Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ホイール組替え スポーク結線

2022-07-12 20:05:48 | ホイール 組み替え
ロード用ホイールの組み替えを行っています ホイールにしっかり感を出す為に
スポークの結線を行います その手順と方法をご紹介させて頂きます どうぞご覧下さい





ロード用のホイールを組み替え振れ取りも終わらせました ARAYA ADX-1 と言うチューブラーリムを
使っています それ程スポークは強く張っていません それをスポークの結線で補います




反フリー側はラジアル組です






フリー側はタンジェントの 6本組です






タンジェントで組まれたフリー側の スポークの交差部を
結線します その後ハンダを用いソルダリングまで行います






ホイールの結線、ソルダリングをする為の道具箱です




今迄も結線は良く行っているので針金も何種類か用意しています






半田用具と一緒に保管していた針金は フラックスの影響でしょうか
表面の酸化が始まっています 磨いて使う事も出来ますが、今回は
止めておきます






新しい物を用意しました 鉄の針金で 0.45mm
この位の太さが使い易いです






早速用意します 結線に必要な長さに切り二つ折りにしました




長さに決まりは有りません 10cm 程度にしています
ただこれ以上長いのは作業がやり難いと思います






ソルダリングをする時、私は鉄の針金を使うのでごく普通の
半田を使います 銅線や鉄板にも使う ヤニ入りの物です
ヤニとはフラックスの事で それが半田の芯に入っています








結線をする前に半田の事を考え 針金の汚れ落しと脱脂を行います
アセトンを使います




汚れ落しはシンナーやペイントうすめ液でも大丈夫です






では結線を行います






用意しておいた針金を使います 二本を寄せておいた方が
良いです






スポークの交差部に針金を掛けます






針金を 2周巻きました 巻くのはここ迄です






スポークの交点に 2回巻いた状態です






針金を捻り 縛ります






縛る為に道具を使います 小さなペンチです






捻った部分を遊びが無い程度に縛ります
縛った後のヒゲはこのままで結構です
最後に切ります




スポークの結線が終わりました 今回は 7ヶ所ですから
慣れた頃には終わってしまいます






結線の状態です それ程頑丈に縛っていません
針金が動かない程度で良いと思います





この後半田付けをし針金を固定しますが 私はスポークに半田は乗せません これはリムの負担を考えての事ですが
ステンレスの針金と半田を使い、スポークまで固定する人もいます それはそれで凄い効果を発揮する場面も有ります
ここは正解を見つけ難い部分ですから 自分を信じたら良いと思います 次回もどうぞお付き合い下さい

前回の作業 【 ホイール組替え ロックタイト 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え スポーク ソルダリング 】 - Kinoの自転車日記

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ホイール組替え ロックタイト

2022-07-11 20:05:00 | ホイール 組み替え
自転車のロード用ホイールを組み替えています 振れ取りを完了させ一晩寝かせました
微調整をしてから ねじの緩み止め剤 LOCTITE ロックタイトを使います





ホイールの組み替えを行い昨日ホイールを充分苛め一晩寝かせました 各部の馴染みを出す時間として有効です
今回は良いホイールを仕上げる為に ネジの緩み止め剤 ロックタイトを塗布します どうぞご覧下さい






昨日振れ取りやセンター出しを終わらせたホイールですが
一晩寝かせてから 再度各部の微調整を行います






再度振れを見ますが ほんの微調整です




前日と比べ気持ちも落ち着いていると 細かな振れも
丁寧に取る事が出来ます






ホイールを寝かせるのは スポークの癖などが落ち着き
翌日にはホイールが優しくなっているのを感じます




LOCTITE ロックタイトを用意します 用途に応じた
使い分けをする為に何種類かを揃えています




ロックタイトはスポークとニップルのネジに使います
これの目的は ネジの隙間にロックタイトを浸透させる事で
異物の混入を防ぎ ネジの固着や腐食を防ぐのが 一つの目標
併せて振動に強いホイールにもなります
※ 決してネジを固定する為に使う物では有りません
これは良く理解して頂きたい部分です






ホイールの汚れを綺麗なウエスで拭いておきます




ニップルやスポークに潤滑剤を使っています これは
振れ取が終われば必要の無い物です 回りに付着した
潤滑剤を拭き取ります
このアルコール入り除菌用シートが使えそうです 試してみます






