北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

水没から回収したワカサギ用電動リール ~ 復活なるか

2023-01-18 22:40:46 | Weblog

 

 前回ワカサギ釣りに行った際のこと、なんと釣り穴に電動リールを落として水没させてしまいました。

 普段ならUSB接続で電池パックと繋げているので落としても拾い上げられるのですが、この日は電池が足りずに単4電池単独で使っていて紐をつけそびれていました。

 餌を取り換えようとした際に腕が当たってリールが釣り穴にドボン。

「あ、あー」と拾い上げようとしたのですが落ちるのが一瞬早くて手が届きませんでした。

 叫び声を聞いた隣のテントの釣り兄貴から「どうした?」の声。

「リールを落とした(涙)」と言うと、「残っている釣竿で底を浚え!」という冷静なアドバイスがありました。

 気を取り直して、もう一つの電動リールの先に大きな釣り針をつけて底を何度かさらって巻き上げてみると…、なんと落としたリールの釣り糸が引っかかってきました。

「やったー!」と釣り糸を引っ張り上げると無事に本体の回収に成功。

 湖底に落ちる際にずれながら落ちたら上の小さな穴の範囲では探れなかったかもしれませんが、よくもまあ落とした穴の真下に落ちてくれたものです。

 回収の際には水の中にあったのに液晶画面に表示が出ていて、その時点では電子的に壊れてはいませんでした。

 しかし家で再度チェックすると液晶画面表示面の内部に水滴がついています。
 
 そこからはその水気を取るために乾燥材と一緒に袋に入れたり、暖かい暖房の上に置いたりしてもう10日も乾燥を継続。

 ようやく少しずつ水滴が消え始めました。

 こんな小さな電動リールでもお値段は1万5千円はするので簡単にあきらめるわけにはいきません。

 じっくり乾かして再度電源を入れて復活を試みます。

 次に行けるのは来週末かな。

 

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印鑑証明を取ろうとしてトラブって勉強になった話

2023-01-17 22:45:23 | Weblog

「新車購入の手続きをするのに印鑑登録証明書が2通必要です」

 そういわれて印鑑登録証明書を取得しなくてはなりません。

 すぐに区役所に行こうと思ったのですが、印鑑証明書は自宅の机の引き出しの中にあったことを思い出しました

 しかしこんなときこそのマイナンバーカードではありませんか。

 一応確認のために札幌市のホームページを見てみると印鑑証明のコンビニ交付というところがあって、「札幌市では、市民の方を対象に、平成28年12月12日(月曜日)から住民票及び印鑑登録証明書の証明書コンビニ交付サービスを開始しており…」とありました。

 コンビニ各社にはマルチコピー機という機会が設置されていて、ただのコピーだけではなくネットで購入した各種チケットの取得や行政サービスが受けられるというわけです。

 マイナンバーカードがあれば職場の近くのコンビニでも取れるのです。なんと便利な世の中でしょう。

 勇んで帰宅途中で職場近くのコンビニに立ち寄って印鑑証明書を取ることに。


 マルチコピー機の前で「行政サービス」から始まって、マイナンバーカードを所定の読み取りポイントに置いて暗証番号を入力。

 「市町村の証明書」というボタンを押して印鑑証明を選ぶのですが…、あれれ、印鑑証明の選択ボタンが出てきません。

 出てくるのは住民票と市町村税証明書だけ。

(なんだよー、ホームページは嘘なの?なんでコンビニで取れないの?)


 もう仕方がないのでコンビニ取得は諦めて、改めて今日区役所へ行ってきました。

 入口すぐのところに総合窓口があったので、「マイナンバーカードで印鑑証明書は取れますか?」と訊いてみると、「はい、取れますよ。フロアにマルチコピー機もあるので窓口に行かなくても取れます」とのこと。

