こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『ひとり旅日和 運開き!』秋川滝美

2022-01-27 19:53:46 | 読書感想
 
元々人見知りだった梶倉日和も、社長のすすめで始めたひとり旅のおかげでいくらか人慣れし、「人見知り女王」から一年かけて「人見知り姫」にたどり着いた模様。

熱々の餃子が食べたいがために宇都宮まで出かけるなんて楽々?
そのノリが運を呼んだのか、和歌山のアドベンチャーワールドでパンダの赤ちゃんが観られるという抽選にまで当たってしまった。

多分、状況が状況なだけに当選しやすかったというのもあるのでしょうが、それでも赤ちゃんの状態を観られるのは1年くらいですから運が良かったのでしょう。
中盤の旅行先は、叔母さんの元にいくための方便も兼ねていましたが、それでも引き寄せられるものがあったのでしょうね。

ここからは、別の戦争に関するシリアスな話題もありますので、苦手な方はお読みにならない方がいいと思います。

という事で、個人的な事ですが、ラストの沖縄での日和を怖がらせた出来事から私が思い出したのは、過去、ある本についての感想の事でした。
核戦争後の世界での物語でしたが、その感想にハッピーエンドと書いたのです。
翻訳SF小説ですが、著者が核爆弾の怖さは放射能だけと思っている様子の結末だったのです。
本当は、代表的なもので「はだしのゲン」にあるように(他の原爆体験の本も読みましたが)そんな生易しい世界ですむはずのない生き地獄です。
だから、自分自身の死に方を火傷一つ無く選べる結末に「ハッピーエンド」と皮肉を込めた感想を書きました。
それくらい作者と、作者を始め日本以外の人類にその事実を教えない世界に対して憤っていたのです。

ただ、紹介文をお読みになる方々には関係ない話ですよね?
そんな訳で、今さらですがあの時のお詫びを申し上げないといけないなと考えました。
申し訳ありませんでした。
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