こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『重力アルケミック』柞刈湯葉

2017-07-23 19:23:09 | 読書感想
重力を司る‘‘重素’’によって航空機が空を飛ぶ世界。
そこでは、過剰に‘‘重素’’を採掘したせいで、地球が膨張し続けていた。

そんな中、会津若松に住む湯川航は「遠くへ行きたい」という気持ちを叶えるために、重素工学科に行きたいという理由をでっち上げ、東京の大塚大学理工学部に進学した。

ただ、重素工学科自体は、先細りの学問でもあった。
ある日、バイト先の古本屋で重素を用いない航空機の理論書を見つけ、彼の人生は生き生きとしたものになってきた。
しかし・・・。

空飛ぶ円盤の方が実現した世界では、このような不都合が発生するのですね。
柞刈さんの発想も面白いのですが、この世界でも常識にとらわれない青年がいて、バカやりつつも自分自身でも思いがけない新たな行動をしているところに夢を感じました。

面白かったです。
コメント
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