(ほう、コンビニと区役所では何が違うんだろう?)と思いながらコピー機を操作して印鑑証明の取得をしようと思うけれど…、やっぱりできません。

 そもそも「印鑑証明」の欄がでてこない。

 さっき訊ねた係りの方に「やっぱりできないんですけど」と言ったところ、「…印鑑登録されていますか?」とのこと。

「印鑑登録カードはありますが…」と言ったところで、「あれ?これって札幌市民じゃなくなると使えなくなるのでしたっけ?」と気がつきました。

「市外に引っ越しされたことがありますか?」
「はい、また戻ってきましたが」

「ああ、市外に転出されるとそれまでの印鑑登録は自動的に廃棄になります。印鑑登録をやり直す必要がありますね」


 なんと、以前に持っていた印鑑登録証は転勤と引っ越しをしたことで無効になっていて、そのためコンビニでも証明書を取ることができなかったのでした。

 結局印鑑登録のための印鑑を再度家まで取りに行き、再び区役所へ取って返して無事に登録と証明書を取得することができました。

 転勤生活者の泣き所ですね。


     ◆


 結局、印鑑証明は個人について回るのではなく自治体の自治事務であるためにこんなややこしいことになっているわけです。

 そこでWikipediaで印鑑登録の経緯を調べてみると興味深いことがいろいろと分かりました。

【印鑑を登録するのではない!?】

 実は本来登録されるのは印鑑を押印した模様の「印章」のはずで、そのハンコそのものではないのですが、"印鑑"とは本来、印章の印影が登録されたデータベース(登録簿)の側を指していて、この制度を「印鑑登録」制度と呼んだことから、印章登録ではなく印鑑登録と言う呼び名になっているのだそう。


【なぜ地方自治事務?】

 印鑑と印章は明治以前の近世から庶民の契約の際に広く使われるようになっていましたが、登録の制度ができたのは明治4(1871)年の太政官布告第456号が元になっています。

 これは市町村制施行の前の事だったので、地域の庄屋などの有力者の元に印鑑帳を置き、これに住民の印鑑(印章)を押させて保管することから始まった制度なのだそう。

 その後1888(明治21)年の市制・町制実施により地方自治事務になり今日に至っているわけです。


【なぜいつまでも地方自治事務?国で統一できないのか?】

 今のようなコピー機がない頃は、いちいち登録票と印鑑を押した書類を突合して確認するという作業が大変で、全国統一を求める声が昭和30年代に上がったものの、既に全国でバラバラな対応がなされていて統一するのが大変だったこと。

 そこに今のようなコピー機ができてきたことで、一つはこれで印章を登録することで煩雑さが大幅に改善できたこと。

 そして二つ目に、そのタイミングで1974年に旧自治省が全国で同じような手続きになるようにガイドラインを示し全国の自治体がそれに従った条例を制定することでなんとなく同様なやり方が浸透し、印鑑証明がそれほど大変な手続きではなくなったためそのやり方で今日に至っているという事なのです。


   ーーーーーー


 マイナンバーカードが普及するからには、こういう自治事務も本人に付属する証明と言う全国的な形に移行する方がよいのかもしれませんが、法律を変えて新しい制度にするだけの手間をかける意味があるでしょうか。

 久しぶりの印鑑証明でしたが、いろいろと勉強になりました。

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朝から飯前から夜まで ~ 札幌も降った

2023-01-16 23:54:43 | Weblog

 

 昨夜から深々と降った雪はなかなかの量でした。

 朝出勤前に30分雪かきをして家の前の道路の雪を家の敷地に寄せました。

 仕事が終わって帰宅後には日中に降った雪を妻が山のようにしておいてくれましたので、まずは今まで積んであった雪を近くの公園にブロック状にして運びます。

 夕食前に1時間ほど作業しましたが全く終わる気配はありません。

 夕食中にもさらに雪は降り続きました。

 食事が終わってからもう2時間半ほど作業をしてようやくなんとか形になりましたが、これは明日以降また公園にブロックの雪を運ばなくてはなりません。

 今日歩いた歩数は2万歩以上。

 スマホから「おめでとうございます!記録更新です」という誉め言葉が出たのがせめてもの救いです。

 まあこれがこの時期の札幌ですわな。

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リスキリングで大切なこと ~ 自ら進んで学び経験せよ ー Forbes Japanの記事より

2023-01-15 23:08:43 | Weblog

 

 経済誌Forbesの日本語版のサイトから。

 昨年の12月23日付記事で「"やらされる"リスキリングでは意味がない~「内発的動機」と「経験の場」がつくる躍動的な人財」というのがあって興味深く読みました。

 https://forbesjapan.com/articles/detail/52917

 インタビュー相手は"Adeco Group Japan"代表の川崎健一郎さん。

 
 記事の中で「リスキリングが必要な本当の理由」として、「これまで80年で設計していた人生が"人生100年時代"に変わってしまい、必要とされる人財の要件が変わってしまったから」と川崎さんは述べます。

 必要とされる職務やスキルが替わってしまうのだからリスキリング(=学びなおし)が必要になるのだと。

 しかしその際に、周りから「これからの時代に必要だからリスキリングしなさい」と言われてやる人、つまり自ら望んで学ぶのではない人がまだまだ多く、それは問題だと言います。

 学ばないよりは学んだほうが良いと思いますが、しかし"興味関心のない領域で長時間にわたって研修を受けてもおそらくそれを活かすことはできないだろうし、やる気を持ち続けるのも大変だろう"とも。

 川崎さんはここで非常に興味深い発言をしています。

「人が新しいものを身に付け、成長するために必要な要素は、“学び”が1割、“コーチングやアドバイス”が2割、残りの7割が“経験”といわれています。

 やりたいことが見つかってたくさん勉強をしても、実践できて経験が積めるプロジェクトや部署などが用意されてなければ、本当に自分のスキルや経験値として身に付けることができません。残念ながら、“学びの場さえ用意すれば良い”と考え違いをしている企業がまだまだ多いようです」
 

 学ぶという事は身に着けて活用できるためのほんの1割の役割しかなくて、人からコーチを受けることに加えて、やはり学んだことを使って経験を深めることがなければ真に身につかないのです。


 川崎さんはさらに「弊社が考える『3Skills』とは、『内発的動機のセルフコントロール』『課題解決能力』、そして『最低限のデジタルリテラシー』の3つ」だと言います。

「これらは新時代の“読み書きそろばん”と言っても過言ではありません。“読み書きそろばん”ができなければ、社会の中で生きづらいように、この『3Skills』は次の時代を生き抜くために必須のスキルといえます」

 また「この3スキルの中で最も大切なことは『内発的動機のセルフコントロール』です」と言い、いかにやる気を自分の中でコントロールできるかが最大の課題だとおっしゃいます。

 そういう背景があるので、川崎さんが代表を務めているAdecoさんのような、人材育成ビジネスが成立する余地があるのでしょう。

 
 学んだらそれを活かして経験する。

 釣りを始め趣味の世界でも、実践して失敗して悩みながらより良い方法を模索する過程が大切です。

 そうやって上達しているときって趣味では一番面白い時期ですよね。

 逆に経験が増えすぎてこれ以上上手にはならないというレベルに達してしまうとあまりモチベーションが上がらなくなってしまうおそれもあります。

 経験が生きるような学びをしたいものですね。

 

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ようやく新車が届くかも…

2023-01-13 23:35:30 | Weblog

 新しい車を注文していたカーショップから連絡が入りました。

「メーカーから車を今月の20日ころに道内に運びますという連絡がありました。なんとか1月中の納車を目指します」とのことで、朗報です。

 頼んでいたのはトヨタの新しいノアですが、車を頼んだのが昨年の2月末のこと。

 下手をすると1年以上待たされるかも、と脅かされていたのですがなんとか注文から1年以内に車が手に入りそうです。

 今乗っているのは日産のセレナで、記録を見るともう18年目に入っていました。

 まだまだアウトドアの楽しみやら家族での移動があるだろうということで、ミニバンの中で乗り換えを考えていましたがなかなか決断を促すような良い車が出てきませんでした。

 ここへきてトヨタもノア/ボクシー、ホンダはステップワゴン、そして最後に日産もセレナをそれぞれ新型で市場に投入。

 この三車種でのライバル争いが再燃しています。

 私の場合は昨年の段階でまだ姿を見せないセレナを諦めてトヨタのノアに決めました。

 それは「衝突安全装置」「ハイブリッドなどの省エネ性」「4WD」という条件を満たしていたのがトヨタ車だけだったことです。

 日産の新しいセレナも室内の広さには定評がありますし、プロパイロットやe-powerなど魅力的な先進機能もついているのですが、4WDを出してくれなかったので候補からもれました。

 さて本当のところ新しい車はいつ手に入るでしょうか。

 もうあと10年は一緒に遊んでくれる車になってくれることを願います。

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地域の課題を解決する自治体職員像とは ~ 除雪から鹿撃ちまで

2023-01-12 23:08:55 | Weblog

 

 昨日から道南~函館に出張してきています。

 今日は函館市内と江差方面へ移動して新年の挨拶周りとともに地域事情を見て歩きました。

 途中の町で、知り合いの町長さんにお会いして新年のご挨拶。

 人口減少が地域にどのような変化をもたらしているかについて現場の声を聞かせていただきました。

 私が、除雪のオペレーターなども高齢化で次第に数が少なくなることが予想されることから、「そうなると自治体によっては民間の業者だけに頼ることができなくなり、自治体で直接オペレーターを雇うような直営時代に戻るのではないかと思っています」と言うと、「はい、うちはもう半分そうなっています」とのこと。

「本当ですか?」
「ええ、冬だけですが除雪要員としてのオペレーターさんを臨時雇用して町内の半分の除雪は直営でやっています。残りの半分は地元の企業に発注していますが、まさにもうその段階に入っています」

 自治体職員は単純な事務・技術職員という枠組みを超えて町民の暮らしを支える役割が求められているとも聞かされました。

「たとえばどんなことですか?」
「はい、エゾシカが増えすぎて被害が増大しているのですが、鹿撃ちのハンターが高齢化で不足しています」

「それは町役場の職員を育成して補うなどという事があるのでしょうか」
「一時それを考えたのですが、今の制度では銃の管理は個人の責任で行わなくてはならないそうで、そうなると役場で管理するという事はできないようなのです」

「そういう行政課題が今まではなかったという事なのでしょうね。ぜひ現場からの声を上げて制度の拡大を求めてほしいですね」


     ◆


 今後民間事業者も担い手が不足すると、役場職員はいろいろな役回りを求められることが増えるかもしれません。

 考えてみたら災害が発生したりすると今の職場や立場を越えて危機対応に人員を割いたりしているわけで、自治体職員が総力を挙げて多能工で地域課題を乗り切る時代が来るのかもしれません。

 大変な時代が近づいています。

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「競争から協調へ」 ~ サステナブルな地域の維持のために

2023-01-11 23:14:31 | Weblog

 

 自治体の道路管理の一部を民間事業者が受けるという、「道路包括管理業務」。

 国土交通省でも、もうそろそろ自分たちのインフラを自分たちで管理しきれない自治体が出てくるのではないかと心配をして、民間に業務を委託するための手引書づくりを始めました。

 昨日消火した『未来の年表』でも、自治体職員が減少して業務の一部がやれなくなる絵姿が描かれていました。

 とはいえ自治体の職員さんたちは真面目なので、簡単に音を上げることはなくギリギリまで頑張ることでしょう。

 しかしそれがかえって、本当にもうダメな時にはいろいろなことが手遅れになるという恐れもあるわけで、どこかで踏ん切りをつけて行政も身を軽くする方向に舵を切るべきだと思うわけです。


     ◆


 そんなことから私の場合、自治体を訪問する機会が増えて、自治体が困っていること、課題に感じていることをまずは拾ってみる作業を続けています。

 そんな作業の一つが「お困り度アンケート」です。

 これまでのヒアリングの中から浮かび上がってきた様々な課題項目について、本当のところ"どれくらい困っているのか"を聞き取りして、自治体ごとの特徴をあぶり出したいという狙いがあります。

 最初の頃は、「何に一番困っているか、二番目に何に困っているか…」という困りごとの順番を聞き取ろうとしていたのですが、ある大学の先生から、「相互の関係性よりも、独立した項目として困っている度合いを数値化する方が良いのではないか」という示唆がありました。

 そこでこちらで設定した困りごと項目についてそれぞれを「非常に困っている」から「全く困っていない」までの7段階で評価してもらう方式に切り替えたアンケートを作成。

 今日も改めてある自治体さんを訪問して意見を聞きながら記入にご協力をいただきました。


     ◆


 興味深かったのは自治体内部の予算や職員の問題もありますが、地元の業界の行く末自身も心配でそこに課題があるということです。

 業界も会社が減ったり高齢化と人口減少でオペレーターや資格者が減って作業量がこなせなくなるという事が予想されています。

 それでいながら一部にはいまだに「業界の競争を促進してより安く落札してもらおう」という考えの方がいます。

 しかし実際の地方都市では業者の数も少なくなり、もはや競争を促したところでそれほど業者の数がないというところも増えています。

 もはや建設業界は、その地方や自治体によっては「競争から協調」へと考えを変えないとサステナブルに生き残っていけないところがふえているのではないでしょうか。

 協調ということは決して談合というネガティブな意味合いではなく、得意な分野を持ち寄りながら地域を支える業界像であり、たとえば地域によっては地元の全業者さんによる維持管理組合ができていて、そこが夏も冬の除雪も仕事を受けるというような事例が見られます。

