北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

娘が髪を切った理由が泣ける

2018-04-28 23:55:55 | Weblog

 

 私の兄弟の家族、そして娘たち家族と一緒に、両親の誕生祝いをしました。

 両親は、父が5月1日、母が5月8日が誕生日なので、いつからかゴールデンウィークのこの時期に誕生会をするようになったのです。

 私は弟と妹の3人兄弟ですが、こういう機会でもないと一同になって合うこともなくて、お互いの元気な様子の分かる良い機会です。

 一通り食事を進めながら、一人一人の近況報告をしてもらいました。

 すると私の娘の番になったときに、「最近髪を切りました」と言い出しました。

 言われて初めて、以前は髪を長くのばしていた娘がショートカットになっているのに気が付きました。

 彼女の説明はこういうこと。

「以前、新聞である記事を読みました。それは、一人の男性が『ヘアドネーション』をするために髪を伸ばしていたのですが、男の人が髪を長くのばしているが変に思われるので普段はちょんまげにしていたのだ、という記事でした。それを読んで、髪を伸ばすんだったら私もできるな、と思って伸ばしていたのをつい先日切ったんです」

 ヘアドネーションと言うのは、病気のために髪の毛を失った子供たちや女性のために、医療用かつら(Onewig)を作る材料としての髪の毛を提供する活動です。

「そうだったんだ。それって美容室で切るの?」
「そう。でもちゃんと『ヘアドネーションしたい』という意思を示して、それに協力している美容室じゃないとだめなの。それに、髪が濡れるとカビが生えたりしちゃうので、乾いた状態で髪を縛って束にして切るの」

 提供する髪の毛の条件は大体31センチ以上の長さなのだそうですが、今までのロングヘアをばっさりと切った理由を知って、(随分長い間思い続けたものだ)と、とても嬉しくなりました。

 ちなみに、Onewigを作るためには20~30人の髪の毛が必要なんだそうで、たくさんの人の協力があって初めてできるボランティアです。

 男女の別もないそうですが、もう私にはできないボランティアだなあ。

 自分がやれることをしっかり見定めて行動に移した娘がちょっと誇らしいです。

 

コメント
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