「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

第40回愛する月島を守る会 勉強会:超高層に頼らない月島の再生に向けて 6月18日(月)19時~みんなの子育てひろば あすなろの木(月島三丁目30-4飯島ビル1階)

2018-06-14 23:00:00 | 月島三丁目南地区第一種市街地再開発問題
こんにちは、寒暖の差はあるものの徐々に暑くなって参りました。食中毒・熱中症には十分お気を付け下さい。

 6月17日日曜日には、臨港消防署において、ポンプ操法大会が開催されます。町会から大会出場される皆様、ご健闘をお祈り申し上げます。日頃、まちを守るためのご活動に感謝申し上げます。

 さて、「月島三丁目北地区再開発」について、中央区による都市計画案説明会(5月21日18時半~於:中央区役所8階)を皮切りに、同都市計画案の公告・縦覧と意見書募集が行われました。4月に実施された都市計画原案に対する意見書は、合計73通(108人)提出され、うち再開発の賛成が10通、反対が63通(95人)と、月島三丁目の地権者等による意見集約においては、超高層の再開発に反対を表明されたかたが圧倒的に多数おられたとのことです。(意見書提出の範囲が拡大されて実施される都市計画案に対する意見書(〆切日6月4日)の数は、現在不明です。)

 現在、月島三丁目においては、北地区再開発(月島三丁目1番の一部、18・19番の全部、20番の一部、21・22・23番の全部、24番の一部)は地上59階建て高さ199m1160戸、南地区再開発(月島三丁目27番一部、28~30番)は地上50階建て高さ190m750戸の超高層マンションがそれぞれ建設される話が進行中です。超高層マンションの持続可能性が乏しいことは、昨今頻繁に、新聞各紙で問題提起がなされてきています。地権者の皆様には、貴重な土地・建物の所有権を失ったうえに(区分所有権は得るとしても)、管理費・修繕積立金が膨大になることは、重大な問題点のひとつですが、未だに明らかにされていません。地権者の皆様にとっても、周辺地域の皆様にとっても、やってよかったと思える月島の再生を今一度考えるべき時ではないでしょうか。

 健康で快適な生活の上で、最も大切な住環境の条件のひとつは、陽当りです。両再開発では、残念ながら広範囲に複合日影を生じます。かつて佃・月島には、日影規制が存在し、「3時間以上の日影」を来す場合に建築制限をしていました。これに代わる「街並み誘導型地区計画」(都市計画法12条の10)の導入に伴い平成8年(1996年)に日影規制はなくなりましたが、中央区の考え方では、冬至日に3~4時間以上の日影は受忍限度を超え違法であるとみなされています(『晴海五丁目西地区開発計画環境影響評価書』参照)。

 低層で、静かな情緒豊かな佃・月島のまちの魅力を守り続けるために、今できることとして、住環境を守る高さを制限する『月島ルール』を作ってみてはいかがでしょうか?例えば『銀座ルール』として、銀座の地域の皆様でその話し合いの中からルールを作り建物の高さを制限することが、中央区でも実際になされています。

 まちづくりが動き出している以上、個人単位やマンション管理組合の個別の形だけでは、再開発準備組合との話し合いにおいて、その成果として協定締結やルール化を得ることは至難のわざです。力を合せ、百年後も誇れる月島のまちづくりを行って参りましょう。

 両再開発による児童数の急増に伴い月島第一小学校を増築することは、今以上に運動場を狭くする可能性もあり、子ども達に対しても許されないことです。子ども達の教育環境を守って行きましょう。

 お声掛けをお待ちいたしております。

 記

第40回 愛する月島を守る会 勉強会

日時:平成30年6月18日(月)19時~21時
場所:みんなの子育てひろば あすなろの木(月島三丁目30-4飯島ビル1階)
テーマ:超高層に頼らない月島の再生に向けて

以上
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