 業界も各地域ごとに様々な事情があり、簡単に事が進むわけではないでしょうけれど、将来的なビジョンくらいは共有する方が良いのではないでしょうか。

 やるべきことをやらないでおいて困るのは、我々のような高齢者ではなくこれからの社会を生きなくてはならない孫の世代です。

 

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「未来の年表 ~ 業界大変化」を読む 必ずそうなる人口減少に、企業は自分自身はどうあるべきか

2023-01-10 23:05:54 | 本の感想

 

 最近話題の書「未来の年表シリーズ」の「未来の年表 業界大変化」を読みました。

 我が国の人口減少に警鐘を鳴らす本は多いですが、具体的な職場や「仕事の現場」を想定しながら「今後このようなことが起きますよ」と書いているのが特徴的な「未来の年表」シリーズ。

 今回は「業界大変化」ということで、人口減少が様々な業界にどんな変化をもたらすかについて詳報しています。

 この本ではまず人口減少によって単純に人(働き手)の実人数が減るだけではなく、「消費者も減るダブルの縮小」に襲われるのだ、と警鐘を鳴らします。

 働き手の問題だけであれば、人間の手を機械に置き換える「機械化」や考えることも機械に置き換える「AIの活用」、さらには効果とメリ・デメには問題がありそうな「外国人労働者の大量受け入れ」あるいは「移民の受け入れ」などが考えられますが、後者では減る人数をカバーするだけの受け入れは現実的ではなく、そうなると生産の部分を効率化しても「市場が縮小する」ということは避けられないという現実が突き付けられると著者は言います。

 具体の事例としてこの本では、「整備士不足で事故を起こしても車が直らない」、「IT人材不足で銀行トラブル続出」、「ドライバー不足で10億トン分の荷物が運べない」、「30代が減って新築住宅が売れなくなる」など、様々な業界の未来予想をしています。

 私の業界でいうと、「老朽化した道路が直らず放置される ~ 建設業界に起きること」という項目の中で、人口減少が明らかになっている中では建設需要が伸びることは考えにくい、と言います。

 しかしそんななか一筋の光明は老朽化対策で、インフラ更新のための建設投資は増加が見込まれます。

 建設業界にとっての人口減少の影響は、上記よりは不人気業種ゆえの「就労者の減少」と言う形で現れるでしょう。

 長時間の肉体労働は嫌われ、また高学歴化でも肉体労働者は減少、それでいながら高付加価値で働こうとすれば施工管理技士などの資格が必要で、それへの成り手も減少することになると、建設構造物を作れる人材は一気に減少してゆきます。

 実際私が(一社)北海道舗装事業協会に勤務していた5年前に、会員企業全社を対象に技術者の年齢分布を調べてみたところ、このようなグラフができました。

 今はこのグラフが五年進んだ形になっているわけで、60歳を過ぎても働くということを加味しても、60歳代の人たちが消えてゆく人数を補うだけの若者はこの世界に入ってくることは考えられません。

 これを効率化でどこまで補えるのか。未来を考えると途方にくれるばかりです。

 
     ◆


 とはいえこの本では、ただ人口減少の恐怖をあおるだけではなく、各業界、各企業に対して人口減少社会を迎えるにあたっての対応策を「人口減少に打ち克つ『10のステップ』」として提示してくれています。

 その1は「量的拡大モデルと決別する」ということ。量的拡大を求めるための投資はいずれ経営の重荷になるでしょう。

 その2は「残す事業とやめる事業を選別する」こと。事業の多角化は人口拡大局面ではやれても人口減少局面では不利になります。

 組織体力のあるうちに、「残すもの」と「やめるもの」を選別して残すべきものに人材も投資も集中させることを勧めます。


 …というわけで残りの処方箋はこの本をご覧いただくことにいたしましょう。

 問題は企業としてのふるまいもそうですが、では自分自身はどうあるべきか、何をすべきか、と考えることでもありましょう。

「会社はなにもしてくれない」と嘆きながら不遇をかこつくらいなら、自分自身での身の処し方も考えておかなくてはなりません。

  
 いずれにしても必ずくる人口減少局面への対処は早く始めなくてはどうにもならなくなる時期が近づいていることを実感させてくれる本です。

 ご一読をお勧めします。

 

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孫の誕生会 ~ プレゼントはドローン

2023-01-09 22:17:05 | Weblog

 

 今日は1月生まれの孫の誕生会がありました。

 孫は小学校2年生で8歳になりました。

 誕生日のプレゼントは、事前に子供たち夫婦から示されていてジジババからはお金だけの参加です。

 そのプレゼントたるやなんとドローン!

