北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

江差の五月は江戸にもない~江差は日本遺産の町

2017-09-17 23:54:14 | Weblog

 江差町に宿泊した朝。

 天気は晴れていて、一見海は穏やかに見えたのですが、沖では風が強く船が流されるほどだったとのことで、本当に昨日の午後は釣りに最適の時間帯でした。

 折角江差まで来たので、北海道で最初に「日本遺産(Japan Heritage)」に認定された江差町のストーリーを見学すべく、市内を観光して歩きました。

 「日本遺産」とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語る"ストーリー"を文化庁が「日本遺産」として認定するもの。

 文化庁によると、ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を、地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより、地域の活性化を図ることを目的としているのだそう。

 「日本遺産」に認定されると、その地域の認知度が高まって、地域住民のアイデンティティの再確認や地域のブランド化等にも役立って、地方創生にもなるだろうという目論見です。

 歴史というのは、パンフレットに書かれて観光の際の大きな素材になりますが、それが"国レベルで"優れて高い価値を持っている、と国が認定するのですから、「一度は行ってみたい、観てみたい」と思わせる良い機会になることでしょう。


 江差のストーリーのタイトルは、「江差の五月は江戸にもない」。

 ニシン漁と北前船の交易で栄えたかつての港町江差の繁栄ぶりは、今でも街並みや暮らしや姥神神社のお祭りや江差追分などをはじめとした文化に息づいています。

 見学は、まずは何といっても姥神神社。創建年のわからない、北海道でも最も古い神社の一つです。

 伝説では、ある老婆が光に導かれて神島へ渡り、そこで会った老翁に瓶子という壺を渡され、「その中の液を海に注ぐと魚の大群が来る」とのお告げがあったとのこと。

 言われた通りにすると、イワシの群れが訪れてそれが江差繁栄の源となり、その老婆を祭るのが姥神神社の謂れなんだそう。

 8月9~11日の姥神神宮祭は、外へ出た江差っ子も家族や友達を連れて山車を引きに来て大賑わいになるのだそうで、一度は見てみたいお祭りです。

 
 江差には、江戸時代に北前船で栄えた豪商の旧中村家住宅や、横山家住宅など歴史ある建物が残っていますし、それらが海とのつながりの名残を残していたりして、歴史を感じさせます。

 街並みの景観づくりには、沿道で暮らす人たちも協力をしていて、パン屋さんが板張りの外観なのには驚きました。

 北海道が栄えた一つの歴史を江差で大いに学べます。

 日本遺産の江差は、釣りも歴史も豊富です。

 
 

 

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