラバーがめくれます




簡単に剥がして塗り替えが出来ると言う性質なんでしょうが
塗り際にテープを巻いてみます






ハーネステープです 温度に影響され難く 伸ばした後の縮みも
あまり有りません これで幾らかましになるでしょう
自転車のハンドルテープの下巻きにもこれを使っています 




今回の道具はキッチン用混合水栓のカートリッジの
取り換えに使う KVK PG26 でした





思っていた以上に仕上がりが綺麗でした 自転車の整備や特にレストア等をする時にも
使い途は有りそうです





今回はマットブラックを選びましたが 20色以上用意されています 違う色も追加で購入しても良いですね
良い商品に出会えました

コメント (2)
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KVK カートリッジ取り外し工具 PG26

2024-04-27 20:03:47 | 設備 水道工事
シングルレバー式シャワー付混合栓のカートリッジを取り換える時に使う工具です品番 PG26
これを実際に KVK LFB273G5ECL と言う混合水栓で使ってみます





一つ穴シングルレバー混合栓用 KVK PG26 カートリッジ取り外し工具と言う商品です






工具の品番とどの様な部分に使うのかが書かれています






工具の形状はこの様な形をしています




実際に使ってみましょう これは混合水栓の交換で
取り外した古い奴です 新品では無く汚れているのは
ご容赦下さい






この水栓の品番は KVK LFB273G5ECL これで検索すると
製造年や分解図まで見る事が出来ます 品番のシールの下に
穴が見えますが 工具はここに使います






工具の突起を先程の穴に入れて スパウト=吐水の竿を
固定します




ハンドルに有る 赤と青の樹脂キャップを外します
簡単に外れます






キャップの奥にネジが有ります プラスドライバーを使います






ネジを外すとハンドルが外れます 小さなイモネジです






ハンドルを外すと カートリッジ押えと言うパーツの頭が見えます
工具を掛ける部分のサイズを測ると 36mm です






36mm のナットに使える モンキーレンチを用意します






混合水栓が回転しない様に 専用工具 PG26 で水栓を
保持しながら カートリッジ押えを緩めます ※ 正ネジです




カートリッジ押えが外れました 白く見えているのが
カートリッジです カートリッジはこのまま引き抜けます






カートリッジとカートリッジ取付部の水栓本体の形状です
手元の資料では
品番 KPS027H-E セラミックカートリッジ 価格 7073円(税込)
但し現行商品として有るか 私には分かりません




カートリッジはこの様な構成部品で出来ています





一つ穴用縦型混合水栓のカートリッジの交換は 概ねこの様な作業を行います
私が相談された時は カートリッジを交換しても不具合が直らない事も有り
12~3年以上お使いの水栓であれば 水栓本体の交換をお勧めしています
カートリッジ交換の手間工は 10000円程度でしょうか





オオツルボと言うのでしょうか 幻想的な雰囲気で 初めて見た時は驚きました
今回ご紹介した様な シャワー付き混合栓 便利な器具に違い有りませんが
交換の時期が来ると 結構な出費になりますね
水栓本体の交換手間工は一概に言えませんが 20000円程度だと思います

コメント (4)
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HIT ALP350J アルミパイプレンチ 手入れ

2024-04-26 20:01:07 | 色々な道具
HIT の被覆鋼管と白管兼用のパイプレンチ ALP350J のメンテナンスを行います
錆止め処理と塗装の様子をご覧下さい





設備屋にとってパイプレンチは少なからず必要な道具です 鋼管だけではなく
金属のネジが使われた場所では頻繁に使います






今回は 東邦工機(株)のブランド HIT のアルミレンチ
これの保守作業を行います






道具の本体から パイプを銜えるアゴの部分を
取り外しました






ここは塗装もされていない部分ですから 錆止めをします
使うのは Number Five






部品をステンレスのパレットに入れ 防錆剤をスプレーしました
他の作業を進める間、このまま放置します




本体はペイントうすめ液で拭き取り、脱脂します






塗装をする為にマスキングをしました






塗装のプライマーを使います 今迄はミッチャクロンを
使って来ましたが
今回初めて ニッペのマルチミッチャクプライマー スプレーを
使ってみます 使う目的は一緒です






この商品はスプレー後 上塗りまで 3~4時間乾燥させる必要が有ります
スプレーをした後に観察すると ミッチャクロンより乾燥が遅いのを
感じます




他にする事も無く 数時間待つのは辛いので 半日放置し
乾燥させました






ハンドルの一部に赤色を塗ります






今回の塗料は長期間保管していた奴で スプレーも
あまり古いと綺麗に塗料が出ません
少し量が多かったので乾燥を待つ間、勾配を付けて
置いておきます






赤い塗料を良く見せる為に クリア塗装をやや厚めに
スプレーしました






クリア塗装も乾燥したのでマスキングを外します
やや厚塗りですが 艶は充分稼げています






Numbar Five を塗布後置いていた 部品を組みます






リングナットです






アゴの部分です






部品を組付けました 本体側のアゴは未施工です






そこへパレットに残った錆止め剤を綿棒で塗ります






パイプレンチの駆動部に潤滑剤としてラスペネを
スプレーしています






ラスペネの余剰分を拭き取ります これで一連の
メンテナンスが完了しました




今回塗装をしたハンドルの一部分 私は赤色か水色を
使う事にしています 現場では同じ道具を使う職人さんも
居ますから、他人の物と区別するために塗っています






アゴの歯は被覆鋼管に傷が付き難い様にやや細かな
形状になっています





今年になってからパイプレンチの記事が多く続きました 皆さんが思っていらっしゃる以上の数を
用意していると思います 持っている奴、一通りの手入れが済みました お付き合いを有難うございました





倉庫近くの道端に咲いていました 1cm に満たない花ですが可愛いです



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Ciao チャオのジレ

2024-04-23 20:01:20 | 自転車部品・用品
ジュニアサイクルスクール Ciao チャオ 子供達に楽しく自転車の乗り方や マナーを覚えてもらう為の
無償スクールが有ります そんなスクールのジャージをご紹介させて頂きます





ジュニアスクールは カツリーズサイクル&デザインの成田加津利さんが運営されています
子供達のスクールを継続するのは大変な事で 有志達の協力に依って開催されています
そんなスクールの 名称は Ciao チャオです
 





ジャージの売上の一部はジュニアスクールの運営に還元されると共に 能登地震の復興支援として
売上の 10% を使われるとの事です 素晴らしい取り組みだと思います






ジレの背面に三つのポケットが有ります
ジレを小さく畳みます






真ん中のポケットを裏返し ジレを収納して行きます






この様に持ち運びに便利な ポシェットに収まりました
こぶし大の大きさになります この季節に丁度良いジレですが
探すと中々売っていません これは助かります





前面はブレーカー生地で サイドと背面はストレッチするメッシュ生地 デザインした成田さんらしい
色使いで発色も綺麗です  
今回のジレの価格は 13000~14000円(税込) この他に 半袖、長袖のジャージも用意されています

katsuris cycle web store こちらで購入が出来ます 【 https://katsuri.stores.jp/ 】
※ 上記上手くリンクが貼れませんでした ご面倒ですが URL をコピー&ペーストしてご覧下さい
 
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