こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『放課後のプレアデス みなとの星宙』菅浩江

2015-08-09 19:37:08 | 読書感想
アニメ『放課後のプレアデス』を、みなと側から描いた物語のようです。

病院のベッドでずっと暮らしている少年みなとは、九歳のときに窓からたくさんの流星雨が流れるのを観察した。
そこで宇宙人と出会い、その流星雨の正体を知らされ、間もなくある少女から希望をもらった。
しかし幸福は長くは続かず、すべてが絶望と変わった。

その後のみなとは、宇宙人が彼らの宇宙船を直すために集めていた<可能性の結晶>を集めることで、自らの現実から逃れる術を得ようとしていた。
そして、みなとの過去と同じように<可能性の結晶>を集めている、すばるたち魔法使いの少女たちと対立することになる。

絶望の度合いは、みなとが誰よりも深く孤独でしたが、五人の魔法少女たちもそれぞれに悩みを抱え、それが<可能性の結晶>を集めるのに適していたとは、不思議な縁ですね。
また、何よりもすばるが無意識にしろみなとの扉を開け続けていたのには、深い縁を感じます。
ただ、それだけじゃなく、後にみなとに拒否されても彼の心の扉を開けようとするすばるの心の強さと思いは、見上げたものだと思いました。

どうか、みなととすばるが、幸福な再会を果たせますように。
コメント
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