「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

民法改正ポイント:長期配偶者居住権の新設、債務不履行責任への一元化/近時重要裁判例:①民泊認められず②一括受電方式採用としての共同利益③組合員名簿開示④組合員情報の理事会による不法書面配布

2019-08-24 16:38:35 | 街づくり
 弁護士・マンション管理士荒木哲郎氏による『マンション管理等への民法改正の影響と近時の需要裁判例』と題する講演を受講。

 丁寧にご説明をいただき、感謝。

 重要項目を記載いたします。
 
 
 
<相続法改正の影響>
1、配偶者居住権 創設 

 短期配偶者居住権は、判例法理が相続法になった。

 長期配偶者居住権が創設された。

 配偶者居住権を認めることで、生存配偶者の保護となる。

 その分、所有権を持つ側の権利部分が減る。

 ただし、配偶者が早くなくなると、所有権を持つ側が多く取り分が得られる。
 
 
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<民法改正の影響>
1、契約不適合責任
 
 特定物の法定担保責任の部分が整理された。
 
2、請負契約の変更 修補に変えて損害賠償請求できたところが、先に修補請求をしなければならなくなった。
 
 
3、消滅時効の変更 マンション管理費の消滅事項の根拠条文が変わった。5年間は変わりなし。
 
 
 
<近時の裁判例>
1、民泊
 
 民泊を認めているマンションは、まず、ない?
 
 → 家主居住型、家主同居型、ホームステイ等で認める必要はまったくないか?
 
 
 
 
2、一括受電方式の採用
 
 一括受電契約をすでに採用しているマンションに新たに居住した人が拒否できるか。→ 個別契約の解除に応じないことが共同利益背反行為に該当すると評価できる特段の事情があるとして拒否できる場合。
 
 低圧受電方式から高圧一括受電方式への専有部分の変更は、個別契約の解除を、総会決議では義務付けられない。
 
 高圧受電方式への変更がなければ専有部分の使用に師匠が生じたり、共用部分の適正な管理が適正な管理が妨げられたりする場合は、共同の利益の判断がなされ、変更が認められる。
 
 
 
 
 
 専有部分に対し、修繕積立金使用が認められたケース。
 
 
3、情報開示
 
 閲覧の範囲は、個人情報保護の観点から、部屋番号、氏名、住所に限定。ただし、電話番号まで認められる場合もある。
 
 情報開示について、管理規約がない場合でも、認められる方向へ。以前は、管理組合がないからという理由で、認められなかった。
 
 閲覧か謄写か。謄写の場合に、写真撮影は。それらが認められてきている。
 
 
 
 

 
4、書面配布
 
 理事会が、個人情報に配慮せず、書面を配布する場合がある。しかし、理事会議事録を開示しても、個人情報は伏せるべき。
 
 下の裁判例は、名誉毀損や損害賠償は認められていないとしても、理事会は、個人情報に配慮して、文書を配布すべき。
 
 
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小坂クリニック(中央区月島03-5547-1191)のお知らせ:25日(日)9:00~13:00急病対応いたします。/ 特に8/27(火)午前診療の時間変更にご注意下さい。

2019-08-24 09:12:24 | 日程、行事のお知らせ

こんにちは、小坂クリニックです。

 夏休みも、最終章。
 自然体験、宿泊体験、読書体験、お祭り・花火、楽しい思い出いっぱいの夏休みが健康に過ごせますように。

 旅行の持参薬などもお早めにご相談下さい。
 蚊が飛ぶ季節ですから、日本脳炎の予防接種などもお忘れなく。夏休みの時間のあるときに、他の予防接種も済ませてしまいましょう。

 ラジオ体操も、出来る子は、がんばってご参加を。
 もうちょっとで終了する会場もあると思います。最後まで、頑張って下さい。

 一方、真夏日の中、そして、台風が到来し気圧変動が激しく体調管理が難しい気候が続いています。
 おなかの風邪が増えてきました。咳の風邪もやや多いです。喘息の発作の子もいます。
 手足口病やヘルパンギーナ、プール熱(アデノウイルス)など夏特有のかぜも出ています。RSウイルス、溶連菌も結構出ています。
 特に手足口病とヘルパンギーナは、引き続き警報レベルに達しています。
 インフルエンザがごくまれに出ています。

 食中毒の季節、手洗いとともに、食品の保存・衛生管理にはご注意願います。


 8/19(月)から一週間、聖路加国際病院の先生が地域臨床研修のために当院に来られ陪席させていただきました。ご協力ありがとうございました。

 最後に、子育てにおける大切なことが詠まれている詩に出会いましたので掲載します。

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  「自分はいまこそ言おう」    作:山村暮鳥


なんであんなにいそぐのだろう
どこまでゆこうとするのだろう
どこでこの道がつきるのだろう

この生の一本みちがどこかでつきたら
人間はそこでどうなるだろう

おおこの道は
どこまでも人間とともにつきないのではないか

谷間をながれる泉のように
自分はいまこそ言おう

人生はのろさにあれ
のろのろと蝸牛(ででむし)のようであれ

そしてやすまず
一生に二どと通らぬみちなのだから
つつしんで自分は行こうと思うと

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 のろのろ、寄り道、道草、回り道…子育てで、最も大切なことのひとつだと考えます。

 のろのろと蝸牛のように、世界を十二分に感じながら成長をしていくこと。それを見守ること。


1、今週末の診療について、今週は日曜日は急病対応いたします。

 8月

 24日(土)9:00~13:00(13:00~15:00は休診)
 25日(日)9:00~13:00(急病対応で診療)


2、時間変更のお願い

 26日(月) 午前診療8:15-11:30、午後診療4:00-7:00 

 27日(火) 午前診療8:15-10:30、12:15-1:00(中抜けさせていただきます。)、午後診療3:30-7:00


3、病児保育について:お子さんの急な発熱、ご病気で保育園・幼稚園・小学校に登園・登校できない場合、病児保育でお預かりいたします。

 *利用当日でも登録は可能ですが、念のための事前登録をお勧め致します。
 
 *原則17時30分までですが、18時30分までの延長も可能です。当院にご連絡下さい。

 *土曜日の病児保育もまた、ご相談ください。

 *保育園での急な発病の場合、親御さんに代わって当院スタッフが、保育園に出向き、そのまま当院で病児保育へ移行することも可能です。

4、予防接種、乳幼児健診(全例にスクリーニング器機を用いた簡易視力検査を行い、弱視なども見落さぬようにチェックします。)、大人の風しん抗体価検査について

 午前11:30-午後1:00、午後3:10-3:30で、予防接種や乳児健診をお受けいたします。診療時間内においても、実施は可能です。
 土曜日、日曜日も予防接種や乳児健診をお受けいたします。

 おとなの方の風しん抗体価検査及び風しんやMRの予防接種も致します。

5、ネット予約による特別早朝予約枠(平日早朝7:15-8:15)、準夜間診療枠(平日準夜間19:00-20:00)を設けました。

 この枠は、完全予約制で対応致します。学校登校前や保育園登園前の診察で是非ご利用ください。

 インターネットで、19時まで(特別早朝予約の場合は、前日の)にご予約下さい。ネットが出来ない場合、当院に予約のお電話を下さい。
 なお、日曜、祝日の次の日の早朝予約は、カルテ準備の都合上、前日12時までの電話でのみ対応する形にさせていただきます。

 診察券番号と生年月日でログインができます。

 https://www2.i-helios-net.com/pc/hw2_pc_login.php?MID=4825     

 特別早朝予約枠:平日 午前 7時15分~8時15分

 8時15分以降は、通常の受付順の診療となります。


6、在宅療養の支援としての医療機器の貸出について
 〇鼻水吸引器、
 〇吸入器
 〇ミスト
 など、在宅療養を支援する医療機器も、病状に応じ無料貸出致します。
 お気軽にご相談下さい。


7、5歳児健診、発達のご相談について、中央区の「育ちのサポートカルテ」も有効活用していきましょう!

