北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

信頼できるお店での買い物は神社のお参りに似ている

2020-04-05 22:00:46 | Weblog

 

 昨日ダブルハンド用ラインを買い求めた話の続き。

 昨日に続いてもう一つ別なセットを買おうと、再び札幌市内中心部のフライショップ「テムズ」へ向かいました。

 フライ用の商品をたくさん置いてある大きなお店はあちこちにありますが、やはりここ一番で相談に乗ってくれる信頼があるのはこちら「テムズ」のママさんです。

 昨日は「一応ボディラインは一セットあります」と言ったものの、「今あるのはこんなラインなんですけど」とシステムを持参しておずおずと見てもらったところ、ラインの重さや長さを測ってくれて「これはお持ちの10番のロッドだと軽いんじゃないですか」と意外な答えが返ってきました。

 「え?」と思ったものの、よくよく考えてみると、今のボディラインはその昔に7番シングル用のロッド用にと買ったものでした。

「そうだ、軽いはずだわ。これはダブルハンド用じゃないんだ」
「まあオーバーヘッドには使えると思うので、そういう場面で使うといいと思いますけどね」

「じゃあ改めて、10番用のスカンジナビアンならどうなります?」
「うーん、ちょっと待ってくださいね…」

 そんな会話が続いて、常連さんたちの会計を待たせてしまう事態に。

 お会計やら他のお客さんたちの用を先に足してもらってから、改めて、使う場所、狙いたい魚、使いたいフライなど数多くの問答を繰り返します。

 入店から40分くらい経ってようやく、「まあ、とりあえずこんな感じだと思うんです」と棚から一つの箱を取り出してくれました。

 こういうのは何しろ実際に使ってみないとわからないので、今日のところは推薦されるままにそれを買い求めました。

 こんな細かい相談が長々としていられるのも、やはり常日頃から行きつけにして馴染みになっているからこそです。

 ネットショップなどは、どんなものが良いかが分かっていて初めて使えるツールですが、相談事から始めるのにはこういうお店が近くにないと困ります。

 求める物が買える安心感と喜びは、買い物というよりももはやお布施とかお賽銭感覚に違いない(笑)。

 こういうお店こそ大事にしたいものです。


      ◆


 ところで、ママさんが店内で他の常連さんたちと話すなかで、お客さんの欲しい商品や修理の希望などが伝えられても軒並み、「今コロナのせいで流通が動いていなくて、ちょっと時間が読めないんです」という残念な会話が多く聞かれました。
  
 コロナの騒動は決して対岸の火事ではなく、小さな「あれがなくなった」「これが届かない」という現象で我が身に降りかかってきそうです。

 だからといって買い占め、買いだめをしておくべきとも思いませんが、心に不安の雲が広がります。

 足元をしっかり見定めましょう。
 

コメント
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