潤滑剤が付着しているニップル周りに使いました
使えそうです これは新しい発見です




ロックタイトはここに使います






使う場所はニップルとスポークの隙間に滴下し
ホイールを回転させ遠心力でネジに回します






使うのは LOCTITE 222 低粘度で低強度の商品です
何を使うのか決まっている訳では有りません
何が適しているのか過去に自身で色々な事を検証し
これを選んでいます






容器を振り内部を良く攪拌してから使います
パレットに一滴出してみました 低強度は紫色です
強度に依って色が違います




先程ご案内したスポークとニップルの隙間を狙い
塗布します




一滴塗布した直後です






塗布後ホイールを回転させます 回転が落ちれば
回転を上げるのを繰り返します






回転を止めると適量な奴や量が多くて飛散している物もあります
あまり気にしなくて良いです






この緩み止め剤は嫌気性で 空気に触れている間は硬化しません
空気が遮断されると硬化が始まります はみ出た奴はウエスで
拭いてやれば OK です




LOCTITE 222 本来先行塗布の商品ですが 今回の使い方でも
ネジの奥まで回ります これも一旦組んだホイールを分解し
自身でその状態を確認しています




この中で 290 が後浸透用の商品ですが 残念ながら強度が強く
塗布後ニップルを回すとスポークを捻じ切ってしまいます
絶えずその様な事は確認しながら使う物は選んでいます





LOCTITE の実用強度までの硬化時間は 10~15分 完全硬化は 24時間です これも一日寝かせます
今回のホイール ギア側のスポークにソルダリングをする予定です その様子は次回にご紹介させて頂きます
どうぞ最後までお付き合い下さい

前回の作業 【 ホイール組替え 振れ取り 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え スポーク結線 】 - Kinoの自転車日記

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ホイール組替え 振れ取り

2022-07-09 20:15:05 | ホイール 組み替え
自転車のホイールの組替えを行っています 今回はホイールの振れ取りを行います
文字でご紹介するのが難しい作業ですが丁寧に進めて行きます 手順とその方法をどうぞご覧下さい





今回 組替えているのは私のロード用ホイールです 前回までにスポーキングは済ませています
チューブラー 28穴 ギア側タンジェント 6本組 反ギア側ラジアルでアルミニップルを使っています






これから振れ取りを始めますが ニップルは全て軽くスポークに
ねじ込んである状態です




道具はこれだけ用意しています スポークを銜える為の
スポークホルダー、ニップルレンチ、ニップルドライバー
小さな容器に入った潤滑剤






現在のニップルの状態は適度にねじ込んであります
これのネジ込み量を揃える処から始めます






ニップルドライバーを使います マイナスドライバーの先端に
突起が有り これがニップルのネジ部に差し込まれます 突起が
スポークに当るまでニップルをねじ込めば 同じ締め込み量に
揃います 
VAR の工具ですが結構な価格だったと記憶しています




全てのニップルをドライバーで締め込みます
ただこのドライバーでは締め込む量はしれています






ニップルから見えているスポークのネジの状態を
ほぼ揃えました ここではまだニップルに余裕が有ります






ニップルが指先で掴める様になれば 指先で回します




リムの中のニップルを目視し スポークの出具合を揃えています

※ この様に全てのニップルを同じ量 締め込んでも決して振れが
取れる訳では有りません スポークの張り具合も解らないので
この様な方法で 色々な事を感じながら進めています






この辺りからホイールのセンターを意識し始めます
私のハブには ハブの巾=OLD の中心に小さな印を付けています
これを利用します






リムのバルブ穴からハブを覗きます 先程の印が何処に有るか目視し
リムが左右のどちらに寄っているのか確認します これでリムを
寄せたい方を意識しながらニップルを触ります
この写真の状態であれば リムは右側、ギア側へ寄せる必要が有ります






ホイールは左右の振れだけでは無く 縦振れにも気を配ります
スポークを握り スポークの張り具合を感じながら
必要なスポークを張って行きます






ニップルレンチはニップルに応じた物を使います
これは Park Tool SW-40C 巾3.2mm
DT Swiss 1.8mm のニップル用です




振れの取り方は 
リムを右に寄せたい時は右側のニップルを締め込み
左に寄せたい時には左側のニップルを締め込みます
縦振れは 出ている部分のニップルを締め込みます
ニップルの回転数は 1/4 回転ずつ様子を見ながら回します

スポークの張りが緩い時はまだこれで OK です






さてスポークのテンションが上がって来ました
私が用意している 極細のノズルを付けたオイル注しを
使います 中は CRC 5-56 です






ニップルの雁首部分に 1滴 少量を滴下します




ニップルのこの部分はかなり力が掛かります ニップルを
回す時に無理をさせない為の 潤滑剤です




スポークのテンションがかなり上がって来ました
スポークを握り手で感じますが これは絶えず行っています






テンションが上がってくると ニップルレンチだけで
ニップルを回してはいけません スポークの捩れが発生し
破断の原因を作ります 
その為にスポークホルダーも市販されていますが 殆どが
エアロスポーク用です ラウンドスポークも確実に掴める様に
私は自作したスポークプライヤーを使っています






ホイールのセンターを確認します センターゲージを使います




まず反ギア側にセンターゲージをセットします
これはギア側から始めても OK です






センターゲージの両端が リムに隙間無くぎりぎりに
接している状態を作ります






その調整は道具の中心に有る調整用ネジで行います






両端部分がリムに接し 調整ネジもハブに接しています




ゲージの調整ネジは触らず ホイールを裏返し
ギア側に乗せます




調整ネジとハブの状態を確認します ここに隙間が有れば
リムがゲージを持ち上げている すなわちリムはギア側に
寄っていると言う事です






両端部分が浮いているなら リムは反ギア側に寄っています




例えば この隙間が 5mm有れば リムを隙間を無くす方へ
2.5mm 寄せてやればセンターが出ます

今回使っているセンターゲージは Campagnolo ですが
工具の構造に依っては使い方が異なります 道具に
応じた方法で行って下さい




振れ取りは横より先に縦振りを取った方がやり易いと思います
横振れを取るとき 寄せたい方のニップルを締めるばかりだと
縦にも影響が出ます 右に 10寄せる場合は
左のニップルを 5緩め 右のニップルを 5締め込めば OK です
テンションが上がり仕上げに近くなると ニップル1/8~1/4 回転
ずつの作業になります





振れ取の終盤になると 振れ取台からホイールを外し体重を掛けてホイールを苛めてやります
ピキピキと音を立てながら捩れたスポーク等が元に戻ります これをやると振れが出ますから
そこから再度微調整を行います 






微調整を繰り返し ホイールの振れ取が終わりました





通常ならこれで完了と言っても良いのですが ホイールを一晩寝かせます
これをするとスポーク等がかなり落ち着きます 完成までもう少しお付き合い下さい

前回の作業 【 ホイール組替え スポークの綾取り 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え ロックタイト 】 - Kinoの自転車日記

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ホイール組替え スポークの綾取り

2022-07-07 20:04:04 | ホイール 組み替え
ロード用ホイールの組み替えをしています 今回はハブに通したスポークをリムに編んで行きます
スポーキングとか綾取りとか呼ばれる作業です その手順を詳しくご紹介させて頂きます どうぞご覧下さい





今回組み替えるのはロード用のリアホイール でチューブラーです ただ WO もする事は同じです
ハブ、リムとも 28穴で 組み方は ギア側タンジェント6本組 JIS やイタリアンと同じ方法で組みます
反ギア側はラジアル組にします 是非最後までお付き合い下さい




前回までにスポークはハブに通しています






スポークのネジに KURE CRC5-56 をスプレーします
ホイールが完成するまで効果が有れば良いので
乾燥の早い潤滑剤を選んでいます 主な目的は
ニップルのネジとのカジリ防止です






小袋に入れたニップルはすでに 5-56 をスプレーし
攪拌しています ネジに加え
雁首の摩擦を減らす為にしています ホイールの完成まで
有効であれば良いです
ここまでの潤滑剤は使わない人も居ますから絶対に必要だと
言う訳では有りません




スポーキングをする時に大切な事が幾つかあります
リムを良く観察してみましょう




リムにはステッカーが張って有ります これをギア側から
読める様にするか 反対側から読める様にするか、拘りが有れば
その方向に注意します 但しホイールの性能には関係有りません






これはバルブ穴部分を見ています バルブ穴を中心にニップル穴は
左右にオフセットされています スポークを通す時はこの方向に
注意が必要です






ハブのギア側から組んで行きます ハブはギア側を上に置きます






リムのステッカーはギア側から読める様に置きました
バルブ穴は 自分より遠い向こう側に置きます
バルブ穴に向って左側のニップル穴が高い方 右側が低い方に
なっています これは先に説明した オフセットに依るものです

この場合ギア側のスポークは 当然高い方のニップル穴を使います






では綾取りを始めます ハブフランジの外側に有るスポークを
1本手に取ります 特別な組み方をしない限り このスポークは
後方、左方向を向きます JISもイタリアンも同じです




先程選んだ スポークから 左側 6本目のスポークを選びます
間には 4本のスポークが有ります
6本目のスポークは フランジの内側のものです






最初に選んだ右側のスポークと 6本目のスポークを交差させます
但し 交差は次の様に行います






フランジの外側のスポークは下に フランジの内側の
スポークは上に これは守って下さい






交差させたスポークはこの様にリム穴へ差し込みます
フランジ内側のスポークは バルブ穴の左側へ
フランジ外側のスポークはそこから左側へ 穴を一つ飛ばした
次の高い位置の穴を使います 両方高い方のニップル穴です






交差させたスポークを バルブ穴を跨ぐ様な使い方も決して
出来ない訳では有りません 通常はこの組み方は行いません
その理由は次に・・






白い物はバルブだと思って下さい 上の写真はバルブ穴を跨いだ
スポークの使い方 下の写真はバルブ穴の左側を使った最初の方法です
スポークが作るバルブとの隙間、角度が違って来ます バルブとの隙間が
大きな方が空気入れの作業が容易です この様に組むのが大切です

これはホイールの性能に影響しませんが 見る者が見れば直ぐに解る部分です




スポークにニップルをねじ込みます スポークをリムの
外まで出します






このリムには専用のアールワッシャーを使います
殆どのリムには必要の無い部材です






アールワッシャーの丸い方を下に向けスポークに差し
ニップルを軽くねじ込みます





この段階でのニップルは落ちない程度にねじ込んでおけば良いです あまり奥までねじ込むと
以降の作業がやり難くなります






アールワッシャーはこの様な形で使われます
それを想定しながらリムのニップル穴へ収めます




最初の2本のスポークが決まりました 次に行きましょう






最初に使ったフランジの外側のスポーク その左隣の、外側の
スポークを手に取り そこから 6本目のスポークと交差させます




その二回目に交差させたスポークを 先に決めたスポークの左側の
ニップル穴を使います (間には反フリー側用のニップル穴が一つ)






ニップルが上手く掴めない時には 付属された道具を使います




この様にして 同じ事を繰り返し ギア側のスポーキングは
終わりました






ここで今までの作業を確認しておきましょう
この写真の場合
1) ギア側のスポークはオフセットされた右側のニップル穴のを使っているか
  拘りが有れば ステッカーの方向は合っているか






スポークの使い方
1) フランジの外側のスポークが後方を向いているか
2) 6本組になっているか
3) スポークの交差は正しく出来ているか
4) バルブ穴の位置は間違っていないか
ここまで確認し間違っていなければ 次に進みましょう




ホイールを天地逆にし床へ置きました
反ギア側が上を向いています






こちらもバルブ穴の横から始めます






スポークを選びます こちらはスポークを交差させない
ラジアル組ですから ハブからニップル穴まで適正な長さの
スポークを使います 迷っても 3本でしょう






長からず短からず 丁度良い長さの物を選び ニップルを使い
リムに固定します






こちらは最初の 1本が決まれば順番にリムに決めて行けば結構です






これでスポークの綾取りは終わりました




ハブの銘柄等が胴に書かれています これをバルブ穴から見える様に
組むのも拘りの一つです 
それをするのは、一番最初の段階で どのスポークを交差させるかで
決まります 拘るなら良く考えて作業を開始すれば良いと思います





これで計画していたスポーキングが終わりました もし組み方が解らなければ何度か読み返して下さい
今回は反ギア側がラジアルですからそれ程難しくは無いと思います
次は振れ取りを行います 次回もどうぞお付き合い下さい

前回の作業 【 ホイール組替え ハブにスポークを通す 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え 振れ取り 】 - Kinoの自転車日記

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ホイール組替え ハブにスポークを通す

2022-07-06 20:09:19 | ホイール 組み替え
ロードレーサー用のホイールを組み替えています リムその他全てのパーツの用意が出来たので
ハブにスポークを通して行きます その様子をどうぞご覧下さい





ここまでにホイールを分解し再使用するパーツの手入れは済ませています
今回はハブにスポークを通します 通したスポークをまとめる方法もご紹介します




今回の目的はリムの交換です リムは新品を使います




スポークは再使用します 汚れは落としています
黄色いテープはフランジの外と内側に使う物を分けています




ただスポークは以前の癖が強く残っています 
この様に束ねるとネジ側が開いて揃いません これが癖ですね




スポークが湾曲した部分を丁寧に延ばして行きます
手で充分直せます スポークは DT Swiss 1.8mm のプレーンです






手でこの程度まで修正しました ステンレスですが国産の
Hoshi と比べると柔らかさを感じます






これは取り外したリム専用のアールワッシャーです
これは再使用します




ARAYA ADX-1 専用のアルミ製のアールワッシャーです
手に入れるのが難しいパーツです






ニップルは新しい物を使います DT Swiss 1.8×12mm の
アルミニップルです






必要個数 28個を小さな袋に小分けしました





ホイールを組む為の用意が出来たので 表の広い場所で作業を進めます






今の段階で用意しているのは 簡単な道具と潤滑剤
KURE 5-56です






使うハブは WR Compositi 28穴 一度使ったハブですから
フランジには使用跡が付いています 今回もスポークは
これと同じ様に通します






スポークはフランジの外側、内側に使われていた物
加えてギアの逆側の物に別けています






小袋に別けていたニップルとアールワッシャー






これはアールワッシャーに付属された道具で
この先にニップルを差し込みリムの中へ収めます






これは ニップルドライバーと言う工具で 老舗の VAR 製です




これは特別な物では無く ごく普通のワッシャーです
内径 5mm 程度です スポークをまとめるのに使います






リムは ARAYA ADX-1 28穴の未使用品です

このホイールのスポーキングは ギア側タンジェント 6本組 イタリアン方向
反ギア側はラジアルで進めます



では始めます



KURE 5-56 を小分けしたニップルの袋にスプレーし
良くシェイクします




ニップルはこの状態で使うまで置いておきます






このハブの胴にはハブ巾=OLD の中心に小さな印を付けています
今直ぐに必要有りませんが一応覚えておいて下さい






スポークをハブのスポーク穴に通していきます
ハブフランジの内側に使うスポークを持っています






ギア側のフランジの外側からスポークを差します
スポークは最後まで落とせば良いです ただ今回は
分解前と同じ穴を使っています






スポーク穴は一つ飛ばしで同じ方向へ差し込んでいます






ハブを裏返します 次は逆側からスポークを入れます






分類していたフランジ外側用のスポークです
入れる穴は一つおきに残っています






フランジの内側から外に向けてスポークを差します




スポークを全て通しました これでハブの前回使用跡と
同じ所にスポークが収まっています




次は反ギア側に進みますが




今ギア側に差したスポークが好き勝手に暴れるので
これをまとめます






ワッシャーを用意します




スポークを半分に別けます 今回は 7本です






両端のスポーク 2本を取り それを交差させて
他のスポークを挟みワッシャーを入れます
この方法なら小さなワッシャーで済みます






昔はスポークに付属されたニップルには 波型のワッシャーが
入っていました それを使ってこの様な事そしていました






では 反ギア側にスポークを通します




ラジアル組では スポークをフランジの内側で使うのが基本です
逆に使ってはいけないと言う決まりは有りませんが 特別な事情が
無ければ基本に従うのが無難です






スポークを通し終わりました




この後 スポークの綾取りをしますが その時までスポークは
この様にまとめておきます





今回はタンジェントとラジアル組ですから スポークを通す事はそれ程難しい事は無いですね
これがイタリアンとか JIS 組になると多少は考える必要が有ります
イタリアンは左落しだとか語られるのを良く見ますが 必ずしもそれが正解では無いです
気を付けた方が良い部分です
次はスポークを編んで行きます どうぞ次回もお付き合い下さい

前回の記事 【 ホイール組替え 使用パーツ確認 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え スポークの綾取り 】 - Kinoの自転車日記

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