今朝の北海道新聞に、「凸凹路面で国賠請求5倍」という記事が載りました。
昨日行われた、北海道開発局長の記者会見で道路の傷みに関する話題が質問されたのだそう。
局長がそれを受けて、「今年の春は道路の傷みが激しいと感じる。(道路が原因で車に損傷が与えた時の)国家賠償請求額が昨年の5倍と聞いている」と答えたことから、「じゃあ例年はいくらで今年はいくらなの?」と記者の関心を呼んだようです。
調べてみると、例年の国家賠償事案は年間で約110件で、総金額は2千万円だったのが、昨年度は金額が1億円を超えるかもしれないとのことで、この「5倍」というヘッドラインになったようです。
私も調べたことがありますが、北海道開発局の例年の国賠件数は約100~110件ほどで、その7割が道路に開いた穴、つまりポットホールに起因しています。
今年はそれが、ずっと多くてちょっと異常な数字になっているようです。
私の友人も、「道東自動車道オホーツク道路を走っていたけれど、穴ぼこでパンクしました。これって弁償してもらえるものでしょうか」という相談を私によこしました。
よく聞くと、「高速道路なので途中で止まるわけにもいかず、写真も撮っていない」とのこと。
役人的には、自分がどう判断するか、という事以上に、これを上部機関の決済に回した時に確信をもって「通る」と言えるかどうかがポイントです。
穴ぼこでパンクした時にはすぐに車を止めて、警察を呼んで現認してもらうのが一番のようですが、はてさて、全ての場面でそんなことが可能でしょうか。
簡単には国家賠償要求が通じるとは思えない中で、昨年の5倍というのはいかにも大きな数字です。
さすがに社会問題になるだけあって、道路の現状に不平と不満を抱いている人が日増しに増えていることを感じます。
"5割増し"くらいでも、増えましたね、という感じですが、"5倍"となると、ほんとうにどのような対応をしようというのか、興味すら湧いてきます。
この道路の悪さは、道路の耐用年数を過ぎているところも年々増えているので、改めて、しっかりとした計画を立てて、確実に予算を投入しなくては収まらないように思えます。
さてさて、どうしたものか。