私の場合、普段パソコンのファイルを保存するときは、DropboxとOneDriveという、クラウドサーバーを使っています。
クラウドを使うことで、職場と家、またはモバイルパソコンを外へ持ち出した時でも、使っているファイルをすぐ開くことができて、とにかく便利。
下手にファイルをUSBメモリなどで持ち出すこともないので、落としたりする心配もありません。
おまけにこの環境であれば、スマホのような小さな画面で我慢できれば、ファイルを見るくらいのことはできます。
もう10年以上も前に、「ユビキタス社会」なんてことが言われて、「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」がコンピューターネットワークに繋がることができて、豊かになるという社会イメージが示されましたが、今はまさに誰もがネットに繋がっていられる社会になりました。
ユビキタスを突き詰めると、家電や自動車までもが繋がった社会までもイメージとして含まれるので、IoT(=Internet of Things:モノのインターネット)と同じような意味なのですが、今ではすっかり使われなくなりました。
言葉には賞味期限があって、聞き古された言葉よりも、新鮮さを感じられるような言葉の方が受けるのでしょう。
残念なことに、大衆は古めかしく感じたものに飽きてきます。その「飽き」をどうやって乗り切るかは、古今東西、アイドルでも政治でも、真の力量や運が試されるところだと思います。
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最近、ユーミンこと松任谷由実さんが自分で選んだ45曲を、「ユーミンからの恋のうた」というベストアルバムにしてセールスを開始し、これが堂々の初登場1位になったそう。
ゴリゴリのユーミンファンではないけれど、どこかで過去のある瞬間をふっと感じさせる流行歌として、45年も活動を続けてきたことはすごいなあ、と思います。
大衆やファンの「飽き」を、様々な新たな挑戦で払拭して新鮮さを保つやり方は、長期政権を取れる政治家の振る舞いに似ているように思います。
掛川の榛村元市長さんも、任期の中でしょっちゅう新しいテーマを打ち出しては市民を鼓舞して実現させてきたという政治的手腕がありました。
日高晤郎さんも、どこかそういう要素があったのではないでしょうか。
もちろん、心底実力があっての話ですが、実力だけでなく、巧みに飽きさせない工夫とスキルこそ長期政権のキモなのだと思います。
さて、このアルバム、大人買いしようかなあ。