昨日の広島高裁に続き、広島高裁岡山支部でも選挙無効判決が出されました。
一票の重みの格差が是正されることを期待いたしております。
以下、判決文全文:http://kagawa-law.main.jp/doc20130326125807.pdf
判決主文
1 平成24年12月16日に行われた衆議院議員選挙の小選挙区岡山県第2区における選挙を無効とする。
2 訴訟費用は被告の負担とする。
広島高等裁判所岡山支部第2部
裁判長裁判官 片山悟好
裁判官 檜皮高弘
裁判官 濱谷由紀
*****読売新聞(2013/03/26)*****
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/national/20130326-OYT1T00873.htm
「踏み込んだなあ」選挙無効判決に岡山選出議員
衆院選の「1票の格差」を巡り、再び選挙無効の判決が突きつけられた。
広島高裁岡山支部は26日、「国会の怠慢。司法の判断に対する甚だしい軽視」と厳しく指摘し、早期の格差是正を迫った。前日に出た戦後初めての無効判決より踏み込んだ内容に、原告らは「予想以上の判決」と驚き、有権者からは「格差是正を速やかに進めて」との声が上がった。
「選挙を無効とする」。片野悟好のりよし裁判長が主文を言い渡すと、次の瞬間、傍聴席の報道陣が一斉に飛び出していった。法廷を出た原告団からは「無効判決が出た!」と興奮の声が上がった。
前日の広島高裁の無効判決は、11月以降に効力が発生するとしたが、今回の判決では、猶予期間を設けなかった。原告団の賀川進太郎弁護士は「広島高裁の判決よりさらに踏み込んだ内容で、正直びっくりしている。司法が国会に我慢ならなかったということだと思う。国会は真摯しんしに受け止めてほしい」と語った。
岡山2区選出の自民党の山下貴司衆院議員は、昨年12月の選挙を猶予なく無効とする判決内容に、「踏み込んだなあ……」と絶句。「中身を精査しなければならないが、判決を厳粛に受け止め、選挙制度改革を加速させねばならない」と神妙な様子で語った。
(2013年3月26日15時59分 読売新聞)