 当院では、5歳児健診を実施いたしております。
 発達の評価など行います。

 発達のご相談もお受けいたしております。
 時間をお作り致しますので、クリニック(03-5547-1191)にお問い合わせ下さい。

 中央区が準備致します「育ちのサポートカルテ」を用い、当院と幼稚園・保育園、療育機関、ゆりのき(子ども発達支援センター)との横の連携も行っていきます。


8、就学相談について

 小学校を、通常学級、特別支援教室、特別支援学級、特別支援学校など選択で悩まれているかたもおられると思います。
 お子さまにとって最も適した学びの場を、一緒に考えて参りますので、ご相談下さい。

 医療的ケアの必要な子ども達の学びや保育の場についてもご相談下さい。

 ○ご相談においては、どこかでご相談されている場合であったとしても、セカンドオピニオンとしてもご活用ください。いろいろな考え方の中から最適なやりかたを選択されることを経験上強くおすすめいたします。医学では一般的なことでも、区政ではそうなっていないように感じます。


9、不登校など外来について

 いじめ、不登校、ひきこもり、心身症、リストカットなど学校や学びの場その他のご相談、こころの診療もお受け致します。

 〇区のいじめ対策について:年三回いじめアンケートを実施し、いじめの早期発見をしています。ネットのいじめに対しては、生徒会などで子ども達自身が「学校ルール」をつくり、いじめ根絶を目指せるようにルール作りを学校が支援をしています。ルール作りができていない学校にも今後、全校に「SNS学校ルール」づくりが広がります。

 〇区の不登校の子ども達への対応:不登校の子ども達は、たとえ授業に出ることがなくとも、全員、個に応じた心地のよい環境を整えていると報告を受けています。


10、川崎市で起きた事件でショックを受けた小学生のみなさんへ

 不安な気持ちは、担任の先生、養護の先生、学校カウンセラーの先生、そして私達小児科医にご相談下さい。

 不快な感情(恐れ、心配、悲しみ、怒り)を感じるのは当たり前です。
 不快に感じていることを信頼できる大人に伝えましょう。
 不快な気持ちは、身体に表れるときもあります。
  ・身体の調子が悪くなる・・・頭痛、腹痛、熱が出る
  ・眠りが浅くなる   ・・・寝つけない、悪い夢を見る、夜中に目覚めてしまう
  ・トイレの問題    ・・・便秘や下痢

 詳細:https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/30349385625635c5a60cbc479127e141  



11、ラジオ体操の実施の詳細

 夏休み恒例のラジオ体操が各地で開催されています。

 早起きの得意な子は、頑張って最後までご参加を!

 開催場所:https://www.city.chuo.lg.jp/kusei/kohokotyo/koho/h31/010701/03_02/index.html





12、『日本橋上空の首都高地下化』環境アセスに対して、8/19開催の「都民の意見を聴く会」の公述人として私も東京都に意見をいたしました。


 8/19に公述をした内容: https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/e0feb4fb3d9e5ed8d7886fc6cf5db55d

 

13、保育園に兄弟姉妹が通う場合に、ご病気の看病で会社を休んだ際に、病気でない子の方が保育園で預かってもらえない件について

 ある親御さんから、表題の件でご相談をいただいております。
 このきまりの合理性について私も疑問をいだきます。

 8/9に、担当課に真意を伺いました。
 実際に、現場ではそのような運用をしている保育園もあるようです。

 「病気の子どもの看病のために親が仕事を休んで在宅すると、病気でない方の子の保育の必要性が欠ける」との見解のようです。
 ただ、保育・教育の持続性の観点から、病気でない方の子の保育を続けさせてあげたいという思いを区も持たれているように感じました。
 

 私は、たとえ、数日間、親御さんが看病で仕事を休まれても、「昼間労働することを常態としていること」に変わりがなく、「児童の保育を必要とする場合」に当たるため、欠席を強いる現場の運用は、児童福祉法第24条1項の解釈の誤りではないかと投げかけています。
 それに対し再度回答をいただきました。
 区の見解は、子の看病で仕事をお休みしているときは、保育の要件に欠けるとの見方をするようでした。
 また、園のほうで、「重要事項説明書」に、「病気の看病でお仕事を休まれる際は、他の子をあずからない」ことの明記がなされていることもあるとのことでした。

 今後、①都や国の見解を調査することと、②各園に現場での改善をご検討いただけるようにお願いをして参ります。

14、10月から始まる幼稚園教育・保育の無料化について

 10月から始まる幼稚園教育・保育の無料化について区報8月21日号でお知らせがなされました。

 内容: https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/a08e1b6cf5fd61f1881bcb08c968e6f3

