こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『花とアリス殺人事件』乙一

2015-08-26 19:27:37 | 読書感想
有栖川徹子は中学三年生。
両親の離婚により石ノ森学園中学校に転校してきたが、彼女が三年二組であてがわれた席は、クラスで呪われた席と忌み嫌われている席だった。
話によると、そこではユダが毒を盛られて死んだということだった。

その後ろの座席は、一年前から登校拒否を始めた女子生徒で、驚くことに徹子の隣の家の荒井花のものだった。
真相を知りたくなった徹子は花に問い質そうとしたが、実は花自身もユダを殺したかもしれない恐怖におびえ、閉じこもっていたのだった。

果たしてアリスこと徹子は、ユダの生死の真相にたどり着くことができるのか?

ほんのささいなきっかけで引き起こされたことが、思わぬ事態を生むこともあるのですね。
花はずいぶん遠回りしましたが、そのおかげで救われた少女もいて、結果的にはよかったのかもしれないと思う面もありました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする