こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵』谷瑞恵

2015-08-14 19:59:44 | 読書感想
此花千景は十八歳。
幼い頃に誘拐されたことから、それまでの記憶を失った。
さらに両親の離婚の際に、どちらからも引き取りを拒否されたことがトラウマになっている。
それらのことから逃れるために英国に留学し、図像学を学び、祖父の死を機に日本に帰国。
祖母が営む異人館画廊に住んでいる。

今回、ブロンズィーノの贋作の噂を聞いた千景と幼なじみの透磨は、高級画廊プラチナ・ミューズの展覧会に潜入した。
呪いの絵画があるという噂もあるブロンズィーノ。
噂の絵画は、本物か偽物か?

素直じゃない透磨のせいで事態はややこしくなるし、端から見ていると何やっているんだと思います。
本当、千景はかわいいし、人の憎しみを受け止めながらも相手を慮る心を持っているし、何もかも状況を悪くしているのは透磨だと言いたくなります。

事件の顛末もさることながら、二人の恋模様も気にかかります。
ただ、あまり長引かせないでくださいね。
コメント
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