北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

新しいアウトドアのお店ができて、「生産性とはなにか」について考えてみる

2020-04-01 22:18:51 | Weblog

 

 今日は新しい年度の始まる4月1日。

 様々な新しい事柄が始まるときですが、札幌では大きなアウトドア&釣り具専門ショップ「CORSA SAPPORO」がオープンしました。

 仕事が終わってから車を走らせて早速行ってみました。

 お店には夕方6時前に到着しましたが、既に100mほどの駐車場に入るための車列ができていて少々待たされました。
 
 お店は鉄骨造の2階建てで店舗は2階にあります。

 売り場はアウトドア用品と釣り具用品が半分ずつのフロア構成で、アウトドア用品としては、「スノーピーク」やアウトドアアパレルブランドの「ザ・ノース・フェース」、「パタゴニア」などの商品が並んでいました。

 また釣り具では「シムス」、「パタゴニア」、「マイロッホ」などがあり、フライフィッシングから海釣りまでの多種多様な道具やグッズが所狭しと並んでいます。

 品定めをしていると釣り友達とばったり出会いました。

「何か探しているんですか?」と訊いてみると、「いや、新しいお店だからどんな品ぞろえかなあ、と思ってきてみました」とのこと。

 そのうえで「他のお店には見られないような、変わった品物はないかなあ、と思ったのですが、案外同じような品揃えのように感じました」とのこと。

 しかしそれでも、釣りからアウトドアまでのグッズが一つの場所で手に入るのですから便利になることでしょう。

 家の近くに良いお店ができました。


      ◆


 ところで、これだけのお店ができたことは喜ばしい一方で、この界隈に釣具屋さんがなかったわけではありません。

 小規模なフライショップもありますし、すぐ近くには夏には24時間開いてくれていつ行っても餌が買える大きな釣具屋さんもあります。

 そんな中に大規模な商品展開をするお店ができたのですから、この辺りも釣り具の激戦区になるに違いありません。

 いま日本では人口減少局面に入り、特に15歳から65歳の生産年齢人口が減少しつつあります。

 そのため日本中で生産性を向上させないと今と同じような経済の恩恵やサービスを受けられなくなることが予想されます。

 そこで「生産性を向上させること」が急務と叫ばれているわけですが、小売りのような第三次産業はなかなか生産性が向上しないカテゴリーの産業です。

 それは他の産業に比べて人が介在する割合が大きく、機械で簡単に置き換えられる部分が少ないことが原因とされています。

 そのうえで、小売業の生産性を向上させようと思えば、そこには二つの道筋があります。

 一つは「個々の産業の内部生産性を向上させること」で、二つ目は「生産性の低い事業者には退場してもらい生産性の高い事業者に置き換わってもらう事」です。

 特に様々な調査研究によると、生産性向上効果は上記のうち後者のアプローチの方が寄与するという結果になっています。

 つまり生産性向上のためには、小規模で非効率なお店は退場して、大規模で効率的なお店に替わるべきだ、ということになるのです。

 理屈的にはそうなのですが…、やはり小さなお店には名物店主がいたり、そこに変わり者の常連客がいたりという、得も言われぬ時間・空間が残されています。

 世の中のなにもかもがチェーン店のような均質なサービスばかりのお店になったりすると、面白みが消えてしまうような気もします。

 さて、私自身もいくつかあるお店の中で、どこを贔屓にしようかと思案の真っ最中。

 そろそろ春のアウトドアと釣りシーズンも間近です。新しい悩みができました。


【生産性について勉強するといろいろ面白い】

 

 

コメント
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