Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ホイール組替え 使用パーツ確認

2022-07-05 20:07:10 | ホイール 組み替え
ロード用ホイールに不具合が出たので組替えます ここまでに分解を終わらせています
今回は組替えのためのパーツを確認します どうぞご覧下さい





不具合の有ったホイールを分解し 再使用するハブとスポークの清掃は済ませました
これ以外のパーツも良く観察します






これはホイールを分解した時のニップルと ARAYA のリムに使う
アールワッシャー達です




これらは分解時に洗浄し KURE 5-56 をスプレーしています






DT Swiss のアルミニップルです 表面の腐食も無く
角も潰れていません 再利用出来るか確認してみます




スポークを用意しました これに先程のニップルを
ねじ込んでみます




スポークにニップルをねじ込むと 手応え無く入るのはここまでです 
ここからは重い手応えを感じます 分解したホイールには ねじの緩み止め剤
ロックタイトを使っていました スポークのネジは綺麗に掃除出来ましたが
ニップルの メスネジは綺麗に出来ません このニップルの再利用は止めておきます








これは ARAYA ADX-1 に使う専用パーツ アールワッシャーです
ニップルの雁首側に使います




今回の組み替えの為に用意している新しいパーツです






DT Swiss のアルミニップル 1.8×12mm です







何故か 100個単位です 日本のスポークに慣れると
少し不思議な気がします 試してみます





ストレス無くスポークにねじ込めます やはり新品を使う事にします






これは ARAYA 純正のアールワッシャーです 実はこれが
中々手に入りません これは分解した奴を再利用します




アールワッシャーの付属品で ワッシャーとニップルを
リムに収める時に使う道具です 結構助かる道具です






古いニップルとワッシャーは種別けして容器に入れます






それぞれ小さなケースに入れました アールワッシャーは
次のホイールに使います






組み替えの為に用意した リムです おそらく 30年以上前に
生産は終わっています これは未使用のデットストックです
オリンピア キング 三浦恭資さんにお世話になりました
助かりました 有り難うございます








ARAYA ADX-1 AERO1 エアロ1 28穴です
SUPER HARD ANODIZED これは表面処理を表しています




ロット № も揃っています




重量は 328g と 329g 確かカタログデータは 330g だったと思います






これが交換する事になったリムです 組んでから 10年経ちますが
無理な使い方はしていません






ところがニップル穴にヒビが入りました 少し驚きました




これらを使い次のホイールを組みます





ホイールの組み替え 一本に何時まで掛かっているの? って言われそうですが
現実にこれだけの作業は行っています 今回はその全てをご紹介するつもりで
少しずつ記事を進めています すみませんがどうぞお付き合い下さい
次回はハブにスポークを通しましょう

前回の作業 【 ホイール組替え スポークの処理 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え ハブにスポークを通す 】 - Kinoの自転車日記

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ホイール組替え スポークの処理

2022-07-04 20:07:54 | ホイール 組み替え
ロードレーサー用のホイールを組替えます 今回は分解し取り外したスポークを
再利用出来る様に手入れを行います 作業風景をご覧下さい




ホイールを分解しスポークを外したハブです WR Compositi カーボン胴とフランジはアルミの 28穴です
これも再利用します 組む前に綺麗にしてやりましょう




油脂汚れも有りますからパーツクリーナーを使います






パーツクリーナーは余りに乾燥が早いやつは部品が冷たくなるだけで
使い物になりません これはホームセンターのオリジナルブランドですが
使い易いのでお気に入りです しかし今迄の奴が見当たらず、下の写真の
奴を買ってきました 同じブランドですが上手く使えるのでしょうか・・