 1、病児保育も適用になります。

 2、英語で幼児教育をしている施設も、無料化の対象になる場合があります。

 なにか、ご不明な点等ございましたら、お問い合わせ下さい。

 小坂和輝メール:kosakakazuki@gmail.com     

15、みんなの子育てひろば「あすなろの木」恒例行事 第15回学びの宝箱

 クリニック隣りの子育てひろば「あすなろの木」恒例行事。今年で15年目。

 地域の中で活躍するスペシャリストが子ども達に学びの場を提供します。

        記

 日時:9月21日(土)10:00-16:50

 場所:月島社会教育会館5F
 会費:無料

 応募期間:9/4(水)~9/17(火)

 詳細は「あすなろの木」のホームページへ: https://ameblo.jp/asunaro-kids/

 

16、中央区政について:10月に始まる決算特別委員会への準備を鋭意進めて参ります。

〇中央区の重要な計画の改定作業について
 現在中央区では、区民の皆様の健康や教育に直結する計画が改定・策定作業中です。

 よりよいものが作られるように、注視、意見して参る所存です。情報公開請求もその一環です。検討過程で各委員の皆様から出された重要な問題提起がその後十分分析がなされているかなど細かくフォローして参ります。
 パブリックコメントの機会がまいりましたら、お知らせいたしますので、ご意見をお願いいたします。

 改定予定の計画類;

 ・「中央区教育振興基本計画」改定

 ・「第2期中央区子ども・子育て支援事業計画」策定

 ・「中央区保健医療福祉計画」改定(現在、支援者団体ヒアリング実施中、12月下旬パブリックコメント予定)

 ・東京都のものですが、上述12. 1)の「東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針」策定


〇ホテル建設についての請願審議について
 フロント設置と従業員の常時配置を中央区はホテルに求めていますが、その形がとられない可能性のあるホテル建設が進められており、それをきっかけに新川地域の住民の皆様から請願が提出され中央区議会で審議されています。
 ホテルも地域福祉の向上に資する地域の一員となれますように、「地域とホテルが協定を結ぶことを求める努力義務を条例に設けるべき」という請願の趣旨に私は賛同しています。

 詳細:https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/40d518abb4031969facb5d02021af132

    https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/077598d5d27121045896c20e05d216b2

〇東京五輪に向け交通計画

 区民生活に悪影響をかけないことはもちろんのこと、交通環境の向上をレガシーとできる取組の充実を求めて参ります。

 問題点について ⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/60d34bd29e24f414698c43e7002315db


〇自殺対策の充実

 中央区自殺対策協議会が7月3日に開催されました。自殺を予防する施策の充実を図って参ります。
 7月24日開催の区議会福祉保健委員会でも報告がなされました。

 詳細⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/0873e3a144094df70b911b9077c60398

〇中央区の喫緊の課題とそれに対する区の考え方

 6月の中央区議会本会議一般質問において、今期4年間で、取り組みを進めるべきと考える喫緊の課題を網羅的に質疑しました。区議会だよりに概要が掲載されました。

 区議会だより8月1日号抜粋⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/c2fe39987ec35c6e4dcb99b349f292d6

 質問内容の概要は⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/bff56c7ac40d55c060cefdbdb7d10610 

 質問のインターネット録画⇒ http://www.chuo-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=84

1.区民の声が直接区長へ届く仕組

2.子ども全員の一貫した育ち支援

3.がん患者の就労継続支援

4.障がいのある方の親亡き後支援

5.発災直後の要支援者安否確認

6.町会・自治会支援員配置

7.ネットいじめ根絶に向け生徒会でネット利用の学校ルール作り

8.不登校児全員の学びの場の確保

9.運動過多の成長障害等専門医と連携した医学面からの健康教育

10.児童の五輪ボランティア参加

11.街づくりに参加する権利の保障

12.月島三丁目両再開発で区が仲介し住民同士の話し合いの場を設置することについて

13.人口抑制と風害及び空き家対策

14.カジノ誘致阻止と食のプロが集う築地再開発の実現について

15.「本の森ちゅうおう」の運営形態は、区直営であることについて

16.ほっとプラザはるみ温浴施設を廃止させず存続

 
 小坂和輝メール:kosakakazuki@gmail.com      


以上

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