時は徳川十代将軍、家治の時代。
戦国の世では勝敗の鍵を握る者だった忍びの者たちも、太平の世では与えられたお役目を果たすのみ。
その一つである甲賀者も鉄砲組として大手御門など表の警護をしており、当然、功を上げる機会もなく出世もしない。
甲賀三人衆の一人である滝川弥九郎でさえ、正直、内々でそっと、しかし厳しく教えられる忍びの技がむなしかった。
けれど今はその美貌から、甲賀から格上の武家への嫁に望まれる事の多い、土山吉乃の嫁入り道具を揃えるため、余禄のからむ頼み事は些細な事でも引き受けなければならなかった。
そんなある日、副業の延長で上様の和子、家基様とのつながりが出来たのだが・・・。
わー、田沼意次の時代だー。
という訳で、あの悪名高い田沼が物語の中でどう扱われるのか、また、家治、家基がどのように描かれるのか、興味深く読みました。
しかも忍びの主役が伊賀ではなく甲賀であり、根来衆も出てきたりして、伊賀は次点扱いなのも珍しく面白かったです。
他にも歴史上の有名人がたくさん登場して、話を動かしていくのも楽しめました。
戦国の世では勝敗の鍵を握る者だった忍びの者たちも、太平の世では与えられたお役目を果たすのみ。
その一つである甲賀者も鉄砲組として大手御門など表の警護をしており、当然、功を上げる機会もなく出世もしない。
甲賀三人衆の一人である滝川弥九郎でさえ、正直、内々でそっと、しかし厳しく教えられる忍びの技がむなしかった。
けれど今はその美貌から、甲賀から格上の武家への嫁に望まれる事の多い、土山吉乃の嫁入り道具を揃えるため、余禄のからむ頼み事は些細な事でも引き受けなければならなかった。
そんなある日、副業の延長で上様の和子、家基様とのつながりが出来たのだが・・・。
わー、田沼意次の時代だー。
という訳で、あの悪名高い田沼が物語の中でどう扱われるのか、また、家治、家基がどのように描かれるのか、興味深く読みました。
しかも忍びの主役が伊賀ではなく甲賀であり、根来衆も出てきたりして、伊賀は次点扱いなのも珍しく面白かったです。
他にも歴史上の有名人がたくさん登場して、話を動かしていくのも楽しめました。