「これが欲しいと本人が言うもので」と笑うのは婿さんですが、小学校2年生でドローンが手に入るなんて、私の子供時代を考えると夢のようです。

 ちょうど小学校低学年の頃にはリモコンといっても有線リモコンの戦車くらいしかありませんでしたが、それでも(欲しいなあ)と思っていたオモチャでした。

 いまやリモコンで空を自在に飛びまわりドローンのオモチャなんて、私だったら有頂天になったに違いありません。



 案の定孫も大喜びでさっそく試運転開始。

 婿さんにいろいろ訊ねると「100g以下なので免許がいらないのと、種類はいろいろあるんですが本人に見せたらこれが良いというもので、これにしました」とのこと。

 リモコンは単4の電池で、本体はUSBから充電できる充電池がついています。

 まだまだ触ってすぐでは操縦というほどにもなりませんが、それでも部屋の中の浮き上がって飛ぶ様子に孫は大喜びでキャーキャー言っていました。

「これでおいくらくらいなの?」
「5千円くらいですかね。そんなに高くなかったですね」


 憧れのオモチャが手に入る喜びって子供にとってはすごく印象的な思い出ですよね。

 やっぱり良い時代になりました。 

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今年最初のワカサギ釣行

2023-01-07 23:19:00 | Weblog

 

 今年初のワカサギ釣りに行ってきました。

 昨シーズンは一度も行けなかったのですが、釣り兄貴の誘いもあって二シーズンぶりのかなやま湖への旅です。

 今回は釣り兄貴組2名と私と妻の車2台、4人での釣行。

 札幌を夜中に出発してまだ暗いうちに現地に到着し、ライトを点けながら道具をソリで下ろしてポイントを定めて穴を掘ります。

 穴が空いたら魚がいるかどうかを魚群探知機で探るのですが、私が探ろうとしたところなんと充電池が切れているというトラブル。

 ほぼ2シーズンぶりの機器仕様なのに前日までに充電をしていなかったという失態を演じました。

 さらにはテント設営から配置まで全部用意をして「さて電動リールを投入しようか…」というところでも電動リール用の電池を家に置き忘れるという大失態。

 釣り兄貴から電動リール用の電池を借りたり、魚探はサイズの違う電池でとりあえず起動するなど失敗をフォローしながらの釣りでしたが、以前の勘を取り戻すのにこりゃ時間がかかりそうです。

    

     ◆


 釣りも朝まだ暗いうちは反応が少なかったものの、10時くらいから次第に湖底に魚の反応が出始めて、そこからコンスタントに釣れてゆきました。

 ところがハプニングも続出。

 はじめは、釣り針にかかったワカサギに25㎝ほどのイワナが食いつき水面下で大暴れ。

 ようやく釣り上げて納めましたが仕掛けはボロボロです。

 さらにもう上がろうかという頃に、釣り餌を替えようとして誤って電動リールを釣り穴に落としてしまいました。

 普段は紐をつけて落下防止をしているはずがこの日はそれも怠っていて最悪のリール水没。

 慌てて残ったリールのお守りに大きめの針を取り付けて底をあさってみました。

 すると偶然にも落としたリールについていた仕掛けが引っかかってくれてリールの回収に成功しました!

 水深は14mもあるところだったので何ともラッキーです。

 機材を乾燥させて無事に動くと良いのですがさてどうなりますやら。

    ◆


 釣果は私が109匹で妻が92匹とぼちぼちな感じですが、なんだかんだいっても落とした仕掛けにブルブルッとワカサギの反応がくるあの感触を体験できて楽しさが蘇りました。

 冬の北海道の醍醐味の一つの氷上ワカサギ釣り、いやあ良いものです。

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