『荒俣宏の不思議歩記』読了

去年の秋に発売されていたのに、最近図書館から借りて読み終えました。
大きなことから些細なことまで、様々な物事を知ることができます。

中でも残念だったのは、「鰹節の彫刻師に会う」を知っていれば、
草上さんの『カツブシ岩』の感想を、もっと突っ込んで書けたのにー、ということです。
黴に水分を吸わせるということを、草上さんに教えていただきました。

海洋堂の話も面白かったですね。大魔神の社殿を造った金剛組の初代当主は、
聖徳太子が四天王寺と法隆寺を建立するために百済から招いた工匠の一人だったそうです。

「東美濃の地場産業」では、焼き物を焼く工場の話が興味深かったですね。
去年、美濃にも行きたかったんですけどねー。

銭湯のタイル絵も、読んでいると東京の銭湯に行ってみたくなりましたよー。

「ネットオークションの眠れぬ生活」では、ロンドン万博の『クリスタルパレス炎上フィルム』を
落札した話で、とても見たくなりました。いいなぁ。

他にも、たくさん面白いことが書かれていますが、ここに書いちゃうとこれから読む方々の
楽しみを奪うことになりますので、この辺で終わりにしましょう。