北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

【おまけ】ナス料理がイイ!

2011-04-17 23:51:50 | お料理
 今日はナス料理。

 ナスは三本あるので、一本半はオクラ入りの煮びたしに。東北復興のためにと福島県の日本酒を買ってそのお供にしました。出汁と油料理って合いますねえ。


             【お酒は福島県二本松市の『奥の松』ウマー】



             【煮びたしのナスもウマー、オクラも案外イケる】





             【ナスは素揚げ。もう半分に切れば一口サイズで食べやすかったなあ】




             【豆板醤は二種類。しっかり炒める】



             【今日の野菜はピーマンと人参とシイタケ】



             【たちまち美味しい麻婆ナスの完成です。ウマー!】
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デジタル共助

2011-04-17 22:52:48 | Weblog
 今回の東日本大震災では断線や回線混雑などにより、被災地とその周辺地域では携帯電話も含めて音声電話が非常につながりにくい状態となりました。

 これは音声による通信は回線をまるまる占有してしまうので誰かが使うとほかの人が使えない状態になるから。

 これに対してメールやデータ送信に使われるのはパケット通信と呼ばれる技術で、これは送りたい文字や画像のデータを小分けにして、英語で小包を意味するパケットという形に分けて送るやり方を使っています。

 これとても一気に大量のデータが押し寄せると転送スピードが遅くなりますが、それでも回線を占有せずに空いているところに少しずつ小分けのデータを送り込めるのでやりとりが非常に効率的になるというわけ。

 被災地でも無線によるデータ転送はかなり通じたようで、被災者の方々もスマートフォンの繋がったところではみなそれで情報を入手していたと報道されていました。


    ※     ※     ※     ※     ※


 そうした回線上の有利不利に加えて、今回の大震災では被災地が大面積に及んだために、新聞やテレビ・ラジオなど送る情報量に限界のある既存メディア以外に、情報を見た、知った人たちひとりひとりが情報の送り手やつなぎ手となって、非常に身近な情報を発信する役回りを担いました。

 そしてちょうどそれを可能にしたのがツイッターやフェイスブックと呼ばれるコミュニケーションツールの台頭です。

 これらを使って発信された情報は瞬く間に利用者同士のつながりを利用して拡散したり情報を収集を果たすのに大いに役立ちました。

 まさに新しいメディアを持ったごく普通の市民が大災害時の助け合いに参加する手段を手に入れた姿をまざまざと見せてくれました。

 そうした助け合いの試みとして大変面白かったのが世界の検索ソフト企業グーグルによる『パーソンファインダー』というものでした。

 これは各地に造られた避難所に避難している人たちの情報をデジタル情報化して検索しやすくするというサービスです。

 一般に避難所に逃げ込んだ人たちは、一応名前や住所を名簿に登録しますが、それはせいぜい避難所の掲示板に貼られるだけで、身内や知人を探そうという人は現場の避難所へ行って膨大な掲示板で名前を探さなくていけません。

 また行政も個人情報保護の制約から、逃げ込んだ人の名前を公表することには踏み込みにくい部分があります。

 つまり避難してきた人たちの連絡はあくまでも「自助」の範囲だという制約です。釈然としないような気もしますが、いまのところこれが現実的な運用になっているよう。


 ところがグーグルでは、この避難情報をボランティアの観点で解決しようとしました。

 やり方は、ボランティアの方が避難所へ行って避難している人たちの名簿の写真を定められたサイトに送信します。


             【パーソンファインダー登録へ】



 するとネット上で写真を見た人がそれを自宅の机で文字にして打ち込んで再登録します。すると文字がデジタル化されることでデジタル社会お得意の検索が可能になるというわけです。

 実際に現地へ赴かなくても自宅でできるボランティアと言うわけです。なんとすばらしい。


             【写真登録か打ち込みボランティアか】



    ※     ※     ※     ※     ※


 個人が自主的に行う避難情報共有システムとしてはNTT、AU、ソフトバンクの通信各社は災害時伝言サービスというシステムを提供しています。

 NTTであれば、「171」をかけてからガイダンスに従って自宅の電話番号などを登録した後で音声を登録したり聞き取ったりすることができます。

 たとえば避難所でもこうしたサービスを行政やボランティアの手によってしてあげることができるならば、そうしたことが完了したという情報をツイッターやホームページで流すことで個人同士の連絡を補完できるかもしれません。

 「自助の範囲なのだからご自分でどうぞ」という自助に少しだけ手を差し伸べることで自助同志を支えることができそうです。

 つまり「自助と自助を結びつけるデジタル共助」と呼ぶべきことができる環境が整いつつあるということです。

 やればできることが増えている中にあって、災害避難時のサポートとしてどのようなサービスが組み込まれると良いのか、行政の役割も含めて、社会全体で考えてみたいものです。


    ※     ※     ※     ※     ※


 ちなみに最近は、いなくなったペット情報を結びつける『アニマルファインダー』というネットサービスも提供され始めました。

 デジタルボランティアの可能性はますます広がります。


             【アニマルファインダーもついに登場!】



【グーグルの被災者名簿情報共有システム】
  http://bit.ly/fsYH64

【グーグルのアニマルファインダー】
  http://bit.ly/fOEDd9
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