北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

震災支援は長期化する

2011-04-01 23:45:56 | Weblog
 いよいよ今日から新しい年度の始まり。

 新規採用者の辞令交付に立ち会って、若さと緊張感を共有。常に新規採用の時の緊張と努力への誓いを思い出したいものです。


 知人の一人は今日の夜に仙台へと向かいました。仙台で四年間学生生活を送られた息子さんが、今日東京で行われる就職先の入社式に出席するのですが、先の震災で借りていたアパートの片付けもしないままに入社式を迎えることになったのだそう。

「今夜息子と東京で落ち合って夜行バスで仙台に向かいます。この週末から来週初めにかけて片付けと引っ越しをしようと思っています」とのこと。

 何しろ津波の元となった地震で部屋の中の戸棚や冷蔵庫などが倒れてしまいそのままになっているのだそうで、「必要最小限のものだけ運送屋さんに出して、電化製品などはみんなリサイクルショップに処分してもらう手筈にしました」とも。

 ちょっとした私的救援部隊のようなものですが無事を祈ります。


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 さて釧路市では新年度初日の本日付で「被災者受入・支援本部」を設置して、被災者の受け入れ体制を固めました。

 被災地から要望のあった支援物資のうち道庁ルートで被災地に届けることが可能な三種類の食品について、市民の皆さんからの提供をうけつけることとしました。

 受け入れ場所は市役所一階で、受付物資は①インスタントラーメン、②カップ麺、③缶詰の三種類で、賞味期限が三か月以上のもので一箱単位です。

 受付期間は週明けの4月4日(月)から4月21日(木)までとなっています。市民の皆さんのご協力をお願いします。


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 また、3月16日に気仙沼港を目指して出発した地元濱谷建設の起重機船は、現地受け入れ態勢が整わずしばらく苫小牧港で待機をしていましたが、現在は水産庁および岩手県からの要請に応じる形で岩手県久慈市付近の漁港施設で航路をふさいでいるケーソンの撤去作業に従事しているとのこと。

 釧路から向かった海を支えるプロの機械がいよいよ活動を始めました。


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 給水班は現在第一班と交代した第二班が現地で活動を始めました。

 一方、大きくいたんだ下水道整備のために下水道の担当者が道庁の技術者と合流して苫小牧からフェリーで仙台港へ到着。

 北海道のチームは宮城県岩沼市を担当することになり、岩沼市役所と打ち合わせの上現地調査を開始しました。現地は震度4くらいの余震がまだ頻繁に発生しているようです。

 これ以外にも消防士、医師、看護師、保健師など、職員の支援要請は多くの依頼先から五月雨的に寄せられていて混乱していますが、釧路市でもできるだけの派遣で応えています。

 災害派遣は「明日は我が身」。次々に要員を交代してでもできるだけ派遣要請に応えてあげて、現地での復旧事業を経験した職員が一人でも多くなるよう期待しています。

 長期にわたる地道な協力は、送り続ける側の精神力も試されます。

 苦しさを分かち合う覚悟が問われます。  
コメント
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