こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『女子高生探偵シャーロット・ホームズの冒険(上・下)』ブリタニー・カヴァッラーロ

2021-02-02 20:00:07 | 読書感想
 
 
ワトスン博士から数えて6代目の子孫、ジェームズ・ワトスンは、ロンドンの高校で思いを寄せていた女の子に格好いいところを見せるためラグビーの試合で頑張った事で、それを観戦していたアメリカのシェリングフォード高校の奨学生になってしまった。
経済的には助かるけど、ラグビーなんて好きじゃないのに。

ただジェームズは、彼と同じように5代目のホームズにあたるシャーロットが同校にいる事で、幼い頃から憧れていたホームズとの冒険を夢描いていた。
それはある意味実現したが、ふたりが出会って間もなく起きた《まだらの紐》になぞらえた殺人事件の容疑者が、シャーロットとジェームズだという現実を伴った。

シャーロットも、ホームズ好きにとっては定番の棒術とバリツの達人で、あの悪癖まで引き継いでおり、例のごとく、なかなか本心や事件の真相を明かさないので、ジェームズを筆頭に、周りは翻弄させられます。
しかし、シャーロットも少しは10代の女の子らしいところも見せ、そこも魅力だったりします。
でもホームズ家は、感情より冷静な判断力を重視するためにシャーロットを低評価するのが辛いところです。

今回、ジェームズも命の危険にさらされて大変でしたが、シャーロットがまだまださらなる冒険を望んでいるので、今後も大変な目に遭いそうな予感がします......というより遭うのは確実です。
まあ本人も冒険を望んでいた事ですし、どうなるか楽しみですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする