今日はお休みをいただいて、久しぶりに小樽まで釣りに出かけました。
今年の春は、小樽港にホッケの群れが入り込んで爆釣と言う話が、釣り人の間では話題になっていて、まさにそのホッケを狙おうという釣りで、野遊び友達を誘って二人で行ってきました。
ホッケって、昔はいくらでも釣れて、価値もないような扱いでしたが、最近はめっきり数が減り、釣れない魚になっています。
以前はずっと遠くのポイントまで車を飛ばして、それでも一匹も釣れないなんてことがしばしばあったのに、小樽港で釣れるなんてこんな素敵な話はありません。
ところが最近小樽港では、釣りのメッカの色内ふ頭というところが昨年の夏から、耐久性に難ありということで立ち入り禁止になってしまっています。
そのため、数少なくなった釣り場に釣り人が殺到しており、釣り場を確保するのも大変な時代になりました。
インフラの老朽化と一口に言いますが、人々の生命財産を守られないだけではなく、人の楽しみをも奪ってしまうのです。
港湾管理者は、責任をもって早急に修繕をしてほしいものです。
◆
さて、そんな状況なので、日曜日などはとても無理と考えて、今日の月曜日に休みを頂いて、釣りに行こうという魂胆だったのですが、朝4時に家を出発して、現地には5時に着いたというのに、もう厩(うまや)岸壁には、釣り人がわんさかいます。
(みんな仕事はないのか!)と心で叫びながらふ頭を探し、ようやく車一台分が入るスペースを確保しました。
平日の朝5時でこれとは、いやはや大変だ。
◆
さて、いよいよホッケ釣りなのですが、海釣りは魚の出方によって釣り方も様々。その場所ごとの釣り方があって、自分の得意な釣り方がどこで通用するというようなものではありません。
海で周りの様子を見ていると、「浮き釣り」という、浮きの下に仕掛けをつけて餌をつけてそれで釣るという手法が多いように見受けました。
そこで浮き釣りのシステムを取り出して、それでホッケに挑みます。
岸壁の下を見ると、ホッケの群れがときどき姿を見せて、私の釣り針の下を悠悠と泳いでいきます。
(なぜ釣れないの?)
原因はさっぱりわかりませんが、左右を見ていると、結構ホッケを釣り上げている人はいます。
腕の良し悪しというか、釣り方が分かっている人には釣れるけれど、釣り方が分からない人には釣れないものなんでしょう。
ところが次第に友人竿にはホッケがかかるようになってきて、期待が持てそうなのに、私の竿には本当にかかりません。
友人が10匹ほど釣り上げたところで私は2匹。
情けない釣りが続きましたが、隣で朝から釣っていた若い方が帰る支度をしているときに、「何匹くらい釣れましたか?」と話しかけ、そこから釣りの情報を仕入れることに。
するとその若い方は、「先週来た時に、周りはみんな50~60匹も釣り上げている中で、私はボウズだったんです。それでどうしてかと思って聞いてみると、周りはみんな針の大きさが私よりずっと小さいことを教えてもらいました。そこで今日は教えられた小さな針に替えてやってみましたが、おかげさまで10匹くらいは釣れました」と嬉しそう。
釣具屋さんへ行くと、釣りたい魚のための仕掛けが数多く売られていて、「ホッケ」のコーナーへ行って、ショップがお薦めの商品を買いました。
ところが札幌の釣具屋さんで聞く話と、現地のショップで聴く話はいろいろと細かいところが違っています。
針の大きさなどはその違いの最たるものかもしれません。釣りの話は、地元のお店に聞け、ですね。
そんなこんなで、お昼頃方は少し私も釣り方が分かってきて、結局今日の釣果は、「ホッケ8匹」。一緒に行った友人は、30匹ほども釣り上げて、さすがです。
なんだかんだ言って、腕の差は釣果に跳ね返るのですが、私も春先で8匹はまあまあの釣果といえるでしょう。
朝5時から始まった釣りが終わったのは夕方の5時。なんと12時間も同じところでずっと釣りをしていました。
しかしそんなに時間が経った印象が全くなくて、あっという間の時間でした。本当に楽しい時って短く感じるものですね。
◆
さて、家に帰ってきてからは釣った魚の処理です。
ウロコを取って、まずはホッケのフライ用に二匹を三枚に下ろし、残りは一夜干しで焼いて食べるように、背中から開く背開きで魚を処理。
ホッケのフライは柔らかくて実に美味しかったし、釣った苦労というか楽しみも加われば、その美味しさもさらに倍増というわけです。
釣れれば釣りは楽しい野遊びです。しかも釣り方や工夫などでとても頭を使います。
なかなか釣りに行けなかったストレスもこれで吹き飛びました。
【ありがたーくいただきました】