坂上香さんには本当に驚かされます。
あらためて、wikiを読んでみました。納得です。
坂上監督の長編映画作品は、
1.『ライファーズ 終身刑を超えて』2004年
2.『トークバック 沈黙を破る女たち』2013年
3.『プリズンサークル』2019年
の3作です。
1と3は、11月27日 岡山県立図書館 2は28日 岡山大学で上映されました。
1と3の主催は「女たちのおしゃべり会(主宰:市場恵子さん)」です。
本当にありがとうございました。
2日間とも監督自身が映画の背景など詳しく熱く語られました。
話し始めたら止まらないというという感じです。すごいですよ。
話す内容が南極大陸ほどあるのでしょう。
では2日間を画像とともに書いてみたいと思います。
まず11月27日午前10時岡山県立図書館です。(入場者数は日本トップクラス)
日曜の朝10時に映画を観ようとする人が岡山にいるのかと思ってしまいますが、それがいるんですね。
監督の説明です。3作品とももれなく背景説明など解説をされました。
『ライファーズー終身刑を超えて』(2004年)
米国カルフォルニア州、サンディエゴにある刑務所内での更生プログラムを追っていきます。
詳しい説明は、こちらにあります。
観るのは2回目ですが、忘れていることも多かったです。短時間で理解できることは少ないです。
実際の受刑者がモザイクなしで映し出されるということは日本では絶対にありません。
そのこと自体が驚きです。
ライファーズというのは終身刑者のことです。仮釈放の可能性はあるのですが、それが実現することには
高いハードルがあります。
まず、更生が進んでいること(再犯の可能性が低いこと)と被害者家族からの許しがあることが考慮されます。
では、更生をいかにして進めるか、
その更生プログラムをAMITHY(アミティ)が担当しています。監督自身のことばからどうぞ
プログラムについては映画を観てもらうしかないのですが、受刑者同士が真摯に語り合いことが基本です。
プログラム支援者も元受刑者です。
仮釈放の審査も定期的に行われますが、外に出られるのはごくわずかです。
被害者やその家族に向き合うことは本当に難しいのです。
監督自身がライフテーマとして、「加害と被害」を上げていますが簡単なことではないことが画面から伝わってきます。
この映画がつくられて20年近く経ちます。
登場人物のその後に興味が向きます。
観客からもその質問がありました。
監督は支援者の死を見届けたこともあると話されました。
坂上さんのすごいところは、この点でもあります。
映画製作の前から撮影、編集、そして公開後活動、その後から今日につながるまで、関心や活動を継続していることです。
時間的に言えば20年以上「持続する志」です。
監督にとって、映画は「自身であり子どもであり親、そして世界」なのではないかと思います。
※図書館前の横断歩道を渡る監督(ストーカーではありませんたまたまです)
続きます。
お読みいただきありがとうございました。
💛ウクライナに平和を💛