北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

第三の人生

2018-04-27 23:56:56 | Weblog

 この4月で満65歳となる先輩が、本日付で退職されました。

 本人はこの先はもう仕事には就かず、「自宅で過ごしますよ」と言いますが、数年先の自分の姿が重なります。

「もう仕事には就かないというのは、何かやりたいことがあるんですか?」
「これをやりたい、という事が明確にあるわけじゃありませんが、仕事をしているとその世界には入れないので、残りの人生の時間を考えると、今が仕事から離れる良い機会だと思いました」

「奥様と旅行なんかは行かれないんですか?」
「いやあ、うちの(妻)もどちらかというと家にいる方が好きなもんでね」


 人間には寿命がありますが、そのまえに健康寿命があります。死んでしまえば何もできませんが、生きていても病気になったり体が動かなくなったりして、やりたいことができなくなる年齢があります。

 日本人男性の場合は、平均寿命が81歳で、一方『健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間』を示す健康寿命は71歳なんだそう(2015年)。

 65歳というのは、平均的な健康寿命まで6年。

 もちろん、節制や努力をして健康寿命を延ばすことができれば、もっと人生を楽しむことはできるわけで、まずは健康こそがすべての基礎です。

 でもその一方で、本当にやりたいことは何か、誰と一緒にやりたいのかなどの具体的な目標も必要で、そのための準備も早いうちから始めた方が良いですね。


「もう仕事はしないつもりなんだけど、もしかしたらそのうち近くのスーパーのレジ打ちをしているかもしれないから、あまり私の家の近くには近寄らないでくださいね、恥ずかしいから(笑)」

 
 人生の先輩の第三の人生を、職員全員の拍手でお見送りしました。

 お声をかける会合もいくつかあるのでその時は元気な姿を見せてください。

 お疲れ様でした。
 

 

コメント
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