北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

誤情報の拡散と収束~ツイッターのもろ刃の剣

2011-04-09 23:53:47 | Weblog
 ツイッターという新しい情報伝達ツールを使う人が増えています。それと同時に、一たび誤ったデマや誤った内容の情報が発せられそれが拡散されると、誤った情報があっという間に一気に拡散してゆきます。

 特にパワーブロガーなど読者やツイッターのフォロワーが多く発言力が強い人が同調するとそれがさらに助長されます。

 
 先ごろ、『東京電力株主5位は石原氏』というデマ情報が発せられ、それを発言力の強い方たちがリツイートという形で紹介したことで拡散をするという事件がありました。

 これは現在の石原都知事が東京電力の第五位に相当する大株主だった、という情報が流れたもので、正しくは『東京都が株主だった』というものでした。

 誤った情報が拡散したのですが、その流れにさおさしたのはホリエモンこと堀江貴文さんでした。そんな一連の様子が『togetter』というサイトにまとめられています。

 ツイッターによって拡散した誤情報ですが、的確な情報提供を広めたのもこれまたツイッター。正しい情報が逆に広まって騒動が沈静化してゆくのが発言の変化で見てとれるのが興味深いものです。


 こんなことまでまとめるサイトができるという環境に驚きですが、感情に火をつけるような情報は眉唾で確認してからにした方がよい、ということを改めて考えさせられるものでした。

 自戒を込めて。



---------------≪ ここから引用 ≫--------------
【トゲッター】http://bit.ly/h9PMd3 


『東京電力株主5位は石原氏』というデマの拡散・収束( @takapon_jp @uesugitakashi @kikko_no_blog )

 ニュース・時事 堀江 選挙 東京都 原発 石原 東京電力 東京 震災 株 .東京都知事選挙1日前に発生したデマ・『東京電力株主5位は石原氏』について、その「拡散と収束」状況についてまとめてみた。

 東京都は、東京電力株を5番目に多く所有しており、名義人はあくまで「東京都知事」ではなくて「東京都」だそうです。
 国の場合は、名義人は財務大臣です。(訂正しました。)
 石原氏が所有しているわけではありません。

 デマを流布したtentsukuman氏のツイート経緯
投稿日時 ①4月9日11時29分②12時52分③13時1分④21時46分

①デマとされるツイート
http://twitter.com/#!/tentsukuman/status/56544143941435392
『東電の株主、第五位はなんと石原都知事でした。個人で2.3%持ってるんだそうです。政治家が株を持つって違和感を感じるんは俺だけか?詳しくはTHINKERのホームページをみてちょうだい』
②東京都知事と東京電力の話は今、調べ中!少々お待ち下さい。
③石原都知事が個人で東電の株主の第五位!という記事で5位は東京都というのはまいちがいないようです。
④訂正・謝罪ツイート
http://twitter.com/#!/tentsukuman/status/56699474663317504
選挙前という大事な時期に自分で出所を調べず、間違った情報をツイートしてしまったことを石原都知事はじめ、関係者の方にお詫びします。

『個人で2.3%持ってる』と明記。←明らかに事実誤認。デマ。
東京都代表の都知事として持っている。と解釈できない。

デマ元blog http://thinker365.blog130.fc2.com/
デマ発生元ツイート @tentsukuman てんつくマン氏 2.1万
公式RTした人 @kikko_no_blog きっこ氏 5.1万 削除済
公式RTした人 @uesugitakashi 上杉隆氏 19.4万 削除済
デマを指摘した人 @takapon_jp 堀江貴文氏 67.3万
(ID 名前 フォロワー数)
デマ元blogは既に注記を入れて間違いを訂正しております。

このようなツイッター上に流れるデマは、以前から指摘されており、フォロワー数が多い人がRTする度にあっという間に広がってしまう。
新しいメディアとして非常に優れているツイッターは、デマを流す格好の道具としても優れているようだ。

* @kikko_no_blog 氏は、公式RTした上で、上記blogの「石原都知事が東電の大株主」という記事をリンクして「この記事は本当でしょうか?」と書き、記事の内容が正確ではないと分かったのでその旨を追記した そうです。
上杉・きっこ氏、共に既に公式RTは削除されています。

判断は各個人に任せます。

---------------≪ 引用ここまで ≫--------------

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国立高専の入学式にて

2011-04-09 23:39:55 | Weblog
 国立釧路高等専門学校の始業式に出席させていただきました。

 釧路高専は、機械工学科、電気工学科、電子工学科、情報工学科、建築学科の五クラス。

 修業年限は5年間で卒業者には準学士の称号が授与されます。なお、電子工学科は、日本で初めて釧路高専・東京高専に設置されたもの。

 各学科ごとに1クラスの編成で、各学科の定員は40名で定員は200人なのですが、今年の入学生は183人で定員割れをしているのだそう。

さらに専攻科(学士課程)建設・生産システム工学専攻 と電子情報システム工学専攻 があって、どちらも2年間の専攻科課程を修了すると、学士の学位が授与されます。こちらの今年の入学制は24人でした。

 
 就職率も極めて高く、倍率も高かった高専ですが定員割れがしたことはちょっとショックです。

「仮に定員を少なくして凌いだとしても、今後さらに少子化は進みますでしょうから大変です。また地域で就職できる子も少なくなるとこちらにいる意味が問われそうです」とは校長先生の弁。

 高専は合格してからも中での勉強は難しいという評判で、留年をする子も少なくないと聞きます。またかつては普通の高校よりも安かった学費が今では二倍くらいに高くなってしまい、高校無償化の流れの中で未だに差額の学費がかかるというのも保護者にとっては負担感が高いのかもしれません。

 また、少子化に対する高校の定員管理の問題で、子供たちが比較的普通高校に入りやすい環境にあることも定員割れの原因なのかもしれません。
 
 さらに、社会が求める技術者のレベルが大学四年卒業レベルからもっと上がっていて追加で2年を学ぶ修士修了になりつつある昨今、短大レベルの5年制というものでは少し不足なのだ、と言う声もあります。

 最近は5年生終了時点で他の4年生大学の3年制へ編入するという道も開かれつつあると聞きました。こうした柔軟な選択肢を増やすことも若者の才能を育て上げる助けになることでしょう。

 まあ問題は若い技術者の養成ということが地域社会のニーズに合致しているのかどうかということになると、やはり人口や産業を増やして行きたいものだと思うのですが、人口減少局面での地方都市の難しさがこういう形でも表れていると言えそうです。

 子供たちに夢を与えるよう、地域を豊かにするよう頑張りたいものです。
 
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