こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

春風亭小朝独演会

2007-03-17 00:00:00 | 未分類
今日は、北九州芸術劇場・中劇場で行われた春風亭小朝独演会に行ってきました。

前座は、小朝さんの三番弟子だという春風亭ぽっぽさん。女性です。
噺は「狸札」
途中で噺を忘れてしまって止まったのが残念。
内容ですが、小狸が、子どもにいじめられていたのを助けたご恩返しのためにやってきます。
やらされた事といえば、十円札になり、借金の返済に充てられたこと。
オチは、支払った相手のがま口に折りたたんで入れられ苦しくなったので、
布を破りついでにがま口の銭も持ってきます。
小狸のかわいらしさと知恵が楽しい噺でしょうか?

次は、小朝さんの「宗論」
先祖代々浄土真宗という店の若旦那がキリスト教にかぶれ、妙な理屈の説法をするものだから、
父親とけんかになります。
間に入ってくれた番頭に礼をしたいと言うと、「壺を買ってくれ」というオチ。
十字架にかけられる前の最後の晩餐で、ぶどう酒と水と湯を持ってこさせるという話は笑えませんでした。
裏切り者を指摘するのですが、皆さんも分かりますよね。

中入りがあって瀬戸内孔雀さんの「孔雀ライヴ2007」
若い頃の男女関係の経験談や妙な説法です。やっているのは小朝さん。
誰かさんを髣髴とさせるのですが、あの方はこのようなことをやっていらっしゃるのでしょうか?
いまいち笑えませんでした。

次は真打のいなせ屋半七さんの「牛ほめ」
真打を強調していらっしゃいました。まぁ、大抵、前座か二ツ目と思いますもんね。
私もそうです。地方に真打の人を連れてくるとは思えなくて・・・。
この噺を生で聴くのは二回目でしょうか?
内容ですが、アホの与太郎が父親に呼ばれ家に上がると、いつも可愛がってくれる
おじさんが家を新築したので、名誉挽回のためにいえをほめて来いと内容を紙に書き写させ
家から出しました。
父親が心配したように、早速「家は総体ヘノキづくり、畳は貧乏でボロボロで・・・」
と、なぐられそうなことを言いかけます。
身の危険を感じた与太郎は、おじに背を向けてもらい、仮名でかいたセリフを棒読み、
台所の大黒柱の真ん中の大きな節穴に秋葉様のお札を貼るという知恵を教え、
十円の小遣いをせしめます。
今回の違いは、人間を牛のほめ方でほめようとしたことで、とんちんかんなことをした上で、
牛の尻の穴も気にならないかと問いかけ、秋葉様のお札を貼れば屁の用心だとおとしました。
現代では家や牛をほめる知恵がある人はなかなかいそうにないのですが、
当時はこのくらいの知識があるのは普通なのでしょうか?与太郎を笑えません。笑ったけれど。

トリの小朝さんは「試し酒」
ある大家の主人が客人と酒飲み談義をしています。
お供で連れてきた下男・久造が、酒が強く五升は飲めると言い出し、ついには賭けることになりなります。
飲めなければ二泊三日温泉に招待する、飲めたら久造が小遣いをもらえるという勝負になります。
考えてくると出かけた久造が帰ってくると、勝負を受けることになります。
次々と、いかにも美味しそうに一升ずつ飲んでいく久造。
あっという間に、五升を飲みきってしまいます。
なぜ、こんなに飲めるのか知りたかった客人が、飲む前に出かけたときに何をしていたのか質問します。
久造は、今まで五升も飲んだ事が無かったので、前の酒屋で試しに五升飲んでみた
というオチでした。
飲みっぷりと酔い方が本当に気持ちいいんですよね。見ていて。
分かっていても、本当に最後まで飲めるのかどうか、ハラハラします。
この噺が一番面白かったですね。

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