区民文教委員会の行政視察は、多くの学びをいただき、大変有意義なものとなりました。
ご多忙の中、お受けくださり、丁寧なご説明をいただいた自治体の皆様、スムーズな視察を準備くださった議会局の皆様、委員長はじめ委員の皆様、感謝申し上げます。
小松市では、未来型図書館と子ども司書養成について。
未来型図書館を、市民との何度となく意見交換の場を作り、あり方、構想、基本設計へと進められていました。
子ども司書養成は、ぜひ、本区でも取り入れたい制度です。司書をすることは、さまざまなことに取組む第一歩となる大きなきっかけになると考えます。
小松市では、図書館協議会も作って、市民の意見をしっかりと反映し、図書館運営をされていたことも大きな学びです。
京都市では、まず、オーバーツーリズムへの対応として、急行バス導入と手荷物対策。
うまく市民が利用するバス路線と訪れた観光客が利用する急行バスをすみわけをつくられておられる点、学ばせていただきました。
また、手荷物はいかに、無くすことができるか、預かり場所の設置、滞在先の旅館との連携など、学ばせていただきました。
京都市は、京都駅の出口に観光案内所を設置できており、大変好立地でした。
都市観光政策課だけでは、交通、防災、緑化、文化、まちづくりなどと関連する施策はできません。観光に関する計画を立て、観光という横串をどうやってさせたか。組織横断的なプロジェクトチームの存在がありました。
2日目の京都市では、不登校特例校の一つ、洛風中学校を視察させていただきました。同行は、開校20周年とのことです。おめでとうございます。
同校では、学びやすさの仕組みが、各所に取り入れられていました。木を用いた机椅子、登校時の居場所、学級編成、修学までのステップ、教員配置など。
京都市においては、①小中学校での居場所とその居場所への不登校コーディネーター配置(教員免許の有無は問わない。)、②適応教室(個別対応、自然体験型、学習型など、学びたい内容に対応する形)、そして③不登校特例校の設置、同校への心理学を学ぶ学生のボランティアとしての参加など、包括的な取り組みをされていました。
本区でも、①中学校への居場所設置ができましたが(晴海西中へは令和7年度から)、小学校への居場所設置は、急がねばなりません。場所を作るだけではなく、見守れる人材育成も重要です。また、②適応教室のメニューも、各自に合ったメニューが提供できるようにしていくこと、そして③できるなら、不登校特例校の設置あるいは、不登校特例校との密な連携などしていく必要があります。