ハブのフリーボディです 歯を組付ける時に
潤滑剤を使うので少し汚れています




フリーボディはウエスにクリーナーをスプレーし
汚れを拭き取りました






このハブの胴には ハブ巾の中心に小さな印を付けています
ホイールを組み、センター出しをする時にこれが役に立ちます
掃除をする時に消えない様に気を付けます




パーツクリーナーでの掃除が終わったので ワックスを掛けておきます
Sur Luster シュワラスターの液体ワックスです




これでハブの手入れは終わりました




スポークも再利用します DT Swiss の Competition
1.8mm のプレーンです






これは反ギア側に使っていた奴です ネジもそれ程
汚れていません Loctite を使っていましたが あまり
ネジには残っていません






出来るだけネジも綺麗にします 容器に入れパーツクリーナーを
充分スプレーします






浅いパレットで歯ブラシを使い良く擦ります




新たに購入したクリーナーはやや乾燥が早く使い難いです
何度もスプレーが必要です




何度も洗浄を繰り返し 綺麗になりました






ギア側のビフォー&アフターですが 綺麗になっています






スポークの頭です こちらも大丈夫です充分使えます





今回の組み替えはリムの不具合ですから、その他のパーツは出来るだけ再利用します
アルミニップルや ARAYA のアールワッシャーなどは 次で観察し使えるか結論を出します
次回もどうぞお付き合い下さい

前回の作業 【 ホイール組替え ハブからスポークを外す 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え 使用パーツ確認 】 - Kinoの自転車日記

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ホイール組替え ハブからスポークを外す

2022-07-03 20:03:44 | ホイール 組み替え
自転車のホイールを組み替えています ロードレーサーに使っているチューブラーホイールです
今回はハブからスポークを抜き取ります 作業風景をどうぞご覧下さい





ロード用の手組みホイールのリムに不具合が出たので リムを新しい物に交換します
前回までにホイールを分解しましたが ハブにはまだスポークが残っています
今回は再利用するスポークを種分けしながらハブから抜き取ります




使っているのは 28穴のハブで ギア側タンジェント
反ギア側はラジアルで組んでいました






反ギア側から抜いて行きます スポークはフランジの
内側に有ります ただフランジの外へと抜いて行くだけです




反ギア側のスポークが抜けました 14本です ハブフランジの
内側にスポークを使うのはやはり理由が有ります




ギア側と反ギア側はスポークの長さが異なります
再利用するまで 混ざらない様に管理します






取り外したスポークのネジ部分です 異物の混入や腐食が無く
綺麗な状態です これは緩め止め剤 LOCTITE ロックタイトを
使っている効果でしょう






ギア側はタンジェントで組んでいますから スポークは交互に
差し込んでいます ギア側はこのまま使うか迷っています・・





一晩考えました 作業場を整備テーブルに移します 昨日迷っていたのは 
ギア側はスポークに癖が付いています それを分解し違う場所に使わない方が無難かな・・
と言う思いです しかしそれを気にしていたらハブの掃除も出来ません スポークは抜きます




ただスポークの内側と外側の分類はしておきます
実際ハブフランジにも この様なスポーク跡が残っています






まずフランジの外側に出ているスポークを外しました




フランジ内側のスポークも外し それぞれにテープを巻き
分る様にしておきます





スポークを抜くだけで悩む事も無いのですが 一旦使ったスポークは結構強い癖が付いています
それを全て無視する訳にも行きません 少しでも良いホイールにする為には細かな部分にも気配りはしたいですね
次は取り外したスポークを使える様に手入れをします 次回もどうぞお付き合い下さい

前回の作業 【 ホイール組替え 分解する 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え スポークの処理 】 - Kinoの自転車日記

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ホイール組替え 分解する

2022-07-02 20:06:06 | ホイール 組み替え
自転車のホイールに不具合が出たので組替えています 今回はスポークを緩め分解します
作業風景をご紹介させて頂きます





ロードレーサー用のホイールです 一般的に手組みと呼ばれる物で10年程前に私が組んでいます
日常的な整備中に不具合に気が付き組替える事にしました






リムは ARAYA ADX-1 エアロ1と呼ばれる往年の名器です
スポークのニップル穴からヒビが入っています 






ホイールを分解する前に 少し調べておきたい事が有ります




普段はあまり使う事が無い スポークテンションメーターです
Park Tool TM-1 と言う商品ですが 正確な数値が計測出来る様
販売代理店で 校正してもらっています






ギアの反対側はラジアル組です メーターの数値読みで 14






ギア側はタンジェント 6本組 メーターの数値は 20




メーターの数値を換算表で張力に換算します 1.8mm の
プレーンスポークです  
テンション=ギアの反対側 53 kgf  ギア側 94 kgf




このホイールを組んだ時にメーターは使っていませんが
緩めに組んでいます 張力が強いとニップル穴周辺に
無理をさせるのでそうするのですが 今回の様な不具合が
起こる事も有ると言う事ですね






分解作業に進みます リムセメントがニップル穴を塞いでいます
ここから外したニップルを出すので マイナスドライバーでセメントを
除去します






穴が開きました リム内部にニップルが見えます 






ニップルレンチです ニップルのサイズに合った物を使います






使っているのは DT Swiss の1.8mm のアルミニップル
レンチは Park Tool SW-40C を使います 2面巾 3.2mm です




スポークを緩めて行きます 一本を集中するのではなく
全体のニップルを均一に緩める方が良いでしょう




このニップルには ネジの緩み止め剤 LOCTITE 222 を使っています
これを使う理由はスポークとニップルを固定するのが目的では無く
ネジの隙間を埋め異物の混入を防ぎ、固着や腐食を防止する目的が
有ります

ホイールを組む時に LOCTITE なんて使うのは駄目 スポークとニップルを
固定したら振れ取りが出来なくなる、と仰る方もいらっしゃいますが
それは少し違うと思います




ロックタイトの効果も有り 柔らかい手応えを感じながら
ニップルを外しました ニップルの横に有るのが
ADX-1 専用部材の アールワッシャーです






今回の作業は少しずつニップルを緩めて行くとそんなに
難しい仕事では有りません 誰にでも出来ます 




外したニップルとアールワッシャーは容器に集めています






ホイールが分解出来ました ニップルとアールワッシャーの
手入れを済ませます






まずパーツクリーナーで洗浄します 少し浸け置きをします






歯ブラシで良く攪拌します




何度も同じ事を繰り返すと結構綺麗になりました






KURE 5-56 をスプレーし表面保護をしておきます




ニップルのメスネジには LOCTITE 222 が残っていると思います
それの除去は難しいので再利用は出来ないと思います
アールワッシャーはもう一度使えるかも分りません
これらは後で判断します





分解するだけなら直ぐに終わる作業ですが 私の余談が多くて長い記事になりました
次はホイールを組むまでにもう少し用意をしたい事も有ります 次回もどうぞお付き合い下さい

前回の作業 【 ホイール組替え スポークの結線を切る 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え ハブからスポークを外す 】 - Kinoの自転車日記

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ホイール組替え スポークの結線を切る

2022-07-01 20:10:45 | ホイール 組み替え
ロード用のホイールを組み替えます その為の事前準備を進めています 今回はスポークに施されている
ソルダリングを切りタイヤまで外します その作業風景をどうぞご覧下さい





私がロードレーサーに使っているホイールですがリムに不具合が出来たので リムを新しい物に交換します
ホイールを分解する準備をしています 今回はタイヤを外し スポークの結線も取り省きます






前回にはリアスプロケットも取り外しました
今回は続きを行います






使っているタイヤはチューブラーでリムセメントを
使っています






タイヤには空気が使用圧まで入っています 7.5キロ位でしょうか






バルブを押さえ空気を全て抜きます






バルブの反対側からタイヤを外します リムセメントを塗って
2年経っています セメントの接着力が落ちているので簡単に剥がれました






タイヤが外れました この様な作業を行う時は リムを直接
通路に触れささない様に注意します 小石などをリムが拾ったり
リムに傷が付くのは絶対に避けるべきです




サイコンのセンサー用マグネットも外しておきます





タイヤを外したホイールですが もう少し作業を進めます ホイールにしっかり感を
出す為にギア側にソルダリングをしています それも切り取ります








ソルダリング、スポークの結線を半田を用いて行う事をそう呼びます
金色は半田を終わらせた後で塗料を乗せています






小振りなニッパーで結線を切り取ります






ソルダリングは人に依ってやり方も色々ですが 私は鉄の針金を
使い半田も通常の物で ステンレス用は使いません スポークの
交点を動かない程度に止めています






このホイールの結線はギア側だけですから 28穴ホイールの場合
7ヶ所だけです





これでホイールを分解する為の準備は終わりました それ程、難しい事をしている訳では有りません
次回はニップルを緩めスポークをリムから外して行きます これに使っている ARAYA ADX-1 と言う
リムは 他では使わない 小さな部材を使っています 次回はその様な事もご紹介させて頂きます

前回の作業 【 ホイール組替え スプロケットを外す 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え 分解する 】 - Kinoの自